「幸せな死を迎える為にやるべき事とは?」生きる LIVING 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)
幸せな死を迎える為にやるべき事とは?
黒澤作品は観てませんが、気にせず着席。
ジジイのウィリアムズはロンドンの市役所の市民課の課長。普段から真面目に仕事に取り組んでいた。ある日、医者から末期癌で余命約半年の宣告を受けたウィリアムズは、最期の時間を楽しむ為に仕事をさぼって旅行に出掛け、そこで知り合った奴と飲み会で盛り上がる。しかし、いまいち満足度できなかった。そりゃそうでしょ、ジジイなんだもん、若い頃程、酒でテンション上がらないよな。もやっとしながら戻ってきて、偶然出会った部下の女子ハリスとお食事。周囲からはエロ親父に見えたらしい。俺なら孫と会ってる良い人にしか見えないのに。ただ、もし若い頃に会ってたら惚れてたかもね。ま、それは置いといて、ウィリアムズは市民の要望に応える為に仕事を頑張る事に切り替える。そしてラストへ。ん?こんな案件なのに議会で決定するんじゃないの?
病気の事を家族や職場に伝えられなかったり、仕事でも感情を抑えて周囲の共感を得たりと、とても優しい人で、ずっとジワジワウルウル。特にスコットランドの民謡を歌うシーンが良かった。めっちゃ上手いんだもん。
人生の最期に幸せを感じる為には自分の満足より他人の幸せに尽力する事が大切なのね。
全体を通してBGMもバッチリはまってて、心安らぐ幸せ映画でした。
コメントする