すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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おそらく世界最高峰の2Dアニメーション映像!
とにかく美しい!
映像が美しい!美しすぎる!
かつて「アバター」を見た人々が、パンドラの美しさに惹かれ現実に戻るのが辛い、といった話があったが、本作は現実の日本をとにかく美しく描く。もう、ため息が出るくらい。
こんなに美しい日本の映像を見せられたら、これまた現実に戻るのがつらくなる。
それくらい美しい。
ストーリー自体は、パンドラの箱を開けてしまった主人公が一つ一つ解決していくという、よくあると言えばよくあるモノ。
男女の距離を描いてきた新海誠監督作としては、ずいぶん分かりやすい作品になっており、「私は新海誠監督を理解している!」とかいうコアなファンの方々には複雑だろうなあ、とは思いました。
でも、本作は映像の美しさだけでおなか一杯になる。
「イース」の頃から新海誠作品はとにかく背景が美しいが、 今回は背景だけでなくすべてが美しい。すべての絵が完璧すぎる。
映画の1フレーム1フレームを日替わりで壁紙にしたくなるくらい。
あと、なんなだろう。
誰もがジブリ作品を彷彿とさせる演出を入れたのは。
挑戦状なのか?世代交代を迫るのか?引導を渡すのか?それともリスペクトなのか?
まあ、とにかく美しい映像と、世界最高峰の2Dアニメーションを観ているという多幸感に包まれる作品でした。
セカオワの【ファンタジー】を聞いてくれ🎵
覚悟
ふと気がついちゃったんですかね。予想を裏切る程に自分の心の隙間に入り込んできました。確かに違和感というか「相変わらずだなぁ…」な点が2〜3あるのはご愛嬌。思いの外コメディな要素を差し込むのも、嫌悪覚える人がいるのは理解出来る(私はそここそが好きだった。)。だがしかし。売れ線を狙わされていた所から自らの気付きで我に帰った様な「らしさ」が満載だったのではなかろうか。入り口から出口までブレていないのがないよりも好き。
サイドキャラが「言わされてる」感があるのはね、もう味って事にしましょうよ。それが許せる出来だと思いましたし、万人受けを狙わない覚悟は見て取れたので「お見事!」と言いたいです。
追記:ちょっと流石に満点(個人的には自分の人生に関わるものが5.0でオススメ最高は4.5)はどう?と後々に思ったので。でも、好きなのは間違いないです。
一応書いておくと、新海誠のベストオブベストは「ほしのこえ」で、コレは生涯変わらない気がします。
要石の神聖
すずめの視点から少し離れてみると、違うメッセージが伝わってくるような気がします。
ダイジンの謎めいたロードムービーは知ってみると切ないほど深く慈悲を降らせながら旅を慈しみ楽しんでいるのがわかると思う。
すずめの少しひとりよがりな言動は痛いほど今の私達のものだと思う。ダイジンに申し訳なく思ったのは私だけではないのでは?
描かれる景色は細かいところまでリアルで丁寧でありながら現実以上に何かを物語るのはとても素敵だった。
作りてのいろいろ新海監督の名前が大きくなってしまったから難しいかもですが、まずはアニメーションとして楽しむ、それができたら何度も観たくなるような気がします。
頭でっかち
面白いけど震災描写にトラウマがある人は要注意
こっちのほうが全然面白い。
感無量!!日本人全員観てほしい
『君の名は』・『天気の子』の隕石・水害そして3.11の震災を描いた今作。観終わって正直アッパレと言いたくなるほど傑作。震災というデリケートなテーマに日本の神話をファンタジックに描いており、物語終盤では震災の被害に遭った人たちの代弁をしているような展開になっていて、薄れゆく「あの時」を思い出させてくれた映画でした。
宮崎県からスタートし愛媛・神戸・東京・宮城と各地を転々としながら、要石のダイジンを見つける→ミミズの出現→「後ろ戸」を閉じるワンパターンな展開ですが、鈴芽が出会う人々や料理に魅了されてしまい退屈しなかったです。特に、神戸のスナックで、夜食の焼うどんにポテサラは斬新。
冒頭から家の上に船が乗っかっている描写からして震災がテーマだと推測していましたが、ここまで深堀されていたアニメーションだとは思いませんでした。
福島に向かう途中の、鈴芽と叔母にあたる環の会話シーンは劇場が凍り付きました。「そんな台詞アニメで描くかね!?」と思うくらいド直球に鈴芽の心情に突き刺さるシーンは必見。
決して若者向きのアニメではないと思います。ただIMAXで観るべきかどうかは微妙な判断です。しかし、Dolby Cinema版はすごく楽しみにしています。
「水」と「廃墟」に託された本作の想いを考えずにはいられない一作。
劇場でも告知されているように、本作では地震警報が鳴る場面がいくつかあり、そのたびに否応なく心拍数が高まってしまうんだけど、直接的な災害描写はむうろ控えめ。そうした映像や音に触れることに躊躇している方でも、警報音を除くとそれほど鑑賞をためらう必要はないと思いました。
画面内に光源(太陽)を写しこむ、新海誠監督の特徴的な画面構成は今回も健在でとても美しく、空の青さ、輝きもまた印象的です。それに加えて、空と対称的に配置されている「水」の存在感が強いのですが、本作の「水」は、深みと圧力を感じさせるような(災害を連想させるような)ものではなく、タルコフスキー監督作品を連想させるような、ちょうどくるぶしまでが浸る程度の、せせらぎの音すら聞こえる「静」的な描写です。この水の描写と鈴芽(すずめ)の故郷、そして次々と登場する廃墟という舞台からは、日本という国土全体の「老い」を感じずにはいられません。鈴芽と草太の行っていることも、「閉じること」というどちらかというと後ろ向きとも受け取れるような行為であって、そこに活力や高揚感を見出すことは困難です(もちろん超絶的な作画技術によって、画面全体の躍動感は素晴らしいんだけど)。アニメーションを通して日本社会を描き続け、前作『天気の子』(2019)で若年層の貧困を作品要素として取り込んだ新海監督の、ある種の達観とも感じられます。
だからこそ、そんな後ろ向きな状況を受け容れ、(誰に気づかれることなくとも)為すべき事を為し、前に進もうとする二人の姿には心動かされます。いろんな日本の民俗や神話の要素を取り込んでいるところはとても面白かったんだけど、「要石」を登場させたり、地脈の象徴である妖怪(神)としては、「あの」水棲生物が真っ先に思い浮かぶんだけど、本作では別の化身に設定されています。なぜこのような入れ替えをしたのか、新海監督の意図を聞いてみたいところです(単純に前者だとギャグっぽくなるから、かも知れないけど)。
本作は割とまっすぐなボーイミーツガール作品としても観ることができるんだけど、そこに至るまでちょっと脚本上の曲折があったようです。その名残とも思えるような描写が本編にも含まれており、鑑賞後にも色々詳細を知りたくなる作品でした!
戸締り
わかってはいたけども
劇場に入る前に貼ってあった注意書きで理解はしていたのですが、何度も鳴り響く緊急地震警報音(実際とは違う)に不安を煽られてちょっときつかったです。
阪神大震災では被災者でしたが、東北の被災者の方からしたらもっと違った感じ方をされたかも。
ただ、それを上回る練り込まれた作品なので何回か見るとまた変わってくるかも。
方言指導がきっちりとされているのか、神戸のキャラの話し方に違和感は全く感じませんでした。
とりあえずシドニアの騎士っぽい表現もありあそこは笑いました。
あと、雨や水の表現が相変わらず上手い監督だなと。
『すずめとソウタの冒険』が似合うような物語。
内容は、宮崎県に棲む女子高生の主人公すずめと突然出会う閉じ師と名乗る大学生ソウタとの異界送りの戸締りを目的にした全国行脚冒険譚。主人公すずめの過去を訪れ清算すると同時に自分自身の気持ちと世界の関わりを再認識する物語。印象に残った台詞は『行ってきます!』様々な場面のオーバーラップする人々の言葉。死は必然で突然に訪れる事を表現した所は胸が締め付けられる。印象に残った場面は、アバンタイトルの異常に美しく燦く星⭐️空の表現が一つ一つが人の命の光だと思える所が何ともやるせなく無力感で身を切られる感じがしました。スマホが当たり前になった現代ではキャッシュレス化に伴いパノプティコンを感じさせる様な総合監視社会の恐ろしさを感じさせる良い作品だった様に感じました。少し前なら人をすぐ探し出せたりはしない様に感じますし、それを違和感なく取り入れた演出は素晴らしいと思います。しかし物語全体を通して、バディものにしたい監督の意向とは裏腹に無理やり恋愛に絡れ込んだり、勢いよく鍵🗝挿入シーン穴を外れなく凄い命中率だなぁと感心したり、育ての伯母さんの心中の吐露は、主人公にしたら知りません!人のせいにしないで下さいの一言だし、主人公に欠点がなく感情の起伏が平坦で何を考えるか分かりづらい所が一番応えました時代の風潮なのかなぁと思いつつ統一感の欠如を感じます。かと言って気持ちを説明し過ぎて冷める場面も多く『すずめの戸締り』よりも『すずめが戸締り』が似合いそうだし『すずめとソウタ』がピンとくる様な作品だった様な感じがします。きっと総合芸術作品の中で大勢の人に推敲されながら作った作品は、癖の少ない味気ない作品になってしまった原因は監督の人の良さだと感じます。エンディングの『すずめfeat.十明』の歌い出しの気持ちに同感しつつ映画館を後にしました。
脚本、演出の空中分解
普段は冒頭に作品要約や解説を書くのですが。
タイトル通り、脚本と演出が空中分解してて書きようが無い。
開幕、徹底して「すずめの目に映る世界」しか描かれなかった。
見えていない友達視点の映像はなく、スナックの新規客も映像はない。
すずめが聞かないし、したいことを優先して話を遮るから背景事情の説明もされない。
物理的に周りに人はいるけど、物語上必要のある人としが接触しない逃避行孤立型のロードムービー。
叙述トリックにあるような、視聴者と主人公個人の視点の近さが意図的に作られる演出をしていた。
それが、テコ入れが入ったテレビシリーズかというくらい、東京を境としてガラッと変わる。
見えていない一般人視点の描写が出てくる。
答え合わせの如く草太視点の経緯が描写され、ベラベラと事情を語り出す人物が配置される。
閉鎖空間で登場人物同士の会話で関係性が変わるタイプのロードムービー。
すずめが聞かされていない情報を映像に出してきて、視聴者を神の視点に放り出す。
で、それはなんのためにしてんの?ただ情報を小出しにしたかっただけ?
全編、演出意図がわからないものが多すぎる。
黄色い蝶二匹。
些細な鍵の開け閉めの強調。
椅子の欠損。
ダイジンの正しい名前の自然発生。
いつ描いて埋めたの。
など。
すずめが感情移入しにくいくらい「自分の感情と行動は正しいし周りのみんなは何も聞かずに助けてくれるべきだし実際それでうまく行ってきたから反省する気がない」行動原理なことは差し置くとしても。
総じて納得感が薄い。
運命、因縁、宿命ならそれでいいから、もうちょっとガッツリ示唆してほしいんよ。
それなしに「草太さん草太さん草太さん」じゃねーんだわ。
プロット時点では通っていたであろう一貫性が、脚本や演出段階でごっきりと折れてる。
男女ダブル主人公でバランス取ってたのに男視点をガッツリ削ったとかだろうか。
この作品をどう要約するかで、視聴者の「作品の見方」がわかる試金石になるかもしれない。
僕には「すずめの彼氏ゲットアドベンチャー」に見えて仕方ない。
星3。
致命的だったのは、抜いたことではなく、「うちの子にならない?」だったと思うのだ。
私たちは映画館で、東日本大震災を共有した
未曾有の大災害ー東日本大震災 から、11年。街が黒い津波に飲み込まれた映像を、鮮明に覚えている。
多くの人は日常の中で、遠ざかりつつある記憶。
でもこの映画の観客は、同時にあの震災を改めて思い出し、共有したことだろう。
映画後半で、すずめが被災地の“場の記憶”を読み取る。
あの瞬間が来るまでは、私たちと同じように暮らしていた人たち。
全てを奪われた。
親も子も、家も何もかも。
自分と同じ年頃の人も、幼子も、動物達も全て、黒い津波に飲み込まれた。
彼らの生きたであろう、何げない日常シーンを見た時に、涙があふれて止まらなくなった。
直接的な描写はなかったけど、
震災孤児である、すずめを通じて、その心の傷を共有したはず。
映画の映像やストーリーだけでなく、
このことを私たちに改めて思い出させてくれたこと、
後世に残してくれたこと、
何より、それを評価したい。
このアニメーションは、大スクリーンで観た方が感動が深いでしょう。
前評判が高く、JR新宿駅東口が、すずめの戸締まりのイラストでデコレーションされており、どんな作品だろうと興味がわいたので、観ることにしました。
予告編から、「すずめ」が主人公の少女の名前、青年が白猫の魔力で椅子になってしまうことから、悪者の白猫の魔力を解いて、青年を元通りの人間の姿に戻すストーリーだろうと思っていたのですが、そんな単純な内容では有りませんでした。
予想を覆す物語の展開、迫力の有る美しいアニメーションの動きと音響効果に、グイグイとスクリーンに引き込まれました。
このアニメーションは、大スクリーンで観た方が、絶対に良いでしょう。
レビュー見て興味が湧き
まず、話題作だって事はわかってるんですけど
あまり、アニメは観る方ではない。。
ただ、他の方のレビュー沢山読んで興味が湧き観に行きました
君の名は!でも感じた
衝撃的な印象でした
冒頭のオープニングをNetflixでも放送してて
最初の扉を押さえるまでのシーン
それだけ見たらむちゃくちゃ気になるでしょ
ここからは映画の感想ではありません。
評判の感想です。
勤労感謝の日に行ったのもあり、
どの時間帯もむちゃくちゃいっぱいで
時間の余裕みて12時に家から2時の予約した
さて、向かおうと車がいっぱいすぎてー
駐車場に入るのにむちゃくちゃ時間かかりました(^◇^;)
祝日っていうのが大きいけど
1時間おきに、3スクリーンで上映されててそれでもほぼ満席な会場の中
親子や若い子が多い中
五十代私と無理やり連れて行った母親(80前)
ちょっと浮いてる感じもありましたが
あんなに満員の映画館でしたが
映画が始まるとシーンと
みんなが魅入ってるのがわかります
もちろん私も魅入って
最後の最後まで楽しめた
まさか、しょっぱなから旅立ちになるとは思わなかったけど
昭和世代、ドライブの選曲が良すぎて〜
色々と楽しめました
大好きな染谷将太くんの声も聞けて
よかったです
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