すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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セカオワの【ファンタジー】を聞いてくれ🎵
覚悟
ふと気がついちゃったんですかね。予想を裏切る程に自分の心の隙間に入り込んできました。確かに違和感というか「相変わらずだなぁ…」な点が2〜3あるのはご愛嬌。思いの外コメディな要素を差し込むのも、嫌悪覚える人がいるのは理解出来る(私はそここそが好きだった。)。だがしかし。売れ線を狙わされていた所から自らの気付きで我に帰った様な「らしさ」が満載だったのではなかろうか。入り口から出口までブレていないのがないよりも好き。
サイドキャラが「言わされてる」感があるのはね、もう味って事にしましょうよ。それが許せる出来だと思いましたし、万人受けを狙わない覚悟は見て取れたので「お見事!」と言いたいです。
追記:ちょっと流石に満点(個人的には自分の人生に関わるものが5.0でオススメ最高は4.5)はどう?と後々に思ったので。でも、好きなのは間違いないです。
一応書いておくと、新海誠のベストオブベストは「ほしのこえ」で、コレは生涯変わらない気がします。
要石の神聖
すずめの視点から少し離れてみると、違うメッセージが伝わってくるような気がします。
ダイジンの謎めいたロードムービーは知ってみると切ないほど深く慈悲を降らせながら旅を慈しみ楽しんでいるのがわかると思う。
すずめの少しひとりよがりな言動は痛いほど今の私達のものだと思う。ダイジンに申し訳なく思ったのは私だけではないのでは?
描かれる景色は細かいところまでリアルで丁寧でありながら現実以上に何かを物語るのはとても素敵だった。
作りてのいろいろ新海監督の名前が大きくなってしまったから難しいかもですが、まずはアニメーションとして楽しむ、それができたら何度も観たくなるような気がします。
変態性の喪失
泣きながらこのレビューを書いています(嘘)
私が受け止めきれていないだけかもしれないという前提で書きますが、新海作品で過去最低の作品でした。
これまでの作品と違って今作はよく言えば大人しくあまり冒険をしない印象、厳しめに表現するなら物足りなさを個人的には受けました。
物語は美しく、映像も音楽も観て恐らく多くの人が満足する大衆向けの作品でしょう。
ですが、恐らく20年位のコアな新海ファンからすればファーストディなどの割引がある日以外にわざわざ見る価値があるかはかなり微妙な作品かなと思います。
映画館のスクリーン・音響にお金を払っている気持ちでなければガッカリするでしょう。
酷な書き方をするならAmazonPrimeなどで観たなら途中で観るのを諦めてスマホをいじり出したくなると思います。
上映が終わった際の余韻もなく、ただ美しい男女が出会って、苦難を共に乗り越えて…新海監督らしさがほぼ感じられなかった。
過去の新海作品のヒロインは基本的に処女性と母性を描いていると思われ、変態的(褒め言葉)な男性主人公視点が今回は大きく欠落しています。
「秒速5センチメートル」を男女の視点比率を9:1だとすれば、「君の名は」でほぼ半々、「天気の子」で4:6、今作は2:8くらいでしょうか。
ソウタが長身、イケメン、教員を目指している大学生。
スズメが高2の可愛らしい女子高生で、母と同じ看護師を目指していて、恋愛経験はない…この少し年上に憧れるくらいのシンプルさと濃度の方が今は多くの人に見てもらえるのかもしれませんが、スズメ視点で物語の大部分が構成されているために、恐らくこの作品を通して"本当に伝えたいもの"への関心は薄れてしまう気がしました。
映像や音楽などの美しさに頼り、上映時間の長さとテンポを大切にしすぎた結果、主要な登場人物の掘り下げ・心象描写は殆どクライマックスまでされなかったためにボーイミーツガールをしたかったのか、理不尽な災害によって家族を失った少女が逞しく生きる強さを描きたかったのか、あれほどの大災害があっても人の営みは続くことが描きたかったのか、災害をミミズの化け物に喩えて眼に見えない、常人にはどうする事もできないものにする事で諦めを描きたかったのか。中途半端さを感じます。
抱えるスタッフもどんどん増え、描きたい事を描けなくなっていないだろうか。ファンタジーとリアリティの境界が曖昧で、描きたかった事も曖昧…技巧は素晴らしいと思いますが、どんどん中身が大衆受けを狙った商業作品になっていく印象です。もう諦めちゃったのか、枯れてしまったのかなぁ。
ただただ映像と音楽の美しさに集中できる時間というのはこれから益々少なくなるのでこういう作品も求められていくのかもしれません。
例えるならiPhoneがスティーブ・ジョブズの発表した頃のようなオンリーワンのスマートフォンではなく、ティム・クックによって数が売られてどんどんAndroidに後手を踏む汎用な製品になっていくのにユーザーやOSシェアが拡大していく…そして古くからのファンがどんどん離れていくみたいな流れとよく似ていると思う。
頭でっかち
面白いけど震災描写にトラウマがある人は要注意
こっちのほうが全然面白い。
感無量!!日本人全員観てほしい
『君の名は』・『天気の子』の隕石・水害そして3.11の震災を描いた今作。観終わって正直アッパレと言いたくなるほど傑作。震災というデリケートなテーマに日本の神話をファンタジックに描いており、物語終盤では震災の被害に遭った人たちの代弁をしているような展開になっていて、薄れゆく「あの時」を思い出させてくれた映画でした。
宮崎県からスタートし愛媛・神戸・東京・宮城と各地を転々としながら、要石のダイジンを見つける→ミミズの出現→「後ろ戸」を閉じるワンパターンな展開ですが、鈴芽が出会う人々や料理に魅了されてしまい退屈しなかったです。特に、神戸のスナックで、夜食の焼うどんにポテサラは斬新。
冒頭から家の上に船が乗っかっている描写からして震災がテーマだと推測していましたが、ここまで深堀されていたアニメーションだとは思いませんでした。
福島に向かう途中の、鈴芽と叔母にあたる環の会話シーンは劇場が凍り付きました。「そんな台詞アニメで描くかね!?」と思うくらいド直球に鈴芽の心情に突き刺さるシーンは必見。
決して若者向きのアニメではないと思います。ただIMAXで観るべきかどうかは微妙な判断です。しかし、Dolby Cinema版はすごく楽しみにしています。
「水」と「廃墟」に託された本作の想いを考えずにはいられない一作。
劇場でも告知されているように、本作では地震警報が鳴る場面がいくつかあり、そのたびに否応なく心拍数が高まってしまうんだけど、直接的な災害描写はむうろ控えめ。そうした映像や音に触れることに躊躇している方でも、警報音を除くとそれほど鑑賞をためらう必要はないと思いました。
画面内に光源(太陽)を写しこむ、新海誠監督の特徴的な画面構成は今回も健在でとても美しく、空の青さ、輝きもまた印象的です。それに加えて、空と対称的に配置されている「水」の存在感が強いのですが、本作の「水」は、深みと圧力を感じさせるような(災害を連想させるような)ものではなく、タルコフスキー監督作品を連想させるような、ちょうどくるぶしまでが浸る程度の、せせらぎの音すら聞こえる「静」的な描写です。この水の描写と鈴芽(すずめ)の故郷、そして次々と登場する廃墟という舞台からは、日本という国土全体の「老い」を感じずにはいられません。鈴芽と草太の行っていることも、「閉じること」というどちらかというと後ろ向きとも受け取れるような行為であって、そこに活力や高揚感を見出すことは困難です(もちろん超絶的な作画技術によって、画面全体の躍動感は素晴らしいんだけど)。アニメーションを通して日本社会を描き続け、前作『天気の子』(2019)で若年層の貧困を作品要素として取り込んだ新海監督の、ある種の達観とも感じられます。
だからこそ、そんな後ろ向きな状況を受け容れ、(誰に気づかれることなくとも)為すべき事を為し、前に進もうとする二人の姿には心動かされます。いろんな日本の民俗や神話の要素を取り込んでいるところはとても面白かったんだけど、「要石」を登場させたり、地脈の象徴である妖怪(神)としては、「あの」水棲生物が真っ先に思い浮かぶんだけど、本作では別の化身に設定されています。なぜこのような入れ替えをしたのか、新海監督の意図を聞いてみたいところです(単純に前者だとギャグっぽくなるから、かも知れないけど)。
本作は割とまっすぐなボーイミーツガール作品としても観ることができるんだけど、そこに至るまでちょっと脚本上の曲折があったようです。その名残とも思えるような描写が本編にも含まれており、鑑賞後にも色々詳細を知りたくなる作品でした!
戸締り
鍵が導く心のままに🔑 新海くんってば、本当にジブリとエヴァと村上春樹と時をかける少女が好きなのねぇ。
女子高生の鈴芽と、「閉じ師」の青年・草太。日本を横断しながら「災い」を封じ込める、2人の奮闘が描かれたボーイ・ミーツ・ガール系ファンタジー・ロードムービー。
監督/脚本/原作は『君の名は。』『天気の子』の、日本を代表するアニメ監督、新海誠。
閉じ師の青年、宗像草太の声を演じるのは『坂道のアポロン』『劇場版 きのう何食べた?』の、SixTONESのメンバー、松村北斗。
鈴芽の育ての親である叔母、岩戸環の声を演じるのは『踊る大捜査』シリーズや『ステキな金縛り』の深津絵里。
環の同僚、岡部稔の声を演じるのは『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』の染谷将太。
スナックのママ、二ノ宮ルミの声を演じるのは『悪の教典』『ちょっと思い出しただけ』の伊藤沙莉。
草太の友人、芹澤朋也の声を演じるのは『千と千尋の神隠し』『君の名は。』の神木隆之介。
震災で亡くなった鈴芽の母、岩戸椿芽の声を演じるのは『言の葉の庭』『君の名は。』の花澤香菜。
まずもって言っておきたいのは、新海誠の最新作を「観に行かない」という選択肢は無い!
アニメファンにとって新海誠の新作というのはお祭りな訳です。そりゃ劇場公開されれば「うおー!楽しみだなぁー!✨」と喜び勇んで観に行きますよ。
こんな気持ちにさせてくれる監督は、日本では宮崎駿と新海誠くらいなもの。もはや新海誠は、そのくらい貴重な存在なのです。
『君の名は。』『天気の子』に続き、今回もディザスターを扱った作品。
しかし、前2作で描かれたのが架空の災害だったのに対し、今回扱われるのは東日本大震災という実際の惨事。
東日本大震災を娯楽映画で扱う。
この是非について、被災者では無い自分は口を噤みたい。
震災によって家族を失った人、家を失った人、故郷を失った人、そしていまだにPTSDに苦しむ人。
そう言った人たちしか、この件に関して口を挟む権利はないでしょう。
ただ、東日本大震災を描いておきながら、物語を結局は「キミとボク」的な閉じたものに仕上げてしまった、という点については少々幼稚さを感じてしまう。
3.11を描くのであれば、もっとそれ自体に深くコミットし、「キミとボク」のさらにその一歩先を行く物語にするべきではないか、と思うのですが…。
まぁこれは外野がとやかく言うことじゃ無いっすね。
もう言うまでも無いことですが、当然アニメーションのクオリティは素晴らしい。
このレベルのアニメを観られると言うだけで、「観て損した…🌀」なんてことには絶対にならない。
声優陣も素晴らしい仕事をしている。
草太を演じる松村北斗さんは、最初こそ「ちょっとヤバいかも…」と思いましたが、椅子になってからは違和感なかったです。
主人公・鈴芽の声を演じたのは原菜乃華さん。これはマジで素晴らしい👏
超絶倍率のオーディションを勝ち抜いたシンデレラガール。これで声優初挑戦とかなんでしょ。天才なんじゃないのか…。
新海誠の要石、神木隆之介と花澤香菜は今回も作品に参加。神木隆之介は3作連続、花澤香菜に関してはなんと4作品連続の出演である。もうこれガチ恋でしょ。小野賢章のことを世界一恨んでそう。
映像、音楽、役者は申し分ない。これらは申し分ないんです。
…じゃあそれ以外のところはどうなんだってことなんだけど…。
正直、脚本や設定はめちゃくちゃ詰めが甘い。
ロードムービーといえば聞こえがいいが、やっていることは場所を変えて同じことの繰り返しているだけ。
それをやっていいのはテレビシリーズやゲーム、漫画などの連続性のあるものだけ。長編映画向きじゃない。正直かなり退屈してしまった🥱
ボーイ・ミーツ・ガールは新海誠の十八番である。
ただ、今回の出会い方はいくらなんでもちょっと強引すぎるし、鈴芽が恋をするまでのプロセスが意味不明すぎる。イケメンならいいのかイケメンなら!えーっ💢
押井守の師匠として知られるアニメ監督の大家、鳥海永行さんが「ボーイ・ミーツ・ガールはドラマになり得ない」という旨の発言をしていたと聞いたことがあります。
本作を鑑賞していて、この言葉が頭から離れなかった。
確かにこれはドラマになっていない。あまりに唐突すぎる2人の出会い、そして旅立ち。この2人の人間関係が何よりもファンタジーだよ😅
設定も飲み込みづらい。
なんかヤバいものが吹き出す「扉」があって、それを閉じて回っている「閉じ師」という一族がいる。それはわかりました。
でもさぁ、そんな国家安寧に関わる重大事をたった1人の大学生が受け持っているってそれどうなのよ?
「宗像宗家の血筋しかこの封印は出来ないのじゃ」、とかそういう設定でもないっぽいし〜。
仮にそうだとしても、それをサポートするNERVみたいな組織が存在していて然りなんじゃないすか?
そもそもこんな日本中を彷徨き回る必要があるのに、教師と兼業とか出来るのか?
うーむ…。まぁ深くは考えないことにします。
それと気になったのは、サブキャラクターの扱い方。
まず、ダイジンというキャラクターの丸投げ感が酷い。結局何者なのか説明は無い。
そもそも、このキャラクターは鈴芽たちをナビしていただけで、「災い」が吹き出すこととは関係なかったんですよね?じゃあ一体なぜ「災い」が日本各地で吹き出し始めたの?何か理由があるのだろうか?
サダイジンというキャラクターについてもあやふやすぎる。
唐突に登場してパーティIN。もう少し自然に物語に絡める事も出来ただろうに。
結局なんだかよくわからんまま凄く体を張ってくれるけど、行動原理がなんだかよくわからん。
叔母さんの扱い方も上手くない。
描き方によっては環さんをもう1人の主人公として浮かび上がらせる事も出来たと思うのだが、前半部分で彼女の掘り下げを怠った結果、後半怒涛の如く色々なイベントをこなさなくてはならなくなってしまい、結局面白みのないサブキャラという立ち位置に収まってしまった。
鈴芽に心の内をぶちまけるという展開があまりに唐突すぎて笑ってしまったのだが、あれは本来鈴芽が家出をする前にこなすべきイベントだよね?そうしなかったせいで、環さん関連のストーリーラインが突貫工事のような不細工さになってしまっている。
一番酷いのは岡部稔とかいうキャラ。こいつ出す必要全くなかったやん。ただの染谷将太の無駄遣い❤︎
事程左様に、脚本や設定に丁寧さが欠けている為、凄く飲み込みづらい物語になってしまっている。
『君の名は。』や『天気の子』も多少のアラはあった訳だが、今回は物語の風呂敷を広げすぎた為か、そのアラが目立ってしょうがなかったです。
新海誠はもう少し小さめの物語の方が、その作家性を発揮出来ると思うのだが…。
とまぁ色々書いてきましたが、今回の一番の問題点はコレ。あまりにも他所からの影響を受けすぎていること。そしてそれをうまく消化しきれておらず、そのまんまの形で出してしまっていること!
例えばこの「閉じ師」という設定。
闇が噴き出す扉があって、それを特別な鍵を使って閉めて回る…?いやこれ、『キングダムハーツ』の設定そのまんまですやん。ディズニーを敵に回すと怖いっすよ…。
地震を引き起こすミミズと戦う…?いやこれ、村上春樹の「かえるくん、東京を救う」そのまんまですやん。やれやれ。
そして何より、今回はジブリの影響をモロに受けすぎ!
もう既視感バリバリで、ほとんどパロディ作品みたいになってました。
特に『ハウルの動く城』っぽさがあまりにも強すぎる。草太の声がジャニーズだったのも多分ハウルを意識したんでしょ?
扉の向こう側に昔の光景が広がっているという展開もまんま『ハウル』。宮崎駿がこれを観たら鼻で笑いそう。
キスしたらどうこうというのも『紅の豚』ぽかったし、『耳をすませば』へのリファレンスもあったし…。これがジブリパークですか?
何より酷いのが「ルージュの伝言」をそのまま使用するという節操のなさ。ここは本当に、悪い意味で鳥肌が立った…。
新海誠の過去作に『星を追う子ども』という問題作がありますが、今回はそれを観た時の感情が蘇ってきた。
新海くん、ジブリが好きなのは知ってたけど、次からはもう少しジブリ愛を抑えようか💦
ミミズのルックが『エヴァ』っぽかったり、制服少女が時間を飛び越えるというのが『時をかける少女』っぽかったり…。
死んだ親だと思っていたら実は未来の自分でしたー、という展開は『ハリー・ポッター』で観たよなぁ。
とまぁ、今回は新海誠が好きなものだったり、これやったらウケんじゃね?と思っていることだったりがこれでもかと詰め込まれている。
ある意味では新海誠節全開というか、新海誠の総決算と言えるのかもしれないが、そういう事じゃ無いんじゃないの?
総評として、今作は明らかに作劇のバランスが悪いし、他作品からの影響があからさますぎる。
失敗作とまでは言わないが、不恰好と言わざるを得ない作品であると思います。
もちろん今後も新海誠作品は追って行こうと思いますが、次回作はもう少し丁寧に脚本や設定を練り上げて欲しい。
私の中のマニアックな部分が喜んだ!
お久しぶりでございます。
このサイトではロングバケーションを頂いていました。
さて予想通りとは言え大変な事になっています。まず上映館も上映回数も破格。初日は新宿だけで100回上映。祭り状態。興行収入も凄い。ロケットスタートですよ。ウサイン ボルト以上。
映画館にとってはお客様が来るのが良い映画です。
欣喜雀躍です。ただね・・・それ以外の映画の上映回数は・・・
雀の涙だった‼️
はい。雀に掛けています。
説明すな!わかるわ‼️ さてと・・・
私はガチの新海監督のオタです。最初に観たのは・・・
「君の名は」
フツーじゃねえか‼️
失礼しました。後追いでした。でもね「君の名は」のエンディングの石段。四ツ谷の須賀神社ですね。5回行ったんですよ。瀧くんのバイト先のイタリアンレストランにも3回行ってます。「言の葉の庭」の四阿には3回行ってます。
そしてですね・・・新海監督マニアがこうじて新海ファミリーマニアになったんですよ。ご存知、娘さんの新津ちせちゃんですね。演技や歌やコメント力も凄いんですが、なんと書道8段ですよ。
新海誠監督の本名は新津誠。新しい海に変えたんですね。何故か?
勿論ですが新しい世界と言う意味ですが、新海監督は長野県の小海町出身。長野県は海なし県です。小学生は見たことが無いんですよ。これがまた。
いやね映画やテレビドラマではある。ただ実際にはない。
♩ うーみーは広いなー 大きいーなー
せんせえー 海って松原湖より大っきいですか?
当たり前だのクラッカーじゃ‼️一億万倍でっかいわー
‼️
そんな憧れがあるんですよ。湘南生まれのおぼっちゃまにはわかんねえだろなー
♩うーみーよー 俺のうーみーよー
海はお前の所有物じゃねえわ‼️
失礼しました。若大将は大好きですからね。
話しは変わるんですが2回目に本八幡のシネコンに行った時の事です。何故か回りが男子高校生だらけになったんですね。部活帰りみたいな。むっ!大丈夫か?喋らないか?騒がないか? 怒るのやだなあ。そして・・・
はい。大丈夫でした。濡れ衣でした。むしろ一心不乱に観てたよ。男子高校生には特に刺さるんだね。割合で言うと仙台の人がサンドイッチマンを好きな割合だよ。
きっと。
一応、枕は終わります。多分ですが長くなりそうです。時間の余裕がある時に読んで下さい。それから完全なネタバレです。まだ本作を観てない方は読まないで下さい。絶対に。ダチョウ倶楽部的な意味ではないですからね。
まずストーリーは他の方が語っていますので全カットしますね。
この映画は私の中のマニアなところを激しく刺激したんですね。視点を変えつつ語ります。
①視点その1 鳥マニア
私は野鳥マニアなんです。東京には野鳥は、雀、鳩、烏 しかいねえだろ!
そんな事ないんですよ!私的に嬉しかった23区内の野鳥ベスト3
①なんと両国の横網公園にカワセミが!
②まじか!葛西臨海公園にオオタカが!
③信じられん、新宿御苑にキツツキが!
あのねこの辺りの話はいくらでも語れるんですがカットします。映画の話しに戻します。
夢を見たあと坂道で草太に鈴芽は出会います。上空には・・・トンビがビーヒョロロー と舞ってます。
トンビは地方の海辺の街の象徴なんですね。好きなんです。そして港へ行くとカモメが飛んでいます。カモメは海の象徴・・・ですが・・・
上野の不忍池にわんさかいるよ!鯉の餌をやりに行ったらワラワラ集まってきた。殆どカツアゲだよ!イメージ崩れるわー おい! カモメよ!
渡辺真知子に謝れ‼️
そして神戸や東京では不穏な場面ではカラス。うん。だろうねーー
で、いま語ったトンビ、カモメ、カラス。誰でも見た事有りますよね。ただね、あの鳥がいないんですよ。もっともっと普通の鳥。それは・・・
すずめ
ところが2回目を観て気づいたんですが出てきます。一回だけ。その場面は宮城の無人駅で鈴芽が草太にハグされた直後。翔び立ちます。鳥のすずめが。鈴芽の心情の表現なんですね。 うーむ、すげえな。ジョーカーだよ。
②視点その2 昆虫マニア
自分語りなんですが昆虫大好きなんですよ。小学生の時は卵からアゲハチョウを育てました。
物語の冒頭、夢から覚めた鈴芽の枕元に二匹の蝶が舞ってます。最初はお父さんとお母さんかなあと、感じたんですね。多分モンシロチョウです。
蝶って凄いんですよ。芋虫から蛹になります。蛹の内部では身体を溶かして再構築します。
鈴芽は17歳。桑田佳祐が「若い広場」で歌ったように鈴芽の象徴なんです。この蝶は。
ちなみに蛹を経て身体の組織を変える昆虫は完全変態と言います。逆に蛹にならない昆虫は不完全変態。
カマキリとかですね。カマキリは不完全変態。しかしながら・・・
カマキリ先生は完全変態ですね。好物は夜の蝶。
好きだったのに・・・悲しみが発動してます。復帰しても悪役しか回ってこねえよ!
元々悪役しかやってねえよ‼️
失礼しました。17歳女子の歌ってビートルズやアバやクイーンも歌ってます。タイトルが全部分かる方は洋楽マニアを進呈します。
③視点その3.ロードムービーマニア
この場合日本に限ります。アメリカだと距離感が、わかんないもん。結構観てます。
「ドライブ マイ カー」「悼む人」「旅猫リポート」「さよならくちびる」「ダンス ウィズ ミー」こう並べると一目瞭然。必ず北に向かいます。東北って大都市って仙台しかない。西だと名古屋、大阪、神戸、物悲しくない。微妙にプチ東京。
余談ですが湊かなえさんは広島県の因島出身。大都会は広島市です。クリスタル キングの大都会は博多です。
やっばり北ですよ。上野発の夜行列車とか北に向かう夜汽車とか浪漫です。雪景色とか良し。青函連絡船が出るとさらに良し。
凍えそうなカモメ見つめ泣いていました。
不忍池のカモメは見習えよ‼️
④ 視点その4 東京観光マニア
なんか地方の人みたいですが、私が住む江戸川区なんて東京じゃないんですよ。虹は掛かかりません。
それでね東京のこの橋から見た景色のベスト3です。個人的にね。
1 聖橋から昌平橋を望む
2 浅草橋から柳橋を望む
3 勝鬨橋から築地を望む
はい。聖橋からの風景、本作にも有りましたね。大好きな風景です。良く行きます。外国人の人もいます。目が合ってニヤリ。お互いにね。
さだまさしに檸檬と言う歌が有ります。
♩ 食べかけの檸檬 聖橋から放る 快速電車の赤い色がそれとすれ違う
快速電車じゃねえ!丸ノ内線だよ‼️
すいません。無粋な事を言って。
それで本作は丸ノ内線のトンネルからミミズが出てきます。短い時間ですが東京タワー、東京スカイツリー、
あと新海監督の映画で良くでるdocomoタワー(旧 ワシントンホテル あのとんがったタワーです。なかは空洞なんです。)ニコライ堂もチラリと
明日聖橋からジャンプしようかな・・・
やめろ‼️
④視点その4 昭和歌謡マニア
いやね芹澤くんサイコー!CVは殆ど新海ファミリーの神木くんだしね。お中元やお歳暮のやりとりしてるし、愛娘のちせちゃんとは「3月のライオン」で共演してるしね、新海誠展ではボイスナビゲーターしてる。
それで御茶ノ水からのシーンですがいきなりのユーミンの「ルージュの伝言」元ネタはモータウン、シュープリームスの「恋はあせらず」
「ルージュの伝言」て凄いんですよ。バックは当時の最先端のキャラメル ママ。プロデューサーの松任谷正隆さんが山下達郎さんにコーラスを依頼して達郎さんが連れて来たのが大貫妙子、吉田美奈子、矢野顕子。
全員ブレイク前です。このコーラスの間奏を聴くと私は水戸黄門の悪代官状態。土下座したい。
いやねもちろんユーミンが1番凄いんですよ。ただね全員でユーミンをなんとか世に送り出したい。そんな気持ちが尊い。皆さま心して聴いて下さい。そして・・・
松任谷正隆さんはユーミンと結婚しました。
誰でも知ってるわ‼️
⑤ 視点その5ジプリ映画マニア
別のレビューでも語ってるんですが私が最初に観たのは「となりのトトロ」非常に感銘を受けました。ならば前の二作も見なければ! 「風の谷のナウシカ」と「天空の城 ラピュタ」ですね。
その頃の私はルールが有りました。劇場で見なければ語れないだろ!それで待ちました。あの子が振られるまで。いつまでも待つわ。
やっとです。有楽シネマでやります。これがまた悲劇だったんです。
今はなき有楽シネマ、一階は立ち食い蕎麦屋。鰹出汁の香りが漂います。ナウシカを観ている時に私の体に異変が!
いやね注意してんだけど、尿意が止まらん!堪らん!どうするどうなる!結果だが・・・
ナウシカ イコール おしっこになってしまった!
ごめん!駿!
しかしねー、教訓を得た!おしっこに行きたい時は行けー迷わずいけードンドン行けー
行け行け飛雄馬ードンと行けー
飛雄馬は関係ないわ‼️
本作は新海監督も言ってますが「魔女の宅急便」をベースにしています。ガール ミーツ ガール ですね。ルミさんはおソノさんですし、喋る猫もいます。
この辺は生粋の猫マニアとしては堪りません。
タイトルも間に【の】が入ります。過去作も。言いやすいしわかりやすいですね。前述したように「ルージュの伝言」が流れた時に確信に変わりました。新海誠はジプリのファンだと。そこを旗幟鮮明にしたのが本作です。
核心に近い事を言います。多分ですが鈴芽のお父さんは閉じ師だった。ミミズが見えるのも常世に入れるのもそういう事なのかなあと・・・
鈴芽はミミズを見る事が出来る。震災に遭った場所を辿る旅です。普通なら熊本ですよね?大地震が有りましたから。しかし物語の構成上、熊本のミミズは見ていない事にしました。またね、考えすぎなのは百も承知ですが【宮崎】駿 リスペクトもあったのかなと・・・さらにですよ、昔は新婚旅行のメッカだった。宮崎は。
宮崎スタートは必然。ゴールは宮城。【宮】は神様の住む場所。深い。そして・・・
なんの変哲もない日常が続きますように・・・そんなな願いが込められているのが本作かなあと・・・.
思います。
それでも子供は大人になる。
それでも花は咲く。
長文でごめんなさい。
とっちらかっていてごめんなさい。
重箱の隅をつつきすぎてごめんなさい。
映画の感想が薄くてごめんなさい。
明日の朝、ママから電話で叱ってもらいます。
お付き合い頂きありがとうございました。
美しい、でも、恐ろしかった・・
レビューが良かったのでみに来ました。美しい映像に引き込まれ、絶望の中で、希望のメッセージを受け取りました。
その一方で、どうしても気持ちの悪さが拭いきれませんでした。
それは「人柱」肯定するかのような印象を受けたからです。天災は人類が神を怒らせた為におこる、その怒りを鎮める為に生贄を捧げる必要があると。
信心深くないのでよくわかりませんが、
私には信じられない程恐ろしく、とても受け入れられないものでした。
新海監督の前作で、天気の子を観ましたが、やはり人柱、生贄的な要素を感じました。
汚れた世の中を改善する為の唯一の方法として、誰かが誰かを人柱に立てなければいのか、
そう信じる選択をしなければならないのか、
人々の魂が歪んだから地震や天災が起きるのが、
そう信じることが良いことなのか、、
等等、
多くの疑問を投げかけてくれました。
この映画を観て、私の心は全てNOだと感じました。
わかってはいたけども
劇場に入る前に貼ってあった注意書きで理解はしていたのですが、何度も鳴り響く緊急地震警報音(実際とは違う)に不安を煽られてちょっときつかったです。
阪神大震災では被災者でしたが、東北の被災者の方からしたらもっと違った感じ方をされたかも。
ただ、それを上回る練り込まれた作品なので何回か見るとまた変わってくるかも。
方言指導がきっちりとされているのか、神戸のキャラの話し方に違和感は全く感じませんでした。
とりあえずシドニアの騎士っぽい表現もありあそこは笑いました。
あと、雨や水の表現が相変わらず上手い監督だなと。
『すずめとソウタの冒険』が似合うような物語。
内容は、宮崎県に棲む女子高生の主人公すずめと突然出会う閉じ師と名乗る大学生ソウタとの異界送りの戸締りを目的にした全国行脚冒険譚。主人公すずめの過去を訪れ清算すると同時に自分自身の気持ちと世界の関わりを再認識する物語。印象に残った台詞は『行ってきます!』様々な場面のオーバーラップする人々の言葉。死は必然で突然に訪れる事を表現した所は胸が締め付けられる。印象に残った場面は、アバンタイトルの異常に美しく燦く星⭐️空の表現が一つ一つが人の命の光だと思える所が何ともやるせなく無力感で身を切られる感じがしました。スマホが当たり前になった現代ではキャッシュレス化に伴いパノプティコンを感じさせる様な総合監視社会の恐ろしさを感じさせる良い作品だった様に感じました。少し前なら人をすぐ探し出せたりはしない様に感じますし、それを違和感なく取り入れた演出は素晴らしいと思います。しかし物語全体を通して、バディものにしたい監督の意向とは裏腹に無理やり恋愛に絡れ込んだり、勢いよく鍵🗝挿入シーン穴を外れなく凄い命中率だなぁと感心したり、育ての伯母さんの心中の吐露は、主人公にしたら知りません!人のせいにしないで下さいの一言だし、主人公に欠点がなく感情の起伏が平坦で何を考えるか分かりづらい所が一番応えました時代の風潮なのかなぁと思いつつ統一感の欠如を感じます。かと言って気持ちを説明し過ぎて冷める場面も多く『すずめの戸締り』よりも『すずめが戸締り』が似合いそうだし『すずめとソウタ』がピンとくる様な作品だった様な感じがします。きっと総合芸術作品の中で大勢の人に推敲されながら作った作品は、癖の少ない味気ない作品になってしまった原因は監督の人の良さだと感じます。エンディングの『すずめfeat.十明』の歌い出しの気持ちに同感しつつ映画館を後にしました。
脚本、演出の空中分解
普段は冒頭に作品要約や解説を書くのですが。
タイトル通り、脚本と演出が空中分解してて書きようが無い。
開幕、徹底して「すずめの目に映る世界」しか描かれなかった。
見えていない友達視点の映像はなく、スナックの新規客も映像はない。
すずめが聞かないし、したいことを優先して話を遮るから背景事情の説明もされない。
物理的に周りに人はいるけど、物語上必要のある人としが接触しない逃避行孤立型のロードムービー。
叙述トリックにあるような、視聴者と主人公個人の視点の近さが意図的に作られる演出をしていた。
それが、テコ入れが入ったテレビシリーズかというくらい、東京を境としてガラッと変わる。
見えていない一般人視点の描写が出てくる。
答え合わせの如く草太視点の経緯が描写され、ベラベラと事情を語り出す人物が配置される。
閉鎖空間で登場人物同士の会話で関係性が変わるタイプのロードムービー。
すずめが聞かされていない情報を映像に出してきて、視聴者を神の視点に放り出す。
で、それはなんのためにしてんの?ただ情報を小出しにしたかっただけ?
全編、演出意図がわからないものが多すぎる。
黄色い蝶二匹。
些細な鍵の開け閉めの強調。
椅子の欠損。
ダイジンの正しい名前の自然発生。
いつ描いて埋めたの。
など。
すずめが感情移入しにくいくらい「自分の感情と行動は正しいし周りのみんなは何も聞かずに助けてくれるべきだし実際それでうまく行ってきたから反省する気がない」行動原理なことは差し置くとしても。
総じて納得感が薄い。
運命、因縁、宿命ならそれでいいから、もうちょっとガッツリ示唆してほしいんよ。
それなしに「草太さん草太さん草太さん」じゃねーんだわ。
プロット時点では通っていたであろう一貫性が、脚本や演出段階でごっきりと折れてる。
男女ダブル主人公でバランス取ってたのに男視点をガッツリ削ったとかだろうか。
この作品をどう要約するかで、視聴者の「作品の見方」がわかる試金石になるかもしれない。
僕には「すずめの彼氏ゲットアドベンチャー」に見えて仕方ない。
星3。
致命的だったのは、抜いたことではなく、「うちの子にならない?」だったと思うのだ。
私たちは映画館で、東日本大震災を共有した
未曾有の大災害ー東日本大震災 から、11年。街が黒い津波に飲み込まれた映像を、鮮明に覚えている。
多くの人は日常の中で、遠ざかりつつある記憶。
でもこの映画の観客は、同時にあの震災を改めて思い出し、共有したことだろう。
映画後半で、すずめが被災地の“場の記憶”を読み取る。
あの瞬間が来るまでは、私たちと同じように暮らしていた人たち。
全てを奪われた。
親も子も、家も何もかも。
自分と同じ年頃の人も、幼子も、動物達も全て、黒い津波に飲み込まれた。
彼らの生きたであろう、何げない日常シーンを見た時に、涙があふれて止まらなくなった。
直接的な描写はなかったけど、
震災孤児である、すずめを通じて、その心の傷を共有したはず。
映画の映像やストーリーだけでなく、
このことを私たちに改めて思い出させてくれたこと、
後世に残してくれたこと、
何より、それを評価したい。
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