すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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新海誠が語る鎮魂の物語
軽快なシティポップが流れる中で、小菅ジャンクションを超えてすずめ達の向かう先は、東北自動車道。ということは、あの出来事に向き合うということ? そうであれば、自分もしっかりと受け止めねば。
背景美術が美しいことは、分かりきっているが、アニメーションがIMAXのスクリーンに映し出されると、この世界の住民になってしまいたい。そんな願望が湧いてくる。
演技については、全員すばらしい。ジャニーズ情弱なので、松村北斗に先入観はないが、声もイケメンだし、コミカルな演技も面白く、これであればキャスティング正解。(ファンの皆様、上から目線でごめんなさい)
伊藤沙莉は、一番ハマっていた。顔つきといい、声といい、どうみてもスナックのママ。当て書きでしょ?
『君の名は。』は、カタストロフィーを無かったことにする願望の物語であったが、『すずめの戸締まり』は、一歩進んで、鎮魂をテーマにしていると思う。セカイ系から離れたマコト新海の新境地を全面的に支持します。
ついにハマった新海ワールド!
『君の名は』『天気の子』と、全くハマらなかった私。
こんなに大ヒットした作品にハマらない自分の鈍い感性が悲しかった。
私にはきっと理解できないのだ・・・と、諦め、もう観るのはやめよう・・・と思っていたところ。
ファンである松村北斗さんが声優を務めるという事で、もう一度だけチャレンジしましたwww
色々な評価を目にして先入観が生まれる前に・・・と、いうことで封切2日目に。
やりましたっ!
ついにやりましたっ!!
やっとハマりましたぁぁあぁぁー!!
初めて泣けました。
最後は涙が止まりませんでした。
とっても面白かったです。
すずめちゃんを演じた原菜乃華ちゃんがとても良かったし、すずめちゃんのおばさんである環さんを演じた深津絵里さんはさすがでした。
松村北斗さんの声も相変わらず色っぽくてステキな声だったし。
新海作品の声優さん選びはいつも絶妙だと思います。
『戸締り』というのは、辛かった過去を封印するということなのでしょうか?
もう必要のないものだから手放す・・・ということなのかなぁと思いました。
今回は『地震』が題材だったかと思いますが、いつか東京を直撃する大地震がくるかもしれない・・・という不安感も抱きましたが、見えない力に守ってもらっているのかもしれないなぁという思いにも駆られました。
『岩戸』『宗像』『要石』と、今回も神話絡みの命名でしたねぇ。
そして。
やっぱり疑問に思う事もありました。
★すずめは、初対面で、しかもすれ違っただけの草太を追って何故あの廃墟に行ったのか?
★『ダイジン』はなぜ意地悪い態度で接していたのか?
★サダイジンが突然現れて、環さんとすずめちゃんに本音を語らせたのは何故?
などなど。
唐突な展開だなぁ・・・と思う所もあったけれども、すずめちゃんを成長させるための神様の導き・・・だったのかなぁ~?
そういう作品なのかなぁ~?
と、思うことにしました。
すずめちゃんの幼い頃からの悲しい気持ちが救われて良かった。
草太さんも助かって良かった。
もう一度観に行ったらまた違う解釈ができるかもしれない。
皆様がリピートして観に行く意味がやっと分かりました。
あぁー、嬉しい!
新海さーーん!
凄いな新海誠!
朝から多スクリーンでフル回転上映なのに、客席かなり入ってて、上映終わりには各席でワイワイ雑談タイムだったぞ。
要は劇場作品として大成功間違い無しじゃ無いですか。
事前の期待を大きく上回る、美しいアニメーション表現。
背景風景、キャラクターの芝居たる動画枚数とクオリティ、現在のアニメ作画レベルじゃ世界一と言って良いんじゃ無いでしょうか。
シナリオ構成も、過去作に見られる、少年主人公がヒロインを救う構図では無く、ヒロインがヒーローを救う。
更にはヒロインがヒロイン自身を自己救済する物語として、過去作よりも物凄く時代に寄せた優しい物語になっているのでは無いでしょうか。
後あれだわ。
疑似家族問題、ロードムービーを使用した「セカイ」の拡張、被災者への鎮魂。
バイク二人乗りヘルメット排気量問題、喫煙後のポケット灰皿。
コンプライアンスへの配慮も完璧!!
いや。
新海誠作品は気持ち悪いのがイイんだよ!俺は気持ち悪い新海作品が好きなんだよ。
あれだけ描いて結局、すずめちゃんの初恋に着陸するのが好き!
明確な悪役かと思ったら結局全員イイヤツで、顔の見えない抽象が適役だった小さいセカイ系の世界の小ささ好き!
良い子で居ようとしながら、凄く個人的な理想を描こうとする新海作品が好き!
やっぱ童貞こじらせたクソヲタクが作る映画は最高ですよ!
これぞパンク!
新海誠は集金力あるから「絵」は当然綺麗だ。ただストーリーがわかったようでわからない。飽きてくる人居るかも。
一席空席の男性、明るくなった後、一言「飽きちゃった!」
それが全ての作品。
表題どおり「君の名は」「天気の子」の成功で新海誠、金融機関やプロダクションからの信用力・集金力
は抜群だから、「アニメの絵」自体は人海+カネ投入の結果美しい。
ただ「天気の子」「君の名は」の二番煎じ、三番煎じ とも言える既視感のある「アニメの美しさ」
テンポは決して悪くないのだが、途中から
震災との結びつけ=どうにもならないから「精神的救い、気付き・・成長」
「椅子になった青年=秘密だけど誰でも想像つく・・」
なんか大人のワシが観ても、予定調和
かつ 概念が難しいのだった。
ダイジンとか石とか🪨なんやねん!という難しさ。
そう。深く考えてはいけない、気楽に流すアニメ作品。
好みによると思いますが
私自身としては「天気の子」の方が面白かったです。
でも、「空中浮遊にムチャクチャ強い」主人公は重複。
有料パンフは勿論購入したが、鑑賞者特典でちょっとしたパンフ仕様の
「新海誠本」がおまけでついてくる。太っ腹といえる。
グッズ数が種類が半端ない。ある程度は売れると思う。しかし完売はムリ目な気がする【あくまで個人の感想】
お子様お子ちゃまは、飽きちゃうかもね。そういうジジイのワシも飽きちゃった。
震災の悲劇は決して忘れてはいけないが、そろそろ・・
すずめさんの服装の清楚さは、今のだらしない黒ソックスの女子高生に見習ってほしい。
なんで退化してるのか不思議。【ジジイの感想です】
草太の声
11月は「観たい映画」の公開が渋滞を起こしており、中でも今週は日米の注目作が同日公開。私も連日鑑賞して「落涙」していますが、必ずしも「泣ける映画=良い映画」というわけではありません。
そう言った意味では、私にとって「新海誠作品」は彼の脚本に泣かされているわけではなく、女性主人公の「感情MAX」に情緒が引っ張られてたような状態に、年齢による緩まった涙腺が強く刺激されているイメージで、正直「後に残る」ものはあまりありません。
かと言って嫌いではないので新作とあらば観ますし、十分に楽しんでいます。ええ、好きですよ。今回いちいち良かったのは出会う人たちとの「ハグ」ですね。素敵です。
逆に「うーむ」と思ったのは、「草太の声」ですかね。。ま、劇中の四分の三は「椅子」なので気の毒な部分もありますが、でもな。。私、アニメは殆ど観ないので「上手い、下手」では語りませんけど、キャラクターとしての草太に惹かれるものが強くなかったことが、結局私のこの作品への評価に「プラスアルファ」をもたらさなかった要因でもあるような気がします。ま、それが必ずしも松村さんの責任ではないのかもしれませんが、好みとは違った感じです。すみません(と、一応謝っておく)。
設定がぶっ飛びすぎて付いていけない。
製作陣にそのつもりは無いのは、
重々分かっているが、
「天間荘の三姉妹」を観たからかもしれないが、
あの震災を雑に扱っているように感じて、
私には不愉快な作品だった。
観終わったあとの清々しさ
心の琴線に触れ心を揺さぶられる場面が何度もあり、知らずしらず涙が零れた。この映画に人の優しさや人の強さ、大切なものを守る力や歳を重ねるごとに失われてしまった感情を思い起こされ、未来への希望が失われていない事、失ってはいけない事を思い出させてくれた。
そして、たとえ少しの間だとしても観終わったあとの清々しさを胸に抱いて家路につこうと思う。
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----- ここからはネタバレ要素あり -----
2日連続で鑑賞。
やっぱり同じところで泣けてくる。
ダイジンが可愛くて憎めなくて切なさすぎる。表向きの主人公はすずめだけど2回目を観て真の主人公はダイジンだと確信した。
3回目の鑑賞。
王蟲の触手と草原、ナウシカとキツネリスと異国の服、ダイダラボッチ… リスペクトを込めてジブリ作品のオマージュが散りばめている気がする。
それにしても… やっぱりダイジンが好きだ。
4回目の鑑賞。
猫を飼っているからなのか、ダイジンの気持ちが伝わりすぎて心が痛くなる。ダイジンの気づき、優しさ、すずめを思う気持ちが辛い。ダイジンが好きすぎて泣ける。
ロードムービーの要素もあるだけにエンディングでほっこりさせてくれるのがせめてもの救い。
そして「行ってきます」「お帰りなさい」の何気ない日常が如何に大切なことか改めて考えさせてくれた。
5回目の鑑賞。
マックでのシーンで一瞬でしたがすずめが手にしていたのはビッグマックだけど箱がないから違うかなと思ったら、その事に気が付かれた方がレビューを書いていてちょっと嬉しくなった次第。
それにしても… ダイジン(ばっかりでスミマセン)で今日も泣かされてしまった。
ダイジンに会いにまた観に行くかも…
6回目の鑑賞。
最後にすずめが戸締りする際に言った「行ってきます」の言葉に明日への希望と過去の出来事を決して忘れないという覚悟を感じた。
それにしても芹澤くんは本当にイイ奴だったしチカちゃんやルミさんも。環さん、これから先もたとえ形は違ったとしてもずっと幸せで居て欲しいと願う。
(閑話休題)
東京駅のコンコースで右往左往しながら中央線のホームに上がるエスカレーターの上り口がいつも利用している場所だったので見た瞬間嬉しかった。
7回目の鑑賞
ダイジンに会いたくて久しぶりの鑑賞。やっぱり同じところで泣いてしまう。すずめが「私が要石になる」と言った時の「えっ!」ってすずめの横顔を見るダイジン。
草太を救い出したあと「ダイジンはね、すずめの子にはなれなかった」「すずめの手で元に戻して」で涙が止まらない。改めてダイジンが好きって思った。
最高傑作?
新海誠の作品は大好きで
特に言の葉の庭は1番好きで 有名になってから君の名は。 天気の子 といい、すごい良作で今回もかなり期待してたのですが 新たな新海誠を見た気がします 君の名は。からRADWIMPSが音楽を担当し 挿入歌多めの作風が多かったイメージでしたが 今回は挿入歌少なめですずめ と カナタハルカだけで少し物足りない感じもありましたが歌詞の深さがすごい刺さりました
映画の内容を触れるとロードムービー で 震災がテーマ 自然災害を ミミズと例えるのはすごいなと思いました。 青春の感じ 家族の絆 そして先々で出会う人達の人の良さ 全ての登場人物がこの映画良さにつながっています。 人の温かさ 家族の大事さ そして好きな人 大事な人 家族に 本気になれる って本当に素晴らしいことだなと思いました。 逢いに行く 迎えに行く 救いに行く 凄い心に刺さる作風でした 是非見てください
一般向きにチューンされたロードムービー
流石のクオリティと面白さ。
男の子が「あっち側の世界に行った女の子」を助けにいく前二作(『君の名は。』『天気の子』)の後に、本作では女の子が「あっち側の世界に行った男の子」を助けに行くの話で、かつ震災へのレクイエムを正面から描いていました。
ロードムービーとしても楽しく。
私が苦手な「いかにもRADWIMPS」って印象の曲は相変わらず受け付けられなかったけれども、陣内一真+徳澤 青弦ストリングスの美しさは素晴らしく、前二作に比べれば本編中に音楽で引っかかるところが少なくてよかった。
新海誠さん特有のフェチ(フェティシズム)表現部分が減って、また過去作のように投げっぱなしで男の子を放置するような物語ではなく。
この天災に対しての神話っぽい3作の中で、一番一般向きにチューンされていると思います。
そういう意味では、宣伝で謳っていたとおりの「集大成」のような作りだと思いました。
キャラとしては、個人的には猫神のダイジンと、神木君が声を当てている芹澤がよかったです。
ただ、一般向きで新海さんらしさの低減 ということは、=(イコール) 川村元気プロデューサーの侵食で、個性そのものの低減という気もして寂しくもありました。
また前二作からの流れで、展開が読めすぎちゃったのも残念。
要石の存在が物語の都合優先しすぎで、特にサービスエリアでのおばさんとの会話は辻褄が合わないだろうし、その内容にもドン引きした部分ではあったことは付け加えつつ。
それらがあっても、ぐいぐい進められる演出や絵作り、すずめの健気さなどで面白く感じはしました。
それと、近年、『浅田家!』『護られなかった者たちへ』『天間荘の三姉妹』などなど、3.11東日本大震災を正面からとらえる作品が増えていて、そのどれもにも当てはまるのですが……
本作のダイレクトな地震発生の表現が世間的にどう受け止められ評価されるか、まだ傷の癒えきってない方々へ心痛を与えないか、という点が気になりました。
私とて(公式webにも注意書きがありましたが)「緊急地震速報を受信した際の警報音(に近い類似音)」がかかると、エンタメだ作りものだと頭では理解していても、肉体がビクっと反応しちゃって、現実に引き戻されるんですよね。
そこが一般層への棘、否定的な材料にならないかが、不安でもありました。
この映画が刺さるであろう若い人のうち、東日本大震災すら記憶がない世代(今の十代前半)も多いので、「今もこういった悲しみが続いているし、喪失感の中で前向きに未来を生きる人々がいる」ことを伝えるという意味で、今だからこそ作ったのかもしれないですね。
震災に対して、被災者に対して、真摯に誠実に作っていたのように感じたので、私としては批判するよりもよく受け止めたいとも思いました。
最後まで見ると面白かった
ミミズを封印していくまでは、作業的なことの繰り返しな印象で少し退屈なところもあったが、後半からはすずめが能動的に動いて何かを得るために行動していくシーンが多く感動した。
やはり、人の心を動かすのは、何かを求めて行動している姿なのだろうか、と改めて思った。
新海誠監督だからこそ許される作品
IMAXで鑑賞。
※視聴済み新海作品は末尾参照。
見事の一言。代表作『君の名は。』に並び得る作品と言えるだろう。
以下、これまでの新海作品とも比較しながら
、この作品の評価すべき点を3点、残念だった点を1点上げて述べていく。
まずこの作品で評価すべき点は、新しくファンタジー要素の強い作画を取り入れた点だ。
新海作品の作画の特徴は、現実と見間違える程の圧倒的な背景描写とそれを活かした心理描写にあり、特に『言の葉の庭』以降の作品ででその傾向は顕著だった。
しかし、本作ではリアル志向よりもファンタジー色の強い作画にすることで作品への没入感が強まり、また、終盤のここぞという場面で圧倒的画力を解放することで、作品内でのメリハリを生むことにも成功した。
次回作以降の制作の幅も広がることだろう。
次に評価すべき点は、東日本大震災の要素を真正面から描いた点だ。
これは『君の名は。』で日本を代表するアニメーターの地位を確立した新海誠監督でなければ、なし得なかったことと言える。
半端な監督が手掛けたならば炎上は避けられなかったはずで、芸術作品としてのタブーを打ち破るその挑戦の姿勢を大いに評価したい。
最後に評価したい点は、鑑賞後にも楽しみを増やす要素を与えてくれた点だ。
聖地となる可能性のある場所が宮崎、愛媛、神戸、東京、福島と少なくとも5か所以上ある。
「地方の人は聖地巡礼が大変だろうから日本全国に配置したろ♪」の精神は素直にありがたい。
また、中盤の怒涛の懐メロ挿入も面白い要素だった。新海作品というネームバリューと大企業のバックアップがなければ、著作権的にも実現できなかっただろう。中盤の中だるみを防ぐという観点でも大いに貢献していた。
一方で残念と感じた点は、登場人物の関係性の深まりに納得感を得られなかった点だ。
果たして「草太さんの居ない世界なんて~」と鈴芽が言えるほど、鈴芽と草太の関係は深まっていただろうか?
テンポを重視したと理解はできるし、『君の名は。』と比較すればまだマシとも言える。この点は次回作以降に改善を期待したい。
以上が本作品の感想だが、本作品によって、新海誠監督はまた一段階レベルが上がったのではないかと感じている。
自分の描きたいことに全振りした『秒速5センチメートル』、
世間のニーズに全振りした『君の名は。』、
世間のニーズを捉えつつ自分の描きたいことを多いに盛り込み視聴者を少々困惑させた『天気の子』...
新海誠監督はこれらの作品を経て、本作品でようやく世間のニーズと自分の描きたいこととの融合に成功したのではないだろうか。
次回作も期待したい。
◎参考:視聴済の新海作品
『雲のむこう、約束の場所』
『秒速5センチメートル』
『言の葉の庭』
『君の名は。』
『天気の子』
p.s. 観たかったよね、富士山...
【注意】かつての大災害が苦手な人は要注意
閉じ師の青年と女子高生のロードムービー。
『すずめの戸締まり』鑑賞。
*声の主演*
原 菜乃華
*感想*
新海誠作品は、「君の名は」だけ観たことがあります。
かなり壮大だった。スピード感があって、ずーっと見入ってしまって、思わず呼吸を忘れてしまうほど面白かった!
新海誠作品は、街の風景、海の風景、山の風景、日常の風景、料理の表現が細かく作り込まれてて、久々に劇場で観ましたが、衝撃でした。
閉じ師の青年と災いの扉を開けてしまった女子高生が扉を閉ざす為に旅立つロードムービーとなっていて、日本の各地を巡り、色んな人々と出会いと別れを繰り返しながら進行しますが、退屈な場面が全然なかった。
登場人物は全員好きだな~。まさかあのキャラがこう活躍してくれるのは意外だったし、ファンタジー、ロマンス、ヒューマンドラマ、そして何より、頻繁に出てくる地震速報。あれはちょっと、アニメでもビビりました。
総じて、テーマがやや重めですが、かなり面白かったです!\(^^)/
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