すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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「水」と「廃墟」に託された本作の想いを考えずにはいられない一作。
劇場でも告知されているように、本作では地震警報が鳴る場面がいくつかあり、そのたびに否応なく心拍数が高まってしまうんだけど、直接的な災害描写はむうろ控えめ。そうした映像や音に触れることに躊躇している方でも、警報音を除くとそれほど鑑賞をためらう必要はないと思いました。
画面内に光源(太陽)を写しこむ、新海誠監督の特徴的な画面構成は今回も健在でとても美しく、空の青さ、輝きもまた印象的です。それに加えて、空と対称的に配置されている「水」の存在感が強いのですが、本作の「水」は、深みと圧力を感じさせるような(災害を連想させるような)ものではなく、タルコフスキー監督作品を連想させるような、ちょうどくるぶしまでが浸る程度の、せせらぎの音すら聞こえる「静」的な描写です。この水の描写と鈴芽(すずめ)の故郷、そして次々と登場する廃墟という舞台からは、日本という国土全体の「老い」を感じずにはいられません。鈴芽と草太の行っていることも、「閉じること」というどちらかというと後ろ向きとも受け取れるような行為であって、そこに活力や高揚感を見出すことは困難です(もちろん超絶的な作画技術によって、画面全体の躍動感は素晴らしいんだけど)。アニメーションを通して日本社会を描き続け、前作『天気の子』(2019)で若年層の貧困を作品要素として取り込んだ新海監督の、ある種の達観とも感じられます。
だからこそ、そんな後ろ向きな状況を受け容れ、(誰に気づかれることなくとも)為すべき事を為し、前に進もうとする二人の姿には心動かされます。いろんな日本の民俗や神話の要素を取り込んでいるところはとても面白かったんだけど、「要石」を登場させたり、地脈の象徴である妖怪(神)としては、「あの」水棲生物が真っ先に思い浮かぶんだけど、本作では別の化身に設定されています。なぜこのような入れ替えをしたのか、新海監督の意図を聞いてみたいところです(単純に前者だとギャグっぽくなるから、かも知れないけど)。
本作は割とまっすぐなボーイミーツガール作品としても観ることができるんだけど、そこに至るまでちょっと脚本上の曲折があったようです。その名残とも思えるような描写が本編にも含まれており、鑑賞後にも色々詳細を知りたくなる作品でした!
戸締り
鍵が導く心のままに🔑 新海くんってば、本当にジブリとエヴァと村上春樹と時をかける少女が好きなのねぇ。
女子高生の鈴芽と、「閉じ師」の青年・草太。日本を横断しながら「災い」を封じ込める、2人の奮闘が描かれたボーイ・ミーツ・ガール系ファンタジー・ロードムービー。
監督/脚本/原作は『君の名は。』『天気の子』の、日本を代表するアニメ監督、新海誠。
閉じ師の青年、宗像草太の声を演じるのは『坂道のアポロン』『劇場版 きのう何食べた?』の、SixTONESのメンバー、松村北斗。
鈴芽の育ての親である叔母、岩戸環の声を演じるのは『踊る大捜査』シリーズや『ステキな金縛り』の深津絵里。
環の同僚、岡部稔の声を演じるのは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の染谷将太。
スナックのママ、二ノ宮ルミの声を演じるのは『悪の教典』『ちょっと思い出しただけ』の伊藤沙莉。
草太の友人、芹澤朋也の声を演じるのは『千と千尋の神隠し』『君の名は。』の神木隆之介。
震災で亡くなった鈴芽の母、岩戸椿芽の声を演じるのは『言の葉の庭』『君の名は。』の花澤香菜。
まずもって言っておきたいのは、新海誠の最新作を「観に行かない」という選択肢は無い!
アニメファンにとって新海誠の新作というのはお祭りな訳です。そりゃ劇場公開されれば「うおー!楽しみだなぁー!✨」と喜び勇んで観に行きますよ。
こんな気持ちにさせてくれる監督は、日本では宮崎駿と新海誠くらいなもの。もはや新海誠は、そのくらい貴重な存在なのです。
『君の名は。』『天気の子』に続き、今回もディザスターを扱った作品。
しかし、前2作で描かれたのが架空の災害だったのに対し、今回扱われるのは東日本大震災という実際の惨事。
東日本大震災を娯楽映画で扱う。
この是非について、被災者では無い自分は口を噤みたい。
震災によって家族を失った人、家を失った人、故郷を失った人、そしていまだにPTSDに苦しむ人。
そう言った人たちしか、この件に関して口を挟む権利はないでしょう。
ただ、東日本大震災を描いておきながら、物語を結局は「キミとボク」的な閉じたものに仕上げてしまった、という点については少々幼稚さを感じてしまう。
3.11を描くのであれば、もっとそれ自体に深くコミットし、「キミとボク」のさらにその一歩先を行く物語にするべきではないか、と思うのですが…。
まぁこれは外野がとやかく言うことじゃ無いっすね。
もう言うまでも無いことですが、当然アニメーションのクオリティは素晴らしい。
このレベルのアニメを観られると言うだけで、「観て損した…🌀」なんてことには絶対にならない。
声優陣も素晴らしい仕事をしている。
草太を演じる松村北斗さんは、最初こそ「ちょっとヤバいかも…」と思いましたが、椅子になってからは違和感なかったです。
主人公・鈴芽の声を演じたのは原菜乃華さん。これはマジで素晴らしい👏
超絶倍率のオーディションを勝ち抜いたシンデレラガール。これで声優初挑戦とかなんでしょ。天才なんじゃないのか…。
新海誠の要石、神木隆之介と花澤香菜は今回も作品に参加。神木隆之介は3作連続、花澤香菜に関してはなんと4作品連続の出演である。もうこれガチ恋でしょ。小野賢章のことを世界一恨んでそう。
映像、音楽、役者は申し分ない。これらは申し分ないんです。
…じゃあそれ以外のところはどうなんだってことなんだけど…。
正直、脚本や設定はめちゃくちゃ詰めが甘い。
ロードムービーといえば聞こえがいいが、やっていることは場所を変えて同じことの繰り返しているだけ。
それをやっていいのはテレビシリーズやゲーム、漫画などの連続性のあるものだけ。長編映画向きじゃない。正直かなり退屈してしまった🥱
ボーイ・ミーツ・ガールは新海誠の十八番である。
ただ、今回の出会い方はいくらなんでもちょっと強引すぎるし、鈴芽が恋をするまでのプロセスが意味不明すぎる。イケメンならいいのかイケメンなら!えーっ💢
押井守の師匠として知られるアニメ監督の大家、鳥海永行さんが「ボーイ・ミーツ・ガールはドラマになり得ない」という旨の発言をしていたと聞いたことがあります。
本作を鑑賞していて、この言葉が頭から離れなかった。
確かにこれはドラマになっていない。あまりに唐突すぎる2人の出会い、そして旅立ち。この2人の人間関係が何よりもファンタジーだよ😅
設定も飲み込みづらい。
なんかヤバいものが吹き出す「扉」があって、それを閉じて回っている「閉じ師」という一族がいる。それはわかりました。
でもさぁ、そんな国家安寧に関わる重大事をたった1人の大学生が受け持っているってそれどうなのよ?
「宗像宗家の血筋しかこの封印は出来ないのじゃ」、とかそういう設定でもないっぽいし〜。
仮にそうだとしても、それをサポートするNERVみたいな組織が存在していて然りなんじゃないすか?
そもそもこんな日本中を彷徨き回る必要があるのに、教師と兼業とか出来るのか?
うーむ…。まぁ深くは考えないことにします。
それと気になったのは、サブキャラクターの扱い方。
まず、ダイジンというキャラクターの丸投げ感が酷い。結局何者なのか説明は無い。
そもそも、このキャラクターは鈴芽たちをナビしていただけで、「災い」が吹き出すこととは関係なかったんですよね?じゃあ一体なぜ「災い」が日本各地で吹き出し始めたの?何か理由があるのだろうか?
サダイジンというキャラクターについてもあやふやすぎる。
唐突に登場してパーティIN。もう少し自然に物語に絡める事も出来ただろうに。
結局なんだかよくわからんまま凄く体を張ってくれるけど、行動原理がなんだかよくわからん。
叔母さんの扱い方も上手くない。
描き方によっては環さんをもう1人の主人公として浮かび上がらせる事も出来たと思うのだが、前半部分で彼女の掘り下げを怠った結果、後半怒涛の如く色々なイベントをこなさなくてはならなくなってしまい、結局面白みのないサブキャラという立ち位置に収まってしまった。
鈴芽に心の内をぶちまけるという展開があまりに唐突すぎて笑ってしまったのだが、あれは本来鈴芽が家出をする前にこなすべきイベントだよね?そうしなかったせいで、環さん関連のストーリーラインが突貫工事のような不細工さになってしまっている。
一番酷いのは岡部稔とかいうキャラ。こいつ出す必要全くなかったやん。ただの染谷将太の無駄遣い❤︎
事程左様に、脚本や設定に丁寧さが欠けている為、凄く飲み込みづらい物語になってしまっている。
『君の名は。』や『天気の子』も多少のアラはあった訳だが、今回は物語の風呂敷を広げすぎた為か、そのアラが目立ってしょうがなかったです。
新海誠はもう少し小さめの物語の方が、その作家性を発揮出来ると思うのだが…。
とまぁ色々書いてきましたが、今回の一番の問題点はコレ。あまりにも他所からの影響を受けすぎていること。そしてそれをうまく消化しきれておらず、そのまんまの形で出してしまっていること!
例えばこの「閉じ師」という設定。
闇が噴き出す扉があって、それを特別な鍵を使って閉めて回る…?いやこれ、『キングダムハーツ』の設定そのまんまですやん。ディズニーを敵に回すと怖いっすよ…。
地震を引き起こすミミズと戦う…?いやこれ、村上春樹の「かえるくん、東京を救う」そのまんまですやん。やれやれ。
そして何より、今回はジブリの影響をモロに受けすぎ!
もう既視感バリバリで、ほとんどパロディ作品みたいになってました。
特に『ハウルの動く城』っぽさがあまりにも強すぎる。草太の声がジャニーズだったのも多分ハウルを意識したんでしょ?
扉の向こう側に昔の光景が広がっているという展開もまんま『ハウル』。宮崎駿がこれを観たら鼻で笑いそう。
キスしたらどうこうというのも『紅の豚』ぽかったし、『耳をすませば』へのリファレンスもあったし…。これがジブリパークですか?
何より酷いのが「ルージュの伝言」をそのまま使用するという節操のなさ。ここは本当に、悪い意味で鳥肌が立った…。
新海誠の過去作に『星を追う子ども』という問題作がありますが、今回はそれを観た時の感情が蘇ってきた。
新海くん、ジブリが好きなのは知ってたけど、次からはもう少しジブリ愛を抑えようか💦
ミミズのルックが『エヴァ』っぽかったり、制服少女が時間を飛び越えるというのが『時をかける少女』っぽかったり…。
死んだ親だと思っていたら実は未来の自分でしたー、という展開は『ハリー・ポッター』で観たよなぁ。
とまぁ、今回は新海誠が好きなものだったり、これやったらウケんじゃね?と思っていることだったりがこれでもかと詰め込まれている。
ある意味では新海誠節全開というか、新海誠の総決算と言えるのかもしれないが、そういう事じゃ無いんじゃないの?
総評として、今作は明らかに作劇のバランスが悪いし、他作品からの影響があからさますぎる。
失敗作とまでは言わないが、不恰好と言わざるを得ない作品であると思います。
もちろん今後も新海誠作品は追って行こうと思いますが、次回作はもう少し丁寧に脚本や設定を練り上げて欲しい。
私の中のマニアックな部分が喜んだ!
お久しぶりでございます。
このサイトではロングバケーションを頂いていました。
さて予想通りとは言え大変な事になっています。まず上映館も上映回数も破格。初日は新宿だけで100回上映。祭り状態。興行収入も凄い。ロケットスタートですよ。ウサイン ボルト以上。
映画館にとってはお客様が来るのが良い映画です。
欣喜雀躍です。ただね・・・それ以外の映画の上映回数は・・・
雀の涙だった‼️
はい。雀に掛けています。
説明すな!わかるわ‼️ さてと・・・
私はガチの新海監督のオタです。最初に観たのは・・・
「君の名は」
フツーじゃねえか‼️
失礼しました。後追いでした。でもね「君の名は」のエンディングの石段。四ツ谷の須賀神社ですね。5回行ったんですよ。瀧くんのバイト先のイタリアンレストランにも3回行ってます。「言の葉の庭」の四阿には3回行ってます。
そしてですね・・・新海監督マニアがこうじて新海ファミリーマニアになったんですよ。ご存知、娘さんの新津ちせちゃんですね。演技や歌やコメント力も凄いんですが、なんと書道8段ですよ。
新海誠監督の本名は新津誠。新しい海に変えたんですね。何故か?
勿論ですが新しい世界と言う意味ですが、新海監督は長野県の小海町出身。長野県は海なし県です。小学生は見たことが無いんですよ。これがまた。
いやね映画やテレビドラマではある。ただ実際にはない。
♩ うーみーは広いなー 大きいーなー
せんせえー 海って松原湖より大っきいですか?
当たり前だのクラッカーじゃ‼️一億万倍でっかいわー
‼️
そんな憧れがあるんですよ。湘南生まれのおぼっちゃまにはわかんねえだろなー
♩うーみーよー 俺のうーみーよー
海はお前の所有物じゃねえわ‼️
失礼しました。若大将は大好きですからね。
話しは変わるんですが2回目に本八幡のシネコンに行った時の事です。何故か回りが男子高校生だらけになったんですね。部活帰りみたいな。むっ!大丈夫か?喋らないか?騒がないか? 怒るのやだなあ。そして・・・
はい。大丈夫でした。濡れ衣でした。むしろ一心不乱に観てたよ。男子高校生には特に刺さるんだね。割合で言うと仙台の人がサンドイッチマンを好きな割合だよ。
きっと。
一応、枕は終わります。多分ですが長くなりそうです。時間の余裕がある時に読んで下さい。それから完全なネタバレです。まだ本作を観てない方は読まないで下さい。絶対に。ダチョウ倶楽部的な意味ではないですからね。
まずストーリーは他の方が語っていますので全カットしますね。
この映画は私の中のマニアなところを激しく刺激したんですね。視点を変えつつ語ります。
①視点その1 鳥マニア
私は野鳥マニアなんです。東京には野鳥は、雀、鳩、烏 しかいねえだろ!
そんな事ないんですよ!私的に嬉しかった23区内の野鳥ベスト3
①なんと両国の横網公園にカワセミが!
②まじか!葛西臨海公園にオオタカが!
③信じられん、新宿御苑にキツツキが!
あのねこの辺りの話はいくらでも語れるんですがカットします。映画の話しに戻します。
夢を見たあと坂道で草太に鈴芽は出会います。上空には・・・トンビがビーヒョロロー と舞ってます。
トンビは地方の海辺の街の象徴なんですね。好きなんです。そして港へ行くとカモメが飛んでいます。カモメは海の象徴・・・ですが・・・
上野の不忍池にわんさかいるよ!鯉の餌をやりに行ったらワラワラ集まってきた。殆どカツアゲだよ!イメージ崩れるわー おい! カモメよ!
渡辺真知子に謝れ‼️
そして神戸や東京では不穏な場面ではカラス。うん。だろうねーー
で、いま語ったトンビ、カモメ、カラス。誰でも見た事有りますよね。ただね、あの鳥がいないんですよ。もっともっと普通の鳥。それは・・・
すずめ
ところが2回目を観て気づいたんですが出てきます。一回だけ。その場面は宮城の無人駅で鈴芽が草太にハグされた直後。翔び立ちます。鳥のすずめが。鈴芽の心情の表現なんですね。 うーむ、すげえな。ジョーカーだよ。
②視点その2 昆虫マニア
自分語りなんですが昆虫大好きなんですよ。小学生の時は卵からアゲハチョウを育てました。
物語の冒頭、夢から覚めた鈴芽の枕元に二匹の蝶が舞ってます。最初はお父さんとお母さんかなあと、感じたんですね。多分モンシロチョウです。
蝶って凄いんですよ。芋虫から蛹になります。蛹の内部では身体を溶かして再構築します。
鈴芽は17歳。桑田佳祐が「若い広場」で歌ったように鈴芽の象徴なんです。この蝶は。
ちなみに蛹を経て身体の組織を変える昆虫は完全変態と言います。逆に蛹にならない昆虫は不完全変態。
カマキリとかですね。カマキリは不完全変態。しかしながら・・・
カマキリ先生は完全変態ですね。好物は夜の蝶。
好きだったのに・・・悲しみが発動してます。復帰しても悪役しか回ってこねえよ!
元々悪役しかやってねえよ‼️
失礼しました。17歳女子の歌ってビートルズやアバやクイーンも歌ってます。タイトルが全部分かる方は洋楽マニアを進呈します。
③視点その3.ロードムービーマニア
この場合日本に限ります。アメリカだと距離感が、わかんないもん。結構観てます。
「ドライブ マイ カー」「悼む人」「旅猫リポート」「さよならくちびる」「ダンス ウィズ ミー」こう並べると一目瞭然。必ず北に向かいます。東北って大都市って仙台しかない。西だと名古屋、大阪、神戸、物悲しくない。微妙にプチ東京。
余談ですが湊かなえさんは広島県の因島出身。大都会は広島市です。クリスタル キングの大都会は博多です。
やっばり北ですよ。上野発の夜行列車とか北に向かう夜汽車とか浪漫です。雪景色とか良し。青函連絡船が出るとさらに良し。
凍えそうなカモメ見つめ泣いていました。
不忍池のカモメは見習えよ‼️
④ 視点その4 東京観光マニア
なんか地方の人みたいですが、私が住む江戸川区なんて東京じゃないんですよ。虹は掛かかりません。
それでね東京のこの橋から見た景色のベスト3です。個人的にね。
1 聖橋から昌平橋を望む
2 浅草橋から柳橋を望む
3 勝鬨橋から築地を望む
はい。聖橋からの風景、本作にも有りましたね。大好きな風景です。良く行きます。外国人の人もいます。目が合ってニヤリ。お互いにね。
さだまさしに檸檬と言う歌が有ります。
♩ 食べかけの檸檬 聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う
快速電車じゃねえ!丸ノ内線だよ‼️
すいません。無粋な事を言って。
それで本作は丸ノ内線のトンネルからミミズが出てきます。短い時間ですが東京タワー、東京スカイツリー、
あと新海監督の映画で良くでるdocomoタワー(旧 ワシントンホテル あのとんがったタワーです。なかは空洞なんです。)ニコライ堂もチラリと
明日聖橋からジャンプしようかな・・・
やめろ‼️
④視点その4 昭和歌謡マニア
いやね芹澤くんサイコー!CVは殆ど新海ファミリーの神木くんだしね。お中元やお歳暮のやりとりしてるし、愛娘のちせちゃんとは「3月のライオン」で共演してるしね、新海誠展ではボイスナビゲーターしてる。
それで御茶ノ水からのシーンですがいきなりのユーミンの「ルージュの伝言」元ネタはモータウン、シュープリームスの「恋はあせらず」
「ルージュの伝言」て凄いんですよ。バックは当時の最先端のキャラメル ママ。プロデューサーの松任谷正隆さんが山下達郎さんにコーラスを依頼して達郎さんが連れて来たのが大貫妙子、吉田美奈子、矢野顕子。
全員ブレイク前です。このコーラスの間奏を聴くと私は水戸黄門の悪代官状態。土下座したい。
いやねもちろんユーミンが1番凄いんですよ。ただね全員でユーミンをなんとか世に送り出したい。そんな気持ちが尊い。皆さま心して聴いて下さい。そして・・・
松任谷正隆さんはユーミンと結婚しました。
誰でも知ってるわ‼️
⑤ 視点その5ジプリ映画マニア
別のレビューでも語ってるんですが私が最初に観たのは「となりのトトロ」非常に感銘を受けました。ならば前の二作も見なければ! 「風の谷のナウシカ」と「天空の城 ラピュタ」ですね。
その頃の私はルールが有りました。劇場で見なければ語れないだろ!それで待ちました。あの子が振られるまで。いつまでも待つわ。
やっとです。有楽シネマでやります。これがまた悲劇だったんです。
今はなき有楽シネマ、一階は立ち食い蕎麦屋。鰹出汁の香りが漂います。ナウシカを観ている時に私の体に異変が!
いやね注意してんだけど、尿意が止まらん!堪らん!どうするどうなる!結果だが・・・
ナウシカ イコール おしっこになってしまった!
ごめん!駿!
しかしねー、教訓を得た!おしっこに行きたい時は行けー迷わずいけードンドン行けー
行け行け飛雄馬ードンと行けー
飛雄馬は関係ないわ‼️
本作は新海監督も言ってますが「魔女の宅急便」をベースにしています。ガール ミーツ ガール ですね。ルミさんはおソノさんですし、喋る猫もいます。
この辺は生粋の猫マニアとしては堪りません。
タイトルも間に【の】が入ります。過去作も。言いやすいしわかりやすいですね。前述したように「ルージュの伝言」が流れた時に確信に変わりました。新海誠はジプリのファンだと。そこを旗幟鮮明にしたのが本作です。
核心に近い事を言います。多分ですが鈴芽のお父さんは閉じ師だった。ミミズが見えるのも常世に入れるのもそういう事なのかなあと・・・
鈴芽はミミズを見る事が出来る。震災に遭った場所を辿る旅です。普通なら熊本ですよね?大地震が有りましたから。しかし物語の構成上、熊本のミミズは見ていない事にしました。またね、考えすぎなのは百も承知ですが【宮崎】駿 リスペクトもあったのかなと・・・さらにですよ、昔は新婚旅行のメッカだった。宮崎は。
宮崎スタートは必然。ゴールは宮城。【宮】は神様の住む場所。深い。そして・・・
なんの変哲もない日常が続きますように・・・そんなな願いが込められているのが本作かなあと・・・.
思います。
それでも子供は大人になる。
それでも花は咲く。
長文でごめんなさい。
とっちらかっていてごめんなさい。
重箱の隅をつつきすぎてごめんなさい。
映画の感想が薄くてごめんなさい。
明日の朝、ママから電話で叱ってもらいます。
お付き合い頂きありがとうございました。
美しい、でも、恐ろしかった・・
レビューが良かったのでみに来ました。美しい映像に引き込まれ、絶望の中で、希望のメッセージを受け取りました。
その一方で、どうしても気持ちの悪さが拭いきれませんでした。
それは「人柱」肯定するかのような印象を受けたからです。天災は人類が神を怒らせた為におこる、その怒りを鎮める為に生贄を捧げる必要があると。
信心深くないのでよくわかりませんが、
私には信じられない程恐ろしく、とても受け入れられないものでした。
新海監督の前作で、天気の子を観ましたが、やはり人柱、生贄的な要素を感じました。
汚れた世の中を改善する為の唯一の方法として、誰かが誰かを人柱に立てなければいのか、
そう信じる選択をしなければならないのか、
人々の魂が歪んだから地震や天災が起きるのが、
そう信じることが良いことなのか、、
等等、
多くの疑問を投げかけてくれました。
この映画を観て、私の心は全てNOだと感じました。
わかってはいたけども
劇場に入る前に貼ってあった注意書きで理解はしていたのですが、何度も鳴り響く緊急地震警報音(実際とは違う)に不安を煽られてちょっときつかったです。
阪神大震災では被災者でしたが、東北の被災者の方からしたらもっと違った感じ方をされたかも。
ただ、それを上回る練り込まれた作品なので何回か見るとまた変わってくるかも。
方言指導がきっちりとされているのか、神戸のキャラの話し方に違和感は全く感じませんでした。
とりあえずシドニアの騎士っぽい表現もありあそこは笑いました。
あと、雨や水の表現が相変わらず上手い監督だなと。
『すずめとソウタの冒険』が似合うような物語。
内容は、宮崎県に棲む女子高生の主人公すずめと突然出会う閉じ師と名乗る大学生ソウタとの異界送りの戸締りを目的にした全国行脚冒険譚。主人公すずめの過去を訪れ清算すると同時に自分自身の気持ちと世界の関わりを再認識する物語。印象に残った台詞は『行ってきます!』様々な場面のオーバーラップする人々の言葉。死は必然で突然に訪れる事を表現した所は胸が締め付けられる。印象に残った場面は、アバンタイトルの異常に美しく燦く星⭐️空の表現が一つ一つが人の命の光だと思える所が何ともやるせなく無力感で身を切られる感じがしました。スマホが当たり前になった現代ではキャッシュレス化に伴いパノプティコンを感じさせる様な総合監視社会の恐ろしさを感じさせる良い作品だった様に感じました。少し前なら人をすぐ探し出せたりはしない様に感じますし、それを違和感なく取り入れた演出は素晴らしいと思います。しかし物語全体を通して、バディものにしたい監督の意向とは裏腹に無理やり恋愛に絡れ込んだり、勢いよく鍵🗝挿入シーン穴を外れなく凄い命中率だなぁと感心したり、育ての伯母さんの心中の吐露は、主人公にしたら知りません!人のせいにしないで下さいの一言だし、主人公に欠点がなく感情の起伏が平坦で何を考えるか分かりづらい所が一番応えました時代の風潮なのかなぁと思いつつ統一感の欠如を感じます。かと言って気持ちを説明し過ぎて冷める場面も多く『すずめの戸締り』よりも『すずめが戸締り』が似合いそうだし『すずめとソウタ』がピンとくる様な作品だった様な感じがします。きっと総合芸術作品の中で大勢の人に推敲されながら作った作品は、癖の少ない味気ない作品になってしまった原因は監督の人の良さだと感じます。エンディングの『すずめfeat.十明』の歌い出しの気持ちに同感しつつ映画館を後にしました。
脚本、演出の空中分解
普段は冒頭に作品要約や解説を書くのですが。
タイトル通り、脚本と演出が空中分解してて書きようが無い。
開幕、徹底して「すずめの目に映る世界」しか描かれなかった。
見えていない友達視点の映像はなく、スナックの新規客も映像はない。
すずめが聞かないし、したいことを優先して話を遮るから背景事情の説明もされない。
物理的に周りに人はいるけど、物語上必要のある人としが接触しない逃避行孤立型のロードムービー。
叙述トリックにあるような、視聴者と主人公個人の視点の近さが意図的に作られる演出をしていた。
それが、テコ入れが入ったテレビシリーズかというくらい、東京を境としてガラッと変わる。
見えていない一般人視点の描写が出てくる。
答え合わせの如く草太視点の経緯が描写され、ベラベラと事情を語り出す人物が配置される。
閉鎖空間で登場人物同士の会話で関係性が変わるタイプのロードムービー。
すずめが聞かされていない情報を映像に出してきて、視聴者を神の視点に放り出す。
で、それはなんのためにしてんの?ただ情報を小出しにしたかっただけ?
全編、演出意図がわからないものが多すぎる。
黄色い蝶二匹。
些細な鍵の開け閉めの強調。
椅子の欠損。
ダイジンの正しい名前の自然発生。
いつ描いて埋めたの。
など。
すずめが感情移入しにくいくらい「自分の感情と行動は正しいし周りのみんなは何も聞かずに助けてくれるべきだし実際それでうまく行ってきたから反省する気がない」行動原理なことは差し置くとしても。
総じて納得感が薄い。
運命、因縁、宿命ならそれでいいから、もうちょっとガッツリ示唆してほしいんよ。
それなしに「草太さん草太さん草太さん」じゃねーんだわ。
プロット時点では通っていたであろう一貫性が、脚本や演出段階でごっきりと折れてる。
男女ダブル主人公でバランス取ってたのに男視点をガッツリ削ったとかだろうか。
この作品をどう要約するかで、視聴者の「作品の見方」がわかる試金石になるかもしれない。
僕には「すずめの彼氏ゲットアドベンチャー」に見えて仕方ない。
星3。
致命的だったのは、抜いたことではなく、「うちの子にならない?」だったと思うのだ。
私たちは映画館で、東日本大震災を共有した
未曾有の大災害ー東日本大震災 から、11年。街が黒い津波に飲み込まれた映像を、鮮明に覚えている。
多くの人は日常の中で、遠ざかりつつある記憶。
でもこの映画の観客は、同時にあの震災を改めて思い出し、共有したことだろう。
映画後半で、すずめが被災地の“場の記憶”を読み取る。
あの瞬間が来るまでは、私たちと同じように暮らしていた人たち。
全てを奪われた。
親も子も、家も何もかも。
自分と同じ年頃の人も、幼子も、動物達も全て、黒い津波に飲み込まれた。
彼らの生きたであろう、何げない日常シーンを見た時に、涙があふれて止まらなくなった。
直接的な描写はなかったけど、
震災孤児である、すずめを通じて、その心の傷を共有したはず。
映画の映像やストーリーだけでなく、
このことを私たちに改めて思い出させてくれたこと、
後世に残してくれたこと、
何より、それを評価したい。
無題
これまでとは明らかに違う。
そう感じた。
いや、災害というものがテーマである点では「君の名は。」「天気の子」と変わらない。
が、前二作と明らかに違うテーマが一つあるし、災害の描き方にしても二作品を経て確実に深化している。
そう感じた。
僕は「君の名は。」や「天気の子」を劇場で見た時とても微妙だと感じた。
特に天気の子はラストが「なぜそうなるんだ!」と憤りに近い感情さえ抱いた。
ただ、その時から歳を取って気づいた。
“世界か好きな人かの選択を迫られた時に迷わず好きな人を選べる純粋な心の貴さ”に。
この貴さに気づいた時に初めて天気の子の良さがわかった。
すずめの戸締まりでも“世界か好きな人か”の選択を迫られるシーンがある。
ここで初めて天気の子とは違い、鈴芽はセカイを選ぶ。
もちろんそのあと草太を救う旅がすぐ始まるのだが、一時的であれ鈴芽が世界を選択した。
この違いは大きい。
一体監督の心境にどんな変化があったんだろうか。
さらに結局草太を救ってもミミズは解き放たれずダイジンがまた要石になって地震は起きない。
天気の子とは真反対の世界も自分達のセカイも救われるスーパーハッピーエンドになっている。この違いも衝撃だった(天気の子のエンドが強烈すぎたのかもしれないが)。
さらに「君の名は。」「天気の子」と決定的に違うのがテーマに“僕(私)と好きな人”という恋愛関係だけではなく“親子もの”のテーマも入ってきたこと。
君の名はでは親の存在はそこまでフィーチャーされてなかったし、天気の子に至っては全く描かれなかった。
そんな中今作で鈴芽が母を思う気持ち、鈴芽と環の親子のような関係に踏み込んで描かれたことにとても驚いた。
このように前二作では描かれなかったテーマが描かれているということで「君の名は。」「天気の子」がハマらなかったという人にも一度ぜひ見てほしいものだ。
そして本作が前二作と共通して描いてるのが“災害”だ。
監督は神戸新聞の取材でこう答えてる
「(東日本大震災を目の当たりにして)例えば明日、何か大きな災害が起こるかもしれない。自分の住んでいる場所が、明日にはなくなっているかもしれない…。そんな無常感が、心の土台にインストールされてしまったという感覚があります。」
(ちなみにこのインタビュー記事を全部読んで泣きそうになってしまったくらい素晴らしい記事なので是非読んでみてほしい)
新海監督は地震の起こる原因を“ミミズ”に仮託した。天気の子や君の名は。では主人公は“巫女”だった。
僕は見てる時「新海監督は自然現象を神の仕業にする」ことに昔の人々を思い浮かべていた。
地震が起こるのは鯰が暴れるからと信じられていたあの頃の人々を。
これらの思想の原点は東日本大震災で監督が感じた無常感だったんだなと初めて腑に落ちた。
そしてこの震災描写も鈴芽たちが扉を閉じていくという冒険譚にうまいこと含まれていて「大規模公開されるエンタメアニメーション映画」に上手いこと消化されてるのも良かった。
加えて日本神話の要素が過去二作より色濃く出てるのも興味深い。
物語の始まりの宮崎県は日本に神様が最初に降り立った伝説がある土地だし、初代天皇の神武天皇はこの地から東征して大和へ行った伝説もある。
大体主人公の名前の岩戸鈴芽が天岩戸伝説のアメノウズメのミコトに由来することは監督自身も語っている。
天岩戸伝説で扉が開かれるきっかけを作ったアメノウズメに由来する鈴芽が扉を最初に開いたことがきっかけで数々の災いが起こるのも興味深い点。
それでいて監督が一貫して人柱に対して否定的に描いてるのも興味深い。
災いを草太や陽菜がその身をとして抑えたり、宿命を受け入れたりすると、帆高や鈴芽が救いに行く。
「宿命なんて知るものか、お前は生きたいんだろ!世界のために自分を犠牲にしなくても良いんだよ!!」というような監督の声が聞こえてくるようだった。
三部作の完結にふさわしいこれぞ新海監督というような素晴らしい映画だった。
このアニメーションは、大スクリーンで観た方が感動が深いでしょう。
前評判が高く、JR新宿駅東口が、すずめの戸締まりのイラストでデコレーションされており、どんな作品だろうと興味がわいたので、観ることにしました。
予告編から、「すずめ」が主人公の少女の名前、青年が白猫の魔力で椅子になってしまうことから、悪者の白猫の魔力を解いて、青年を元通りの人間の姿に戻すストーリーだろうと思っていたのですが、そんな単純な内容では有りませんでした。
予想を覆す物語の展開、迫力の有る美しいアニメーションの動きと音響効果に、グイグイとスクリーンに引き込まれました。
このアニメーションは、大スクリーンで観た方が、絶対に良いでしょう。
レビュー見て興味が湧き
まず、話題作だって事はわかってるんですけど
あまり、アニメは観る方ではない。。
ただ、他の方のレビュー沢山読んで興味が湧き観に行きました
君の名は!でも感じた
衝撃的な印象でした
冒頭のオープニングをNetflixでも放送してて
最初の扉を押さえるまでのシーン
それだけ見たらむちゃくちゃ気になるでしょ
ここからは映画の感想ではありません。
評判の感想です。
勤労感謝の日に行ったのもあり、
どの時間帯もむちゃくちゃいっぱいで
時間の余裕みて12時に家から2時の予約した
さて、向かおうと車がいっぱいすぎてー
駐車場に入るのにむちゃくちゃ時間かかりました(^◇^;)
祝日っていうのが大きいけど
1時間おきに、3スクリーンで上映されててそれでもほぼ満席な会場の中
親子や若い子が多い中
五十代私と無理やり連れて行った母親(80前)
ちょっと浮いてる感じもありましたが
あんなに満員の映画館でしたが
映画が始まるとシーンと
みんなが魅入ってるのがわかります
もちろん私も魅入って
最後の最後まで楽しめた
まさか、しょっぱなから旅立ちになるとは思わなかったけど
昭和世代、ドライブの選曲が良すぎて〜
色々と楽しめました
大好きな染谷将太くんの声も聞けて
よかったです
幼いすずめが母を探す姿に涙止まらず。
違う意味で泣いてしまった
酷評です。予めご了承ください。
新海作品は『言の葉の庭』と『秒速』がとても好きで、感情の丁寧な描写と映像美に何度も心打たれました。
なので前提、新海作品は大好きです。
ところが『君の名は』から、ストーリー重視に切り替わったのでしょうか、なぜ好きになったの?と取って付けたような恋愛に疑問を感じることが多くなりました。(全て映画館での鑑賞です)
そして今作品、まずテレビで予告を見ましたが、あのたった12分でさえ、あまりの展開の速さに映画館での鑑賞を迷うほどでした。
しかしやはり好きな監督だからと映画館で鑑賞しましたが、正直悲しくて残念でならないです。
まず、この作品には『すずめの成長物語』と『扉を閉じる旅物語』の2軸があると思いますが、そこがうまくバランスが取れていなかったなと思います。
すずめがおかあさんを亡くしたことをトラウマ(?)と感じているとはあまり思えず、後半のすずめ同士の掛け合いも何を意味しているのかわかりませんでした。
そして道中出会う人たちにたくさん優しさをかけてもらうのにも関わらず、『そういうシーン』であるだけで、特にすずめの心が動く描写があるわけではなく、どう言う気持ちで見ればいいのかわかりませんでした。
もしこれがもともと叔母さんとの関わり方に悩んでいて、道中で会う人たちにこんな優しさもあるんだよ、と教わってすずめの考え方が変わっていく、というのならわかるのですが…。
そして草太との恋愛模様は本当に突飛で、なぜ惹かれあったのかよくわかりません。
「草太さんのいない世界の方が〜」の台詞も、なぜ?の疑問でいっぱい。
そして最後の常世での戦闘シーンは後者の『旅物語』の終盤としては納得できるものの、『成長物語』としてはあまりに突飛でかけ離れすぎていて、なにをしているのか?と思わざるを得ませんでした。
正直神物語系は好きなので、この2軸を別個の物語で作り上げていたら、とても素敵だったんじゃないかなぁと思います。
そしてなにより、なぜ3.11を題材にしたのか。
新海誠本で覚悟を持って題材にしたと書かれていましたが、とてもそうは感じられませんでした。
ただ「事象」と「場所」として引き合いに出されただけのように感じてしまいました。
すずめは覚えていないから仕方ないのかもしれませんが、当時の様子や3.11に対する人々の想いを、せめてたまきさんがどう思ったのかとか、3.11をなぜ閉じ師達は止められなかったのかとかを書いて欲しかった。
ただ3.11ですずめのおかあさんが亡くなったんだよ、悲しいでしょ、なんていう風に出してはほしくなかった。
少なくとも私はそう感じてしまった。
そこからは震災の悲しみで涙が止まりませんでした。
(被災者ではありますが、被害はそこまでありませんでした)
終始置いてけぼりの感情と、わからないテーマに、感想すら出てこない感じで、
わからなかったからもう一回見ないとと思ったのは初めてです。
好きな監督なだけに、本当に残念でした。
忘れることのできない悲劇を扱う勇気はすごい
3.11のニュースは今でも焼き付いている
あれからもう12年 思い出すことも薄れてきている災害を思い起させるのは個人的には大切なことだと思う
あの大災害を知らない子供たちにも語れるいい機会だし、ファンタジーとして飽きずに見ることもできる
日本の良き風景や文化も映していて、いろんな地方を巡るのも良い
コロナで旅行する機会も減った今旅に出たくなる気持ちにさせてくれる
全世代の日本人に送った熱意が伝わった
すずめの主題歌も見事に合っていて、8歳6歳の娘と観たが年長児がエンドロールで歌に感動して泣いていたのは素敵な思い出になった
色々と「気取っている」
色んな意味で待ち遠しかった新海誠監督の新作映画。
『君の名は。』は、独特な美術が鮮烈で、色々と気になる粗もあったけど楽しい作品でした。
『天気の子』は、前作ほど伸び伸びとは作れていない気がして、攻めの表現にも気負いのようなものを感じた作品でした。
今作は・・・これまたスケールはデカいんだけど、なんだか深みを感じられなくて、素敵な映画体験とはなりませんでした。
とにかくこの映画は色々と「気取っている」。
そこが個人的にダメデした。
鈴芽と草太の「出会い方」からして、もう気取っています。
「新海誠監督作品」だったから仕方ないですけど、イマドキちょっと見ていて恥ずかしいです、あんなベタなパターン・・・
更に、すれ違った鈴芽を振り返りもせず「ねぇ」から始まり、「この辺に廃墟はない?」と尋ねる草太。
人に道や場所を尋ねるときにあんな気取った声と態度の人、見たことがありません。
(草太の喋り方は、なんだか『ガンダム』シリーズの主人公みたいだし)
一方、鈴芽ですが、正直「面白みに欠けるキャラクター」で、劇中ではスクリーン狭しと動き回っていますが、最後まで好きになれませんでした。
「ヒロイン」し過ぎていて、人間的に好きになる要素がほとんど無かったです。
(椅子に惚れたりキスしたりしても、描写が弱かったからか、加点にはなりませんでした)
細かいところに気が利くとか、人より几帳面とか(逆に大雑把とか)、さりげない仕草に女の子らしさがあってドキっとするとか・・・
・・・なかったなぁ~、そういうの。
観客向けに「親切な独り言」を口にしたり、観客を楽しませるために大袈裟なリアクションをとったり、相変わらず片思いの相手の名前を連呼したり・・・
そんなのばっかりだった印象です。
これでは「作品の奴隷」です。
※テーマの割にコミカルなシーンが多かった本作ですが、残念ながら一度も笑えませんでした。
(笑わそうとしていることだけは分かりました)
別に「○○あるある」とかをやって欲しいわけではなくて、新海監督が日常で「素敵」だと思ったことを作品の中に織り込んでさえくれれば、スクリーンを通して「新海誠監督に見えている景色」というものが体感できるのではないか、ということが言いたいのです。
(なんでもかんでもリアルを追求するのも違うと思いますし)
新海監督には「ミミズが見えている」のであれば話は別です。
【追記】
「ジブリっぽい」「エヴァっぽい」など、色々言われていますが、個人的に「~ぽい」と思ったのは、クライマックスで鈴芽が子供時代の鈴芽を元気づけるところ。
「なんか『ドラクエV』で観たなコレ・・・」と思ってしまいました。
あまりにも酷い
星を追う子供につぐ最低作品と言える
誤解しないでほしいのは、4回映画館でも見た。新海誠作品は全部好き!それでも言えるのはひどい作品だった
細かいツッコミはやたら多くあるが
とりあえず、テーマが多すぎて尺が過去一長くなったんだろうなって感想
主人公をはじめとして登場人物に共感できないことが多すぎてヤバいですね、一周回って面白いと今思いました
最後に、
一本足のない幼児椅子に座るとか正気か
おもむろに人が変幻した椅子に座ってメシ食うなJK
新海誠の変態度合いが強調された作品
PS.難しいかもしれんが、ラットとか宣伝陣とか神木とか成功した時の陣営を一回捨てようよ
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