「Mr.ゾンビ」生きる LIVING Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
Mr.ゾンビ
黒澤明の「生きる」のリメイクで、1953年ロンドンの役所に勤める市民課課長が末期ガンで余命宣告を受けて巻き起こる話。
オリジナルは遥か昔に観賞してあらすじぐらいは覚えているけれどという状況で観賞。
ストーリー的にはオリジナルとを概ね踏襲している感じだけど、主人公を含め登場人物が皆ジェントルマンで生々しさが少なめだし、テンポが良すぎて慌ただしい印象。
まあ個人的見解ですが、本作に限らず黒澤明の作品はどれも間がたっぷりで弛いイメージがあるし、リメイク版の方が好みだったりする場合も多いですが…。
余命宣告を受けて豪遊しても埋まらなかった心の隙間が何か、気付かせてくれる人と出会い、打ち明け立ち上がり、当たり前のことが出来なくなっていた自分と向き合い情熱を注ぐ姿は、シンプルだけどこれで良いのだと思わせてくれる説得力がちゃんとあって面白かった。
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