すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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知らない扉をそのまま開け放してたら怖いし、私なら閉じる。
取り扱う設定やテーマとしては面白いのかもしれないけれど、実際に起こった震災を取り扱うには真摯さが足りなかったと思う。
そして、正直、主人公と男の子が何故恋愛関係に至ったのかの描写もイマイチに感じた。主人公が戸を締めなかったことで起こった惨事への責任感として動いてくれたほうが納得できたと思う。無理に恋愛関係にする必要は無かったのでは無いだろうか…。
とりあえず、前回や前々回の作品が比較的歌を全面的に劇中に押しだし、ある種MVのようになってた場面があったが、今回はそれがなく、劇中のBGMや主題歌は個人的にいいなと思った。
また、神木くんが珍しい役柄をやってたので、それが1番見て得したなと思った点である。
ただ、他人に積極的にオススメもできないし、もう一度観たいとは思えない。
世界の存続はいつだって運命の鍵を握る者の善意で舗装されている
最新作「すずめの戸締り」を予備知識無しで観てきました。
今までの新海誠作品の中では1番好きかも。
大ヒットした「君の名は」も映像は美しく楽しく飽きずに観れたけど、感動した!名作!!もう一回観たい!!!とはならなかったし、「天気の子」は現代日本を舞台としてるのにリアル(現実社会)との整合性が取れないご都合主義な展開が始終気になって物語に集中出来なかった。
今作はもうのっけから「ファンタジーです!!」って全面的に主張して頂いていたお陰か、細かなご都合主義的なストーリー展開はそこまで気にならなかったかな。
寧ろ、九州の長閑な場所に住んでるけどスマホ決済使いまくりでお財布なくても大丈夫!だったり、Twitterやインスタのハッシュタグで探し物が見つかったりとても「イマドキ」な演出を数年後、数十年後にどんなふうに思うんだろうな…と思ったり。
「天気の子」では最後、世界かヒロインかどちらを取るかの選択を迫られた際にヒロインを取った事によって雨が降り続く世界が残された。
今回も世界(日本に暮らす人々)とどちらを取るのか、自分の選択で沢山の人々が死んでしまうと云う場面が訪れる。
でも、私はいつだって運命の鍵は自分の為に使ったら良いと思っている。
どうせどっちを取ったって大なり小なり後悔はするのだから。
世界を救ったって良いし、己の運命の人を選んだって良いと思う。
だって選択権を持っているんだから。
まさかどっちも取るとは…流石です(笑)
其れにしても、我々はネコ(ネ申)に守られてるのですね…。
でも、日本の神様は八百万で全知全能では無いし、人格者でもない。
人間から認識され、愛され、畏れられ、信仰される事で力を持つ。
恩には(人間とは違う尺度で)報いる。
神に愛された鈴芽ちゃんは先々で助けられつつも駆けずり回る。
ホント、発言には気を付けようね。
あと、戸締師(字は知らんけど)はもっと人数増やすべきじゃない?
追記
今回の物語の主軸にあった『震災』
どの地域で起こったものも私はその現地に居た訳では無かったのでその渦中を実際に震源地周辺で経験した人々にとってどの様に感じるのかはわからない。
(エンタメ作品として扱うのは)「不謹慎だ」「不愉快だ」って思う人もいるだろう。
其れでも私は「これも浄化方法として有りだな」と。
当時、ニュースやTV画面越しの世界でも不安な気持ちになったし、3.11の時には電力供給や物流にも影響があったし其れなりに大きな地震で帰宅困難になる程度には巻き込まれた。当事者と言うには烏滸がましい気がするけど、無関係と言うには自分の中にしこりがある。
災害に関わらずだが、ただただ忘れてはいけないのかも知れないが其々の中で咀嚼して消化する事によって乗り越える事が出来る事もあると思う。
だから、多くの人が観るであろうエンタメ作品としての映画によって振り返り消化する、またはあの時の事を考える切欠になればいいね。(映画の感想と言うより所感)
相変わらず映像綺麗で魅了される!
まず初めに、映像美。本当に綺麗。
内容に関しては、色々詰めたなぁって感じ。
過去に色々あるスズメの成長物語。出会う人々の温かさに触れる冒険物語。ラブコメ等々、、、
扉を閉める話のシリアスさからの色々な人と出会い、紡いでいく絆の日常パート。交互に見れてとても良い!!
義母との関係性についても、今までの仮初の関係性から本物になれたんじゃないかな? いいと思うけどもう少し深く語って欲しい気もする。
ソウタとの関係性もとても良きなんだけど淡い気がする。もう少しアフターストーリーも見たいし。
っていう点から凄いいいんだけど、色々詰めててもったいないというかもっと見たいというか、、な感じです。
あとは、俺の理解力低い案件。後ろ戸は誰が開けたのか?とか、左大臣?はどうして封印解けたのかとか、片っぽで防げるの?とか、常世に要石はあるの?常世で封印するの?とかとか理解力の低さから疑問点はあったけど、音楽最高だし、声優も今回良かったし、世界を救うために1人を犠牲にしてからの救うとことか最高に良きだし、ソウタもスズメもダイジンも好きだし
安定して面白く良かったです!
めっちゃ長く書いたなぁ、、、まだ色々語りたいぜ、、
映え
ミミズかっこよかった
ネタバレなし!!!
戸締まり用心、火の用心
廃墟マニアは結構多い。確かに魅力はあるので理解できますが、最近、もっと凄いゴミ箱マニア(?)が写真を撮っている光景に遭遇しました。ゴミ箱撮ってて楽しい?写真を整理していて、ウゲーってならない?などと、世の中色んな人がいるものだと感じる今日この頃。イケメン青年ももしかすると廃墟マニアかと想像していたのですが、全く違ってました。
災害を扉と要石で封じ込める、巻き込まれ型青春ロードムービーファンタジーといったところでしょうか、女子高生のトラウマなどの内容が濃いアニメ作品となっていました。廃墟の扉を探しているという草太に出会った高校生の鈴芽が、草太がダイジンという猫にイスに変えられてしまったから、さぁ大変。猫を追いかけ、ミミズを封じ込め、草太を助けなければならない・・・
最初からジブリ作品へのオマージュが感じられること多々。温泉リゾートの廃墟の雰囲気は『千と千尋の神隠し』だし、巨大ミミズの出現は『もののけ姫』のタタリ神みたいだし、猫(ジジ風)やドライブ中の曲が「ルージュの伝言」を使ってるため『魔女の宅急便』まで思い出す。テーマ曲「すずめ feat.十明」」は『風の谷のナウシカ』の「王蟲との交流、ナウシカレイクエム」と雰囲気が似ている。イケメン草太のイメージはハウル?いや、それより、友人・芹澤が神木隆之介じゃん!待たれよ・・・とまぁ、ジブリに影響を受けた新海誠の恩返しだったのかもしれません。
BGMも何だか凄い。テーマ曲もいいのですが、最初のスペクタクルシーンでのビッグバンドジャズがあったり、クラシカルな雰囲気の曲もあったりで、音楽的にも大満足。そして、水の描き方も『天気の子』のように幻想的だ。
劇場で配布された「新海誠本」を読むと、岩戸という名字から天照大神が天岩戸に隠れたことから取っているみたいだし、すずめの名前も芸能の神様アメノウズメノミコトから取っているとわかります。
東日本大震災から11年。いまだ復興は終わってないことを改めて感じさせられ、亡くなった方への思いに目頭が熱くなりました。
新海監督、ありがとうございます。
「良い」ですけど
「良い」んだけど、「良い」んだけど、、、
綺麗に終わり過ぎていたからでしょうか。
期待していたより心に響かなかったです。
「良い映画」には間違いありませんが、
ただそれだけというか。
問題点はこれまでの新海作品の中でも少ない方だと思いますが、
余韻が少なかったのも事実です。
絵や音楽は素晴らしかったです。
ストーリーはといえば、人柱的なものを扱うのは前作でも経験したのでパンチに欠けました。
あと2時間ほどの尺の中で出会いから好きになるまで描くのって中々難しいですよね。すずめの、ソウタさんを助けたい気持ちはわかるのですが、なぜ好きになったのでしょうか。イケメンだからですかね?
廃墟や場所の記憶、震災などを扱っていましたが、なんというか上澄みだけをすくった様な、まだ深掘りできるような描き方だなと思いました。
公開に合わせて「秒速5センチメートル」を鑑賞したのですが、個人的は「秒速〜」の方が好きだなと思いました。日常の描き方が上手いと思うので、もっとそのような作品も見てみたいですね。
んー
学校サボってまで引き返すほどの事だったの?と、最初の5分からモヤモヤしたが、時間が経つに連れいろんなモヤモヤが降り積もってしまって読後感が全くすっきりしなかった。
ファンタジーに文句言うなって言われたらそれまでなんだけど以下モヤモヤ点列挙。
・すずめのオカルト受け入れの器が大きすぎて、まだ呑み込めてないこちら側庶民が置いてけぼり
・次のみみずの場所に案内してくれた(らしい)猫の言動が意味不明に主役二人に冷たい
・なんでもう一つの要石がもげたんだっけ?
・そもそも猫は何がしたかったん?草太に要石の役目を押し付けといて「いっぱい死んじゃうね」とか茶化してたくせに最後は自分から要石に戻っていい子になってるし
・終盤おばさんが本音を吐くとこは描写的には後ろにいたサダイジンが腹話術でおばさんに悪態つかせたように見えるんだけど、そんな事する必要があった?決裂→苦難の共有→和解の流れを無理やりねじ込んでる?
まだまだもっとあるんだけど、最大のモヤモヤが、これ恋愛感情に持っていく必要あった?
やりたいこといっぱいあって時間が足りなかったんだろうけど、恋愛に発展する過程のシーンが殆ど無かったから「草太さんのいない世界がうんぬん…」のセリフがなんやこの尻軽女としか。
単に要石を抜いてしまった責任感からの行動で通したほうが無理がなかったんじゃなかろうか。
恋愛話を入れなきゃいけないノルマでもあるの?
それから主役二人、特に草太ののぺっとした演技はなんなん?
映画館出て息子に聞いたらジャニーズだっていうじゃん?
ジャニーズとアイドルを入れなきゃいけない法律でもあんの?
あとは、実際の災害をネタにするのは不謹慎としか思えない
せめて当事者が全員いなくなるまでは時間を置いたほうがいいと思う。阪神大震災ですらまだ当事者が普通にいるよ。
こちらは埼玉で311の時もそんなに被害はなかったとはいえ、あのビヨビヨの警報音は喉の奥が締め付けられるような感覚になるし、当事者の人達にとっては腹の中を興味本位のマジックハンドで引っ搔き回されるように感じるんじゃない?
2週間前に見たRRRも突っ込みどころが100万個あったけど、あっちは見終わった後の恍惚感がたまらんかったのにくらべこっちはとほほでした。
期待の大きさとの落差が
新海誠作品は、
現実味のあるリアルを描いきつつファンタジーなバランスが良いのだけど、
今回は、実際にあった震災を地名まんまで使うとなると、いくらファンタジーとしたとしても、いろいろ無理が見えてきて気になってしまった。
その最たるものが、震災は起きてしまってる世界になっていること。本質は救えてない。(人は死んでないのではなく描いてないだけ)
実際の史実だから震災の被害はファンタジーとしても変えられない。君の名はのように、災害を逆転のハッピーエンドにはできない。
で、作品が救ったのは震災後の地震という描写。
実際には起きてない地震をさも救ったかのように締めたこの作品は、実際に震災で被害にあった人を思うと、ないよなあと思ってしまう。。
あとすずめの心理(恋心)もちょっとついていけなかった。出会ったときがアレなので、ただの一目惚れの延長で命貼るか?と思ってしまう。イスにはなってるけど恋心には展開しないよなあ。。イスにキスするのも、とってつけた感じで設定が薄っぺらい。
やっぱり比べちゃうけど、君の名はの場合は、過去に会っていた想いと身体が入れ替わった体験があったからこその、お互いが引き合っていく、と自然で見事な展開だった。
と期待値高かっただけに残念。
あと地震速報シーンが多すぎる。ここまで使うのかと。
地震は日本では現在進行形であり、度々大きな被害を及ぼす。地震速報がなる度に緊張が走り、現実世界に引き戻される。
要石が守ってるなんて思えない状況、日本に住んでいればそんな事、誰でも感じている現実世界。
地震を題材にこの作品は何を描きたかったのかが見えない。
あの惨状を目の当たりにした日本人には刺さる
2011年3月11日のあの日、行ってきますと言った人は帰って来れたんだろうかと思い涙を禁じ得ませんでした。
この辺綺麗なんだねと言った彼の何気ない一言がスズメと同様に心揺るがすハンマーの様な一言でした。
10年一昔、私は九州人で実際被害はありませんでしたが、まだあの時の災害で苦しんでいる方がいる事を改めて認識しました。
もう脚本が面白いのかどうかはわかりませんが、心に刺さった作品だと思います。
普通に楽しめけど…
全く前情報なく観た。
震災を体験している人にはつらいストーリーかもしれない。それを抜きにしての感想を、自分の記憶の記録のために書くことにする。
震災を体験していないので、普通に楽しめたけど、なかなか難しいテーマだとは思った。そして、「君の名は」を観た時ほどの感動はなかった。「天気の子」を観た時と同じような感覚。
震災のことは別としての感想としては、映像がとても美しいし、音楽も楽しめるので映画館で観て良かった。あとは、草太の声の松村北斗さんが、とても素敵だった。深津絵里さんの声や話し方も好きだった。
クスッと笑えたりするシーンは楽しめたし、主人公は可愛いし、テンポも良かったと思う。ストーリーは、始まりが唐突すぎる気がしたし、終わりもなんだか個人的にはスッキリしなかった。ただ、1日1日を大切に、という気持ちは、そうだな…とは思ったけど。
ジブリのオマージュ的なシーンは何だったのだろう?あとドライブでかかる曲が懐かしい曲で私たち世代は楽しいのでは?
少し期待値が大きすぎたのかな?
でも、もし観るなら、映画館で観ることをオススメする。映像と音を楽しむために。
けんかをやめて
高評価が不思議!!!なぜ?
なんでこんなに高評価なのか私も分かりません…
唯一泣いたのが,ダイジンが「うちの子になれなかった」と言って固まるところ。
猫好きはダメです,あれ💦
・・・印象に残ったのはそれだけでした。
なんか,全体的に勢いだけで、
大雑把で大袈裟なストーリーだなと。
すずめがイケメン追いかけたからですよね、そもそもの原因。
きっかけが軽い。
新海さんは、君の名はがマックスです。
モヤモヤする作品、震災を扱うには軽すぎる
設定として、過疎化したりして忘れられた土地に残った想いの重さが災害の原因になるという設定は理解できる。ただ、そこにリアルで起きた3.11の震災を結びつけたのは理解できない。
登場人物たちはその災害を防ぐために各地の扉を閉じて災害の発生を防いでいくのだが、 その設定では3.11の震災は人為的に防げたという意味合いにもとれると思う。 設定の中で実際の震災を無かったものに出来たかも知れない世界線を作っているのは虚しかった。
本映画では元々震災があったものとして描かれている。その過去を振り返りながら現実に起こりかけている
3.11並みの大災害を食い止めようとしているなか、
要石の猫が”人が沢山死んじゃうね笑”の様に嘲笑っている描写はとても不快だった。
3.11の時も要石が抜けてしまって地震が起きて その時もそんな事を言っていたのかなと感じてしまった。
そして、その猫も結局いい奴で災害が起きるであろう扉の場所を教えていたと判明したのだが だったらなぜ、もっと主人公に協力的でなくサイコパスの様な言動や行動をしていたのだろうか。 また、主人公の要石への掌返しも軽すぎる気がする。
加えて、この猫の名前はダイジンっぽいという理由でSNS上で決まったのだが、無理やりすぎると思う。そして二つ目の要石もサダイジンっていう名前だったというのもなんとも言えない。
また、知らないうちに二つ目の要石が抜けていて、それが主人公の伯母に取り憑いてとても精神的に厳しいことを言う描写も心苦しかった。
被災した人の心情は誰かに代弁できるようなものなのだろうか。と考えてしまった。 被災者の方の心情を叔母が代弁しているかの様な描写をなぜ描いたのか。
そもそも、何故二つ目の要石も抜けたのか。
そして、その猫の形をした要石も結局いい奴で災害から皆を守ろうとするいい奴として描かれていた。
結局、今までの要石が元に戻って災害を食い止めたのだが、要石に戻りたくない理由や要石の感情や背景が描かれてなさ過ぎて、なぜ最初から石に戻らなかったのか理解できない。
そして、主人公の行動も軽率すぎる。大災害が起きてしまうのにも関わらず、要石になってしまった好きな人(出会って4日程度)を取り戻す為に行動する描写は恋愛の為なら大災害を起こしてもいい、そして主人公が犠牲になってもいいと思っていると感じられる。
たとえ主人公が後に要石になろうとしても3.11の様な災害は恋愛感情と引き換えに起きていいとは思えなかった。
総じて 主人公が死ぬのは怖くないといいきるシーンで、どうしてそこまで言えるのかを描かなかった為に、それ以降の登場人物の発言がすごく軽く見えたと思う。 作者の意図として、忘れ去られた土地や被災地を忘れないでほしいという想いや葬いたいという意図は感じられる部分もある。
しかし、映画の軸が定まってないと感じた部分の方が多い。 ロードストーリー中の友情、主人公の恋愛、親子関係、主人公自身の過去と現在、忘れられた土地への想い、、、
作者自身が震災について書きたいというのは部分的に理解できる。
ただ、詰め込み過ぎて震災がエンタメを成立させるための道具として用いられている様に感じる部分があった。
震災の経験の無い世代が
この映画を観て、ただただ綺麗だと感じたり
本当に起きた地震とか津波とかが美化されてしまうというか、リアルが美しく書き足されて感動を与える道具みたいになっているのが悲しかった。
最後のエンドロールに実際の写真をつけるべきだと思った。
あぁ・・・うん まぁ
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