すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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何かが違う
この作品のテーマ、作画、音楽は高いポテンシャルがあるのに何故か見終わった後素直に面白かったとならなかった。どう頑張ってもテーマがテーマだからゲラゲラ笑う面白さにはならないかも知れないが、見てよかったと思わせる作品には出来たんじゃないかと思う。
ではなぜそうならなかったか、自分なりに考察してみた。結論からいうとチグハグ感と既視感が邪魔しているのだと思う。
まずチグハグ感だが、実際に起きた震災という激重テーマとラブコメはミスマッチすぎた。その2つは水と油であって混ざらないというか混ぜるな危険だと思う。100歩譲って恋愛要素はいいとしてコメディ要素は入れるべきじゃなかったと思う。『君の名は。』は同じ災害がテーマではあったが、あくまで災害の部分がフィクションなのとバランスが絶妙だったので凄く楽しめたが、今作は実際に起きた震災を扱っているのにコメディ色が出過ぎていて、個人的にはもっとシリアスな展開になったとしても振り切った話にして欲しかったなと感じた。
次に既視感だがこれは言うまでもないが、同じ画で同じ音(RAD・神木隆之介など)で同じ題材(災害・ラブコメ)が3回目ともなると流石に飽きた。ファンタジーの部分もジブリ感が否めなかった。次回作には目新しい内容もしくはトップガンみたいな王道だけどそれを極めた作品を期待する。
ぐだぐだ感想を書いたが何だかんだ次回作があるならまた映画館に足を運ぶとは思う。新海誠監督に期待しているので、次は更にいい作品になることを楽しみにしています!
うーんイマイチ感情移入できない
ストーリー自体良いし作画も良い。
主人公達も良いし周りのサブキャラも良い。
だが…設定がどうにも。
廃墟の扉から謎の赤黒いモクモクが伸びてそれが地面に落ちると大地震という設定がなんとも。
それを防げは地震回避と言うのもなんとも…
なんか納得いかないと言うか何と言うか白けた。
まだ謎の災厄がおとずれるとか人間が本能のまま狂気に走る方が現実感が無くて良かった。
現実的な自然災害でこれは納得いかない。
1000年に一回やってくる彗星の破片が落っこちて
大災害になる方が設定として面白かった。
同じ災害でもはるか彼方にあり足元には無いからな。
そこがどうにも引っかかってしまいせっかくの泣ける感動的なストーリーも微妙になってしまった。
しかも誰に勧めていい映画なのか?作画だけ?
震災にトラウマ抱えている人には勧められない。
震災からの復興映画ならまだしもこれはジャンル的には娯楽映画だ。
それと上映回の途中で退席する人がいた。
まだ半分しかストーリーが進んでいないのにである。
トイレかと思ったが帰って来なかった。
映画が終わって帰る時掃除の人が2人で
途中で気分が悪くなって帰った人がまた出たと
言っていた。神戸の辺りだから阪神淡路大震災を
連想してしまったのか?(そんな描写は無いが)。
ちょっと震災にトラウマ抱えた人が見るには辛い連想をしてしまう映画なのかも知れない。
震災のトラウマは乗り越えるべきだろうが、
主人公は乗り越えたが他の人はどうだろう?
人それぞれだから何とも言えない。
見ず知らずの人々が勝手に自分の家で鍋パーティを始めて、「楽しかったでしょ?」と言われるような映画。
正直に書きます。
とても辛かったです。
観たことに感動というよりも、観終わったことに感動しました。
そのぐらい辛かったです。
震災のことを扱っていますが、
それをわざわざロードムービーのエンターテイメントにする
その必要性を全く感じませんでした。
閉じ師が閉じれば、防げる???
そんな幻想の世界を描いて何が楽しいのか全く分かりません。
とても不快でした。
そして映画としても全く新しい「発明」的要素を感じられませんでした。
例えるなら、
見ず知らずの人々が勝手に自分の家にやってきて、鍋パーティーを始めて、「楽しいでしょ?楽しかったでしょ?」と言われるような映画でした。
不快です。
人によっては、だんだんと楽しくなってしまい、許せてしまう人もいるでしょう。
僕は違いました。
しんどい映画でした。
-999999999999点。
という感じでした。
「君の名は」以降は・・・
これぞエンタメっ‼︎
スズメの由来を考察
面白かった
災害がらみはもはや定番?
力わざ
映像が綺麗
ある事件を発端に、閉じ師の草太や、要石のダイジンと関わり、異界と現世を繋ぐ扉を閉める旅に出る話。
九州から東北までの道中、色々な出会いがあるけど皆、親身に協力してくれる。
主人公のすずめはとにかく、タフで真っ直ぐな少女という印象。理由も告げずにあれだけ遠くに移動したら、そりゃ叔母さんは心配するよね。
東京で知り合うホストっぽい大学生の芹沢、なんだかんだ友達想いなやつで、いいキャラしてた。
廃墟の後ろ戸から出てくるミミズ(災害のエネルギー?)とか、扉を閉めるシーンとか映像がとにかく綺麗で迫力があります。
普段の生活の中で、昔賑わっていた施設が無くなっていたり、寂れていたりするのを見かけたりする。後ろ戸があるのかな。。
廃れていく土地を悼わるという考え方に、初めて気付かされたかもしれません。
今まで生きてきた土地や、これから生きていく土地、周囲に居る人に改めて感謝したい気持ちになりました。
「金」になるアニメの見本
話の内容については他の著名なレビュアーさんに譲るとして「商業的視点」と「アニメ産業」から見るとこの作品
大成功です。ジブリが自滅したアニメ業界では太陽的存在です。
まず、東北地方太平洋沖地震 をストーリーの中に組み込むことで話題性を生んでいます。また、主人公のトラウマにすることで年配、大人の共感性・興味度をあげています。卑怯ですが、下手くそな芸能人を声優にするよりはマシですね。
『リアリティを犠牲にしても不愉快な所をカットする』『気持ちのいい所を定期的に素早く出す』を徹底している
・主人公含め、周りは自己犠牲・他者を思いやる善人しか出てきません。あのクソ猫も弱った自分の代わりに すずめたち に扉を封印してもらうように誘導してた(あと 狂言まわし )
・自己紹介の前から事件がスタートする(まずは観客を引き込む)
・曲も大人なしめで万人受けする選曲(年配には昭和の曲で配慮だ!)
・叔母と主人公の対立は25秒で終了!すぐに和解!
・新海誠ブランドの美術は欠かさない
・旅をすることでご当地巡りをして、背景をコロコロ変えて飽きさせない(いろんな自治体から地元を舞台に!と依頼されたのを逆手にとった形ですね)
・カメラワークが迫力ある(神戸の観覧車の場面は良いですね)
・新海誠の「あ・・・うん・・・」なフェチズムが薄まっている。しかし、真面目な すずめ には所々、色気を感じる(演出)
と「老人から大人、子供」が幅広く80点で楽しめるように配慮されている作品です。これってすごいことですよ?子供向け作品(ディズニー)と違って、方向性のバラバラの人たちが大体満足できるんですから(そのせいで後味がうすい、という弊害を生んでいますが)。 『君の名は』『すずめの戸締まり』は日本アニメ史上で教科書的に見本にされる(模倣される)でしょう。
蛇足ですが
すずめの戸締まりのヒットはアニメに新しい「投資金」を呼び込み業界の活性化に繋がると思います。アニメ文化が大好きな者としてありがたいですね。
先入観を越えてきたなぁ
「天気の子」以上「君の名は。」未満、だけど
大切な人、大切な場所への人間の普遍的な想いをテーマに、盛り盛りの設定とみんな大好き要素でふわっと包み込んで上手いこと仕上げた、という印象です。
ある程度の年齢の日本人なら誰でもわかるあの出来事を、どうしても描きたかったのであろう新海監督のお気持ちはしっかり伝わりました。
ただ、作品のテーマ、恋愛、ロードムービー、人間ドラマ、と盛り盛りだった設定をお恥ずかしながらこちらの理解不足のせいで自己消化できず、作品に没頭できなかったのは残念でした。
具体的には、何で椅子?はまあいいとして、神様っぽい能力があの時だけだったり、そもそも名前がダイジンってうーんだし、謎が多すぎる宗像家の仕事(1人であんなに頻発する事象の対応とか無理ゲーすぎるでしょ)とか心理描写の掘り下げ少なくいきなり寝起きに◯◯しようとし出したり、後半唐突に登場したあのキャラの片割れとかetc…
色々気になることを書いてしまいましたが、昨今では希薄になってきた「映画館で映画を観る」という価値を十分に味合わせてくれ、鑑賞後は多くの人に満足感を与えてくれると思います。
新海監督作品らしさ全開の圧倒的映像美はいわずもがな、誰しも推しが見つかる魅力的なキャラクター達、重いテーマを尖らせすぎない演出の匙加減、声優さん達の演技、迫力の音、感情をゆさぶるBGM、胸にささる歌、全て素晴らしいエンターテイメント体験でした。
心が純粋なお年頃に見たかったです(涙)
感動と爽やかさと明日を生きる元気を
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