すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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大事な仕事は人からは見えないほうがいい
ファンタジー色の強い作品が多い新海作品の中でも飛び抜けてファンタジーが強く、新海作品の最高傑作になるか!?
と言われてる今作ですが、その通り最高でした!
ジブリ作品のようでもあり、エヴァのような非現実的なシーンもあり、泣ける要素も多く久々に劇場で泣いてしまいました。
今回劇場を見回して思ったのですが意外と小学生低学年くらいの子が多い!
内容的にはすこし難しいような気もしますが、その年齢の子にも見てみたいって思わせる作品を作れるのはすごい!
ラストの爽やかな結末も良かった!
新海作品にハズレなし!!(^o^)
昔の能や言い伝えが混ぜ込まれていてとても面白い
草太がかしこみかしこみお返し申すを唱えるところとても好きでした。祝詞なのかな?
唱えると鍵が青く光ってその土地の思い出たちが見えるのもすごくよかった。
閉じるには、その場所がどんな思い出があったか想像して閉じなくてはならない。
少しても寄り添うために…
後ろ戸についても、能の概念から来ているものらしく、神や精霊の世界につながる扉らしい
今回は、常世として繋がっている。
地震が地面の下で蠢くみみずについてはびっくりしました
また、要石も実在していることに驚きました。
新海誠監督は昔の文献、言い伝え?などをたくさん調べて作品内容をどんどん生み出していっている気がします。
要石自体については、また(前回、天気の子のような人柱的な)生贄のような感じなのでないかと思いました。
草太の育てのおじいちゃんが
「草太はこれから何十年もかけ、神を宿した要石になっていく」
と言っていましたが、もしかしら何の変哲もない普通の動物や人?などが要石になっているのかな〜と思いました。
そうなると、頭と尻尾の猫の個体の違いについても辻褄が合うような気がします
頭はずっと昔から要石になっていて、尻尾は最近って言っても20年くらいはもう要石やっていそうですけど経験値からどんどん大きくなっていくのかもしれませんね
ただ、みみずが倒れる前に金糸のようなものが張り巡らされてるのは不思議な感じがしましたがもしかしたらみみずは神様なのかも。農業界ではみみずは土の神様とも呼ばれているらしい、、、
日本は全てのものに神様が宿りますからね〜八百万の神
どこに神様がいるかわかりません
1番の泣いたところは、あの日の朝の「行ってらっしゃい」「行ってきます」を言いながら玄関先から学校や会社へ出発する人々の描写でした。
「おかえり」「ただいま」を言えずお別れした人はたくさんいたでしょう。
それを考えたら、ものすごく悲しくなりました。
すずめの戸締まり
失うもの朽ち果てるものはあるけれど一息ついて前を向く
判断保留
点数はいろいろなものを無視して一つの作品としての完成度の評価。
ただ、言い尽くされてますが、良いとか悪いとか、好きとか嫌いとかを語る前に、一部の人にはテーマが飲み込みにくい。
あの震災で受けた被害は極めて軽いであろう自分ですら、本筋と別の部分で胸を抉られて、少なからずダメージを受けている。
リアルタイムにあの震災を知らない人たちはどう見てるんだろうか。
心を癒すためにRRRをもう一度見に行ってきます。
小さな世界より大きな世界の幸せへの転換
作画のクオリティは最高レペル、扱ったテーマやストーリーラインはとても意欲的で挑戦的てした
ただ、描かれる登場人物が多岐にわたりどの人(猫)についても消化不良、感情移入する前に終わってしまいました。もったいない
目指すものかが違うのだとは思いつつも
前の二作のような、わななくような心の動きを期待してしまって、やや厳しい評価になってしまいました
とはいえ、表題に書いたとおり
この作品は作家、新海誠にとってはその作家性の転換に当たる作品になっていくのではないでしょうか?
前作、天気の子で描かれた話は東京が没しても二人の間の恋心を尊いという未成熟ゆえの萌える心境をえることができました
世界系と言われた小さな世界系でのファンダジーの集大成とも言える作品です
大ヒットを受けて新海監督も様々な期待をされているのだろうな?と感じました、前の二作に比べてメッセージ色が増した分、感情よりも、理性に訴える部分が増したのか作風が変化していく過程なのでしょう
今後、新海誠監督がどのように自身の作品の舵を切るのか?とても楽しみです
あの宮崎駿さんでさえ、若い頃から繰り返し同じテーマで作品を紡いできたようにみえます
そういう意味で
良い作品だと思います
映画館で観て貰える新海誠本に監督の思いがある
「君の名は」よりもファンタジー要素強め、とても楽しめた
君の名は、天気の子の2作から大きく変わった作品だと思います。
ジブリを見ているような感覚になりました。設定が結構強めってゆうか、よくこんなに作りあげたなと思いました。愛する人のためにここまでするのか?と思いましたが最後のシーンで愛する人だけでなく自分に対しても訴えかけたいと主人公は思ったのかと思えました。しっかりと泣けましたよ。
テンポもとても良くて見てて退屈だなーと思わなかったです。是非見るべき。
追記 11月26日
2回目見ました。しっかり泣きました。
1回目で気付かなかったところが多かったです。結末を知ってるからこそ最初のシーンでもう泣きそうになりました。そしてこの物語がどうなってるのか、ダイジンは何だったのか知ることが出来ました。2回目なのに楽しませてくれてありがとうございます!!!
新海誠監督柵の中では1番好きです。 ただ公式が発信しているように、...
より際立ってしまったキャストの力不足
設定、演出、脚本などは前作とほぼ変わらない新海味のあるテイストに仕上がっている。
脚本に至っては正直なところ君の名は、天気の子に劣るといった感じ。どこか話の希薄さが目立った印象。
制作側が前作、前前作と区別化を図るのならば「題材」と「キャスト」に力を込めるべきであったと思う。
「題材」については、かなり踏み込んだ題材を入れてきたなと。「地震」と「3.11」を用いたことに賛否両論あるかもしれないが、個人的な意見としては良かった。この一言に尽きます。良い意味でも悪い意味でも。直接的な被害を被らなかった自分に、この題材に難癖をつける資格、というか批評するのは何か違う。一つの作品としてこの題材を用いたのは良いと思う。
演出、設定、題材の三つが揃っていながら何故か映画に没頭できなかった。一緒に観た友人は満足していたが、なぜか耳に感じた違和感が同調させてくれなかった。
主人公のうちの1人、宗像の声に違和感しか感じられなかったのだ。宗像だけではなく、すずめの声にも違和感を感じる部分があった。東京に来て興奮していた彼女の口から出る言葉はどれも標準語だったのが一番違和感があった。キャストは今回の役をするにあたり方言を学べなかったのだろうか。学ばなかったのだろうか。
2人のやり取りはいくつもあったが、そのほとんど全てが「アニメ映画」ではなく「ドラマ」として知覚してしまうのだ。宗像に至っては「アニメ映画の声」と感じるものは正直無かった。本当に残念。
無理やり出したような低い声、ドラマで聞くような生きている3次元の人間が話すような吐息混じりの声、我々が観ているのはアニメ映画なのに、と矛盾が頭の中をぐるぐる回ってしまい、集中できなかった。
芹沢が、君の名はの主人公を務めていた神木隆之介で安心した。
老若男女誰に見せても安全な新海誠
詰め込みの甘さが目立つ
中盤のダイジンを追いかける道中など楽しめるシーンはあるものの、「詰め込みが甘いなぁ」という印象です。
なぜ自分が要石になってまで草太さんを救おうとするのか分からない。要は一目惚れですよね。一目惚れで人生捨てようとするなんて動機としてどうなのか。
心配して駆け付けた環さん、怒鳴られて可哀想そう。と思ったら急に猫が出てきてビックリ。いつの間に取り憑いてたの?そもそもなぜ抜けたの?
疑問点が多すぎて「東日本大震災のオマージュでした〜」って言われても「あ、そうだったんですね」という感じです。
大学生2人が大学生に見えないし、そもそも大学生でスポーツカー乗ってる人というか、車持ってる人がほとんどいないよ。
旅に割いた時間を使って背景とか設定を丁寧に描いて欲しかったです。
全体としては面白くないわけではないので星3です。
計算づくの美しき「だまし絵」、みたび。
「三度目の正直」とは言いませんが、前2作で色々言われたことを配慮した印象はあります。
美しい画と音楽、強引な脚本、画とは裏腹に薄っぺらい人間像・・
そこは相変わらずですが、2時間を見せ切る力強さは流石だと思います。
前2作では悪くて汚い大人たちばかり強調されてましたが、今作では一切登場しません。大勢の犠牲と引き換えに自分の好きな人を救って「自分は悪くない。これで良かったんだ」で終わってしまった「天気の子」の轍を踏まない展開は、進歩?を感じますが、伏線と思われる多数の謎がひとつも回収されず終わってしまい、スッキリしません。
地震が絡む話だからと、3.11を利用したのは、安易な判断だった気がします。
美しい画に騙されてはいけない。そこもやっぱり変わってないです。
さすが新海誠監督
結構題名からはあまりどんな内容か想像がつかず、純粋に楽しむことができました。登場人物がみんな個性豊かでとても良かったです。ストーリーも過去から現在まで繋がっていて、よかったです。自分自身も地震に関すること、いろいろと思い出しました。ストーリーはいつもの新海監督らしさも、いい意味でいつもと少し違うところもありました。最後に登場人物と再び会うところを載せてくれるのは自分的に嬉しかったです。今まで見た作品の中でもトップクラスの作品でした。ただ、地震にトラウマがある方は見ない方がいいです。そういう意味ではだいぶ扱いが難しかったと思いますが、勇気を出してこの作品を作ってくれてよかったです。なんと2回も見ちゃいました!
2回目:2023/2/23inイオンシネマ川口
過去の震災の傷跡を美麗な映像で癒してくれる新海作品
大ヒットし社会現象まで巻き起こしたアニメ「君の名は。」、「天気の子」の新海誠の新作ということで誰もが注目するところであるが、今回も安定のキャッチ―さ、ポップさでエンタテインメントとしてそつなく作られており、改めてその手腕に唸らされた。
ただ、今回は3.11というデリケートな問題を取り上げており、そこはこれまでにない挑戦に思えた。
結論から言うと、すずめのトラウマ克服というテーマは、かなりしっかりと語られていたように思う。災いをもたらす扉がいかにして廃墟に現れるのか?そのあたりの説明がなおざりだったので腑に落ちなかったが、扉の向こう側に見る過去の震災の記憶に正面から向き合うことで未来へ歩み出す、すずめの姿に素直に感動することが出来た。
ちなみに、同じテーマを描いた作品で、諏訪敦彦監督の「風の電話」という映画を思い出した。あれも震災で家族を失ったヒロインが叔母の元で暮らしているという設定で、本作のすずめとよく似ている。故郷を目指す旅の中で震災のトラウマを払拭していくというドラマも一緒である。
さて、本作にはもう一つ見所がある。それは、すずめが草太に淡い恋心を抱くというロマンスだ。草太は途中からある事情ですずめの思い出の品、椅子の姿に変えられてしまうため、過去の新海作品と比べるとコメディ・ライクな仕上がりになっている。ただ、すずめのトラウマ克服というドラマと併走させてしまった結果、こちらは今一つ弱く映ってしまった感が否めない。
また、物語は災いの扉を守ってきた”要石”を追いかけるロードムービーになっていくが、その道中ですずめたちは様々な人たちの優しさに触れていく。これらのエピソードも楽しく観ることができたが、惜しいかな。ドラマ上、余り有意義なものとなっていないのは残念であった。
例えば、母親代わりになって育ててくれた叔母の苦労を知るとか、草太への思いを改めて強くするなど、すずめの成長を促し前に進む”きっかけ”になってくれていれば更に良かっただろうと思う。
そして、終盤に行くにつれて、こちらの理解が追い付かない状況が次々と起こり、個人的には今一つノリきれなかった。
例えば、もう一つの”要石”が如何にして出てきたのか?そして、叔母になぜ憑依したのか?そのあたりのことがよく分からない。考察する材料があればまだいいのだが、そうしものが劇中では余り見つからなかった。結局、作り手側だけで自己完結してしまっているのような気がしてならない。
映像はスケール感のあるアクションシーンを含め、十分に楽しむことが出来た。今回は前作までのビスタサイズから横長のシネスコに変わっている。そのためより一層の迫力が感じられた。序盤の廃墟の中に佇む扉の映像も大変神秘的で印象に残る。
キャスト陣は、皆それぞれ好演していたように思う。旅の途中で出会う個性的なサブキャラも活き活きと表現されていて良かった。
尚、本作には魅力的な女性キャラが多く登城するが、逆に男性キャラは少ない。すずめが旅の途中で出会うのは、旅館を切り盛りする女将とその娘、神戸ではスナックを営むシングルマザー。そして、すずめの父親についての言及はほとんどなされていない。もちろん草太や彼の友人・稔など、男性キャラがいないわけではない。しかし、圧倒的に父性不在のドラマになっており、そこは何か意図してのことなのかどうか?観終わった後に少し気になった。
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