「英国らしい上品な作品に仕上がった。」生きる LIVING 星組さんの映画レビュー(感想・評価)
英国らしい上品な作品に仕上がった。
元の脚本をどう料理したのか気になったが
泥臭くもなく案外さらりとした印象に終わった。
逆にいえば少し物足りなさも残ったということで、
役所内での立場、息子への思い、彷徨う姿、
陳情に来た女性達、最後の希望を見る瞬間、
死に物狂いになってやり遂げようとする姿、
それらの有無含めこちらの胸に食い込んでこない。
とはいえ、突然のあの場面以降は胸が詰まる。
それぞれの思いによる距離感と台詞
淡々とした「生きる彼の姿」に涙が溢れ
最後の巡査の場面でトドメを喰らう。
映像の質感、テーマの再現や音楽も良く
コンパクトにまとめた「生きる」と思えばいい。
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