すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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描きたいところは分かるのですが
「輝く未来が待っている!」とのメッセージは大人は分かるのですが、低学年の子供には怖かったと言われました。見たいと言うから付き合ったのに。
「死ぬのは怖くない」のセリフは分からないと言われました。
「人がたくさん死ぬよ」のセリフは怖かった。
猫は可愛かったと言っていました。
画はとてもきれい、テンポも良いので飽きずに最後まで見れます。
ディズニーとジブリの要素が少し入っています。
ですが、私自身が被災地ど真ん中に当時も今も住んでいるため複雑な気持ちになりました。
映画終了後は観客は無言でシーンとお通夜みたいな雰囲気で何とも言えない空気になっていました。無言で席を立つ人ばかりで、啜り泣くような声も聞こえた気がします(振り向いて確認するのも躊躇われる雰囲気)。
震災の件は子供には話題に出さないように教えてあります。被災地ど真ん中なので身内や仕事を失った人も多いため、話題に出せません。
私は身内は無事でしたが日常は大変でした。
ヘドロにまみれた国道は灰色で酷い悪臭、信号が全て止まった道路をお互いに譲り合いながら低速で走らせました、海沿いの石油タンク?からは煙が3か所から3日あがり続けました。悪夢のようでした。遺体が線路に横たわっているところを歩いて避難した人もいました。
停電中でも総合病院の病棟の電気が点いていたことに、なぜか心が救われました。
1か月にわたる断水と水汲み、スーパーでは一人5点までと指定のある買い物、仕事に行けるようになると電車から見える景色は震災処理のガレキの山。
友人の自宅は崩壊しローンを抱えたままアパートへ、ローンは少し前に完済したそうですが未だアパート暮らし。
なんとも評価しがたい映画だな~と複雑な気持ちになりました。
この監督自身が被災して家族と家を無くしている人なら話も別かと思うのですが。
架空の事件や架空の自然災害をモチーフにした作品でも人は感動しますし、メッセージも届きます。架空のストーリーから与えることができる人が真の作家なのではないかと考えるのは私が年寄りだからでしょうか?
若い世代に人気のある監督さんなので、今後はぜひ架空のストーリーから感動を作ってほしいです。
【追記】
来年の2023年2月に、「生きる」大川小学校のドキュメント映画が公開されます。文部科学省選定作品です。
本当の意味での「震災を忘れない、場所を悼む鎮魂する」ための映画だと思います。
「震災を忘れない」とのことであれば、「生きる」を見てほしいです。
わたしは怖くて(悲しすぎて)見れないかもしれませんが。
【追記】2023/1/19芥川賞受賞した「荒地の家族」仙台在住の作家さんです。震災がテーマです。読んでみようかな。
さっき言ってたあの発言はなんだったの?のオンパレード
これ必要ある?どれくらい真剣にこれ受け止めればいいの?みたいな展開ばかりで終始げんなりしちゃった。
震災のことを映画化するなんて不謹慎!みたいな批判が多いようだけど、まあその配慮はもしかして必要だったかもしれないけどそこよりも、はっきりストーリーめちゃくちゃ。レベル低くないですか。
なんであの人が椅子になっちゃうのか、この2人がそんなに思い合う意味がわからないし、ネコたちの一個一個の行動がミスリード。全員、行動原理が意味不明。さっきのあの発言なんだったの?(二度と顔見せんなって言っといて!とか言う人が、その相手の従兄弟連れて7時間ドライブすることのほうが、あのミミズの存在よりもファンタジーでは?)
そういうのが多すぎてどうでもよくなってくる。あと婚活の話いる?子供向けの映画なのかな。
わざと描かないようにするんじゃなくて描けてないことがある。主人公があんなにギャアギャア言うほど恋に落ちてるほどの描写はない。映画ってそういうの描かないでいいんだっけ?イケメンだからだとしたら稚拙。「考察」勢のためにあえて言わないことをとっておいてる感じが、穴埋め形式の学習ドリルみたい。
「考察」好きのひとたちには読み甲斐があるのかな。民俗学はじめ、学問を知ることがエンターテイメントを楽しむことにつながる、ということを知る人が増えるのはいいことかもしれない。本気でジブリの席とりにいきまーす!みたいな感じで、オマージュしまくるあたりはもはや潔いと思いました。
災害のなかにひとり・ひとり・ひとり・ひとりの生があるという大切なことを気づくきっかけになった、、と感じる機会にはなるのでしょうか。。?
大事な仕事は人からは見えないほうがいい
小さな世界より大きな世界の幸せへの転換
作画のクオリティは最高レペル、扱ったテーマやストーリーラインはとても意欲的で挑戦的てした
ただ、描かれる登場人物が多岐にわたりどの人(猫)についても消化不良、感情移入する前に終わってしまいました。もったいない
目指すものかが違うのだとは思いつつも
前の二作のような、わななくような心の動きを期待してしまって、やや厳しい評価になってしまいました
とはいえ、表題に書いたとおり
この作品は作家、新海誠にとってはその作家性の転換に当たる作品になっていくのではないでしょうか?
前作、天気の子で描かれた話は東京が没しても二人の間の恋心を尊いという未成熟ゆえの萌える心境をえることができました
世界系と言われた小さな世界系でのファンダジーの集大成とも言える作品です
大ヒットを受けて新海監督も様々な期待をされているのだろうな?と感じました、前の二作に比べてメッセージ色が増した分、感情よりも、理性に訴える部分が増したのか作風が変化していく過程なのでしょう
今後、新海誠監督がどのように自身の作品の舵を切るのか?とても楽しみです
あの宮崎駿さんでさえ、若い頃から繰り返し同じテーマで作品を紡いできたようにみえます
そういう意味で
良い作品だと思います
映画館で観て貰える新海誠本に監督の思いがある
「君の名は」よりもファンタジー要素強め、とても楽しめた
君の名は、天気の子の2作から大きく変わった作品だと思います。
ジブリを見ているような感覚になりました。設定が結構強めってゆうか、よくこんなに作りあげたなと思いました。愛する人のためにここまでするのか?と思いましたが最後のシーンで愛する人だけでなく自分に対しても訴えかけたいと主人公は思ったのかと思えました。しっかりと泣けましたよ。
テンポもとても良くて見てて退屈だなーと思わなかったです。是非見るべき。
追記 11月26日
2回目見ました。しっかり泣きました。
1回目で気付かなかったところが多かったです。結末を知ってるからこそ最初のシーンでもう泣きそうになりました。そしてこの物語がどうなってるのか、ダイジンは何だったのか知ることが出来ました。2回目なのに楽しませてくれてありがとうございます!!!
新海誠監督柵の中では1番好きです。 ただ公式が発信しているように、...
老若男女誰に見せても安全な新海誠
計算づくの美しき「だまし絵」、みたび。
「三度目の正直」とは言いませんが、前2作で色々言われたことを配慮した印象はあります。
美しい画と音楽、強引な脚本、画とは裏腹に薄っぺらい人間像・・
そこは相変わらずですが、2時間を見せ切る力強さは流石だと思います。
前2作では悪くて汚い大人たちばかり強調されてましたが、今作では一切登場しません。大勢の犠牲と引き換えに自分の好きな人を救って「自分は悪くない。これで良かったんだ」で終わってしまった「天気の子」の轍を踏まない展開は、進歩?を感じますが、伏線と思われる多数の謎がひとつも回収されず終わってしまい、スッキリしません。
地震が絡む話だからと、3.11を利用したのは、安易な判断だった気がします。
美しい画に騙されてはいけない。そこもやっぱり変わってないです。
過去の震災の傷跡を美麗な映像で癒してくれる新海作品
大ヒットし社会現象まで巻き起こしたアニメ「君の名は。」、「天気の子」の新海誠の新作ということで誰もが注目するところであるが、今回も安定のキャッチ―さ、ポップさでエンタテインメントとしてそつなく作られており、改めてその手腕に唸らされた。
ただ、今回は3.11というデリケートな問題を取り上げており、そこはこれまでにない挑戦に思えた。
結論から言うと、すずめのトラウマ克服というテーマは、かなりしっかりと語られていたように思う。災いをもたらす扉がいかにして廃墟に現れるのか?そのあたりの説明がなおざりだったので腑に落ちなかったが、扉の向こう側に見る過去の震災の記憶に正面から向き合うことで未来へ歩み出す、すずめの姿に素直に感動することが出来た。
ちなみに、同じテーマを描いた作品で、諏訪敦彦監督の「風の電話」という映画を思い出した。あれも震災で家族を失ったヒロインが叔母の元で暮らしているという設定で、本作のすずめとよく似ている。故郷を目指す旅の中で震災のトラウマを払拭していくというドラマも一緒である。
さて、本作にはもう一つ見所がある。それは、すずめが草太に淡い恋心を抱くというロマンスだ。草太は途中からある事情ですずめの思い出の品、椅子の姿に変えられてしまうため、過去の新海作品と比べるとコメディ・ライクな仕上がりになっている。ただ、すずめのトラウマ克服というドラマと併走させてしまった結果、こちらは今一つ弱く映ってしまった感が否めない。
また、物語は災いの扉を守ってきた”要石”を追いかけるロードムービーになっていくが、その道中ですずめたちは様々な人たちの優しさに触れていく。これらのエピソードも楽しく観ることができたが、惜しいかな。ドラマ上、余り有意義なものとなっていないのは残念であった。
例えば、母親代わりになって育ててくれた叔母の苦労を知るとか、草太への思いを改めて強くするなど、すずめの成長を促し前に進む”きっかけ”になってくれていれば更に良かっただろうと思う。
そして、終盤に行くにつれて、こちらの理解が追い付かない状況が次々と起こり、個人的には今一つノリきれなかった。
例えば、もう一つの”要石”が如何にして出てきたのか?そして、叔母になぜ憑依したのか?そのあたりのことがよく分からない。考察する材料があればまだいいのだが、そうしものが劇中では余り見つからなかった。結局、作り手側だけで自己完結してしまっているのような気がしてならない。
映像はスケール感のあるアクションシーンを含め、十分に楽しむことが出来た。今回は前作までのビスタサイズから横長のシネスコに変わっている。そのためより一層の迫力が感じられた。序盤の廃墟の中に佇む扉の映像も大変神秘的で印象に残る。
キャスト陣は、皆それぞれ好演していたように思う。旅の途中で出会う個性的なサブキャラも活き活きと表現されていて良かった。
尚、本作には魅力的な女性キャラが多く登城するが、逆に男性キャラは少ない。すずめが旅の途中で出会うのは、旅館を切り盛りする女将とその娘、神戸ではスナックを営むシングルマザー。そして、すずめの父親についての言及はほとんどなされていない。もちろん草太や彼の友人・稔など、男性キャラがいないわけではない。しかし、圧倒的に父性不在のドラマになっており、そこは何か意図してのことなのかどうか?観終わった後に少し気になった。
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