すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
全1249件中、481~500件目を表示
良作だが…消化不良
どうしても気持ちを消化できないのでつらつらと書いてみる。
良かった点
・物語
・映像
・モチーフ
・キャラクター
悪かった点
・なにも尖ってない
・最後の戸締まりのシーン
物語の流れはよくできていると思った。
宮崎→四国→神戸→東京→東北と各地を渡りながらに戸を閉めていくのは、RPGのようなゲーム性があって面白かった。
映像に関しても、新海誠節が出た綺麗な映像だし、最初の30分で戸締まりをした後にタイトル画面に繋がるシーンは鳥肌モノであった。
モチーフも面白く、宮崎から日本列島を縦断する様は天孫降臨の古事記を意識しているし、訪れる各地域は地震と関係が強い場所というのを後から知ってなるほどと納得でき、物語に深みを持たせてくれた。
キャラクターの部分では、心情の深掘りはあまりされていないものの、主人公に関しては、過去の災害で身近な人が死ぬ経験をしているからこそ人はいつ死んでも仕方ないと言える頭のネジが外れた感じや、戸の向こう側の常世で自分を救ってくれた人の近くにいた人を一瞬見ていたために何年振りかに再開したときに気になって仕方ない(※イケメンに限る)といった動機づけなどが物語が進むにつれて明らかになるのは見てて楽しかった。
ただし、全体的に平凡な感じで尖った面白さは感じなかった。まるで川村元気の様な平凡でお涙頂戴な物語の締め方は、新海誠らしさがなく残念に感じた。
そして、最後の戸締まりのシーンだが、見てて吐きそうだった。
東日本大震災の津波を絵本で表現するときに黒色で塗りつぶす表現や防波堤の近くにあった主人公の家が跡形もない様などリアルな震災を浮き彫りにしており新海誠がまじめに震災と向き合った結果だなぁと思うのであまり気にしなかったのだが、戸を閉めるために当時住んでいた住民の記憶を思い起こすシーンは吐き気がした。
その土地の記憶を呼び起こすことで戸を締める仕様のため仕方ないのだが、最後のシーンで出てきた人たちはつい11年前に本当に亡くなってしまったんだよなぁと気分が落ち込んだ。
「いってきまーす」「おはよう」など何気なく過ごしてた平穏な日常の何時間後に津波で亡くなられた当時の人たちの無念さ、これから未来を担う人たちが死を覚悟する時間すらなく亡くなられた境遇、あらゆる思いを想像してしまい胸が痛くなった。
自分はまだ東日本大震災が歴史ではなく、最近の出来事として認識しているからこそ、不意に出てきた最後のシーンにリアルな共感をしてしまい、吐き気がしたのだと思う。後10〜20年先に見たらまた違った見方ができたのかもしれないが、自分にはどうしても許容できなかった。
新海誠もコメントで10代の人は震災の記憶がなく教科書の内容だからこそ今見て欲しいといっていたが、まだ歴史として認識していない人は見ない方がいいと思う。逆にいうと、東日本大震災を歴史として認識する人にとっては良い作品なのだと思う。
これに関しては東日本大震災の描写があるので注意してくださいと記載して欲しかった。恋愛伝記ファンタジーを見てたのに唐突にどうしょうもないリアルを叩きつけられた感覚は、丁度キャベツ畑やコウノトリを信じてる女の子が無修正のポルノを突きつけられたときに感じる気持ち悪さのようなもので、アニメーションというコンテンツに求めているものではなかった。(この感情になったという点においてはこの作品は尖ってたなと改めて思う)
「すずめの戸締まり」は後20年は再視聴することはないが、今後の新海誠作品にも期待していきたい。
SFファンタジーかな?
「すずめの戸締り」
公式予告編だけの前情報だけで鑑賞。
また素晴らしいエンタメ作品に
出会えて幸せです。
新海さん作品の中で
いちばんシリアスでリアリティがあると
感じました。
地震大国、日本。もしもミミズのせいで
地震が起こされていた。
それを防ぐ、「閉じ師」の存在。
こういう設定が好みです。
「来る」の松たか子さんみたいな。
中盤から
「東日本大震災」へ
物語が繋がっていく事に
気付いた時に、何とも言えない感情が湧いた。
あの世界では
閉じ師が大地震を防げなかったと言う事になる。
もちろん、そのことを恨む事も出来る鈴芽。
でも今の鈴芽には、
お母さんへの悲しみを乗り越えて
そしてまた大好きな人を失いたくない思いで
最後のクライマックスへ向かう。
ラストはタイムパラドックスでもある。
こういう伏線回収も素敵。
君の名は。
天気の子
世界的にも高評価、リアクション動画が
人気なくらいだ。
ただこの作品は「東日本大震災」という
決して忘れられない事が
海外でどのくらい胸に響くだろうか。
にしても
素晴らしい作品でした。
練りに練った構成と脚本、それと音楽
まず、当事者では無いので軽はずみな事は言えないが、それでも地震と言う題材と被災地を通して進む物語は嫌味のないギリギリの所で挑戦出来てると思った。
それでも一定の批判は覚悟の上かな?
物語の出会いや行動にツッコミする人はリアリティ映画でも見とけばよい。そのあり得ない様な行動が恋愛や物語全体の伏線回収に役立ってる。ラブストーリーなんて昔からあり得ない事から物語が始まるんだから。
沢山の人に見て欲しい。泣ける。懐メロ使ってくる事にどんな意味があったのか今も良く分からないけど、きっとお母さんと娘さん2人で見に行ってもどちらの年代も泣けるんだと思う。娘を思う気持ちと母を思う気持ち。生きる・生きたいと願う事を丁寧に丁寧に描いた作品。敢えて言うなら車の修理代は誰か払ってやれと笑
良かったです。
新海監督のルーツに触れた気がした
まずはじめに、これは自分の勝手な思い込みかもしれない。
新海監督の作品は風景描写に引き込まれる。過去に何かのインタビューで、「田舎で育って、人のいない風景が好き」みたいな記事を目にしたことがある。その記事を読んだせいか、自然に対する思いが強い監督なんじゃないかと感じるようになった。
おそらく地震をテーマにすることには監督として特に覚悟が必要なことなんじゃないかと思う。でも、映画を観終わったあとでは「なるほど、これは新海監督にしか作れない。何かしら特別な思いがあるからこそこのテーマと向き合って来たんだろう」と感じた。ただの娯楽としてアニメと向き合えば何も感じられずにいただろう。でも災害大国ともいうべき日本において、自然はとても脅威で、見慣れた日常でさえ一瞬で変えてしまうほどの力がある。なぜ自然災害が起き、人はそれに向き合い、なぜ人は人と協力しないと生きていけないのか。この世界はみんなの手で作られて、支えられて、時には人の犠牲の上で生き、多くのことを学びながら成長していく。だから、目を逸らしてはいせない作品だと感じたし、新海監督の中で一番メッセージ性のある作品だと感じた。
あっと言うに終わった
冒頭の5分から話しの展開があって、引き込まれたって感じで、あっと言う間に終わった。途中は感動する場面も多かった。映像と音楽が美しい。
個人的には、君の名はよりも好きです。
ダイジンが本当に本当にかわいい。
すずめの子には、なれなかった。と消えていった
儚いダイジンに涙でした。
もう一度観たいと思っているので、自宅で観れるようになったら観ます。
本当に、戸締りしてくれて日本中周ってる人が世の中には居てるのかなぁ?笑
環境破壊せず、自然は大切だと思います。
新海誠の集大成と聞いていたけども...
新海誠作品お決まりの天変地異×神話性作品3作目。相変わらず映像・音...
新海誠作品お決まりの天変地異×神話性作品3作目。相変わらず映像・音楽が素晴らしい。自然描写を描かせたら右に出る人は居ないんじゃないだろうか。音楽も今回は民話?のような劇中歌が凄く印象的だった。”戸締り”と”災害”がテーマの今作。しかも今回は地震を扱うとのことで劇中、地震アラートが頻繁に流れた。音に拘っているのか怖いくらい緊迫感があって賛否両論あったみたいだが、個人的には臨場感があって良い演出だと思った。キャラデザイン、特に男性陣が何故か凄く拘っていたのもまぁ良かった。(後話で当初は女性同士の2人旅ストーリーだったらしい)
ただそこまで拘っていたのにやっぱり脚本というかストーリーが今ひとつな感じ。草太含め、閉じ師関連の設定の雑さや主人公の共感出来ない身勝手さ、せっかくの神話性テーマの薄さなどあと一歩、感を強く感じた。あと個人的には好きなキャラ芹澤だが、この作品自体に関してはあまり重要度が無かった気がする。閉じ師仲間でもなくただの一般不憫キャライメージが強く残った 笑
草太が何故主人公にそこまで強く気持ちを傾けるようになったかも微妙だし…ネコキャラダイジンは可愛いだけだった感。キャストに関してはもうどこまで行っても不毛なのでノーコメント。ジブリ・細田・新海作品はもうそういうもんだと思って観ることにする 笑
地震テーマ作品としてはそこまでだったがファンタジー作品としてはまぁまぁだった。映像・音楽は感嘆レベルなのでそれだけでも満足。
.追記
私個人も当時東北在住だったがそこまで大きな被害は無く、今回の作品はあまり気にせず鑑賞できた。ただどちらかというと地震に重きを置いて被災地描写があまりなかったからかもしれないと後から感じ劇中の芹澤とすずめの会話と合わせてそういう違いがリアルだと思った。
震災、震災孤児を扱ったデリケートな作品であるが ゆえなのか 『君の...
当時傍観者だった自分には素晴らしく思えたが・・
まず、劇場にきて目についたのが、
「地震の描写についての注意喚起」
ふーん、と思いながら映画を観たが、
鑑賞後理由はすぐに分かった。
多くの方が触れられているように、
前作、前々作も災害をテーマにしている。
ただ今回の映画で違うことは、
まだ歴史というには浅い
実際に起こった3.11東日本大震災を
扱っているところだ。
地震という災害をオカルト的な描写で見せ、
宮崎映画のオマージュを匂わせつつ、
きれいに風呂敷を畳んだストーリーは
素晴らしかった。
さらに洗練された映像美、音楽音響に至るまで
鑑賞後は感動して余韻に浸れた。
ただ、これは自分が当時傍観者だったからだ。
3.11を実際に経験した方、または、それに類する
災害で大切な人を失った方などにとっては
かなりヘビーな内容であると思う。
場合によってはPTSDを
発症してしまうかもしれないレベル。
冒頭に書いたように、
確かに地震描写について注意喚起はしてあった。
だが、プロモーションの時点で3.11について
触れておいても良かったのではないだろうかと思う。
ただし、映画の内容については
決して3.11を揶揄しているわけではなく
当然批判があることも折り込み済みだろう。
私は新海監督を語るには
「君の名は」や「天気の子」で知った程度だが、
それでも上記の2作品よりさらに良かったし、
感動できた作品だった。
評価は迷わず5つ星。
絶対映画館で観るべき作品と評した上で、
せめて3.11について事前に触れられていれば、
観たくないという方の選択肢になったであろう
と思い4つ星にさせていただいた。
この映画を作った新海監督の本気と勇気に
賛辞を送りたい。
〜オマケ
私が涙したシーンは叔母さんの環が
鈴芽に本音をぶちまけたシーン。
鈴芽の事を愛しているのは当然だが、
環が言った本音もまた事実。
もしその立場だったら・・と共感してしまった。
今回は天気の子のようにCMがうるさくなく、
RADWIMPSのプロモでもなく、
(あれはあれで嫌いじゃないが)
また、エンドロールへの繋ぎ方、歌も良かった。
あと、一見チャラそうな芹澤くんが
めちゃくちゃいい人なのは間違いない。
音楽の趣味も合うぞ(笑)
よくある 震災を裏 切り口に した映画
新海監督作品なので、観に行きました。
これまでの作品創りから、大衆受けする 色彩感 や BGMの扱い は手馴れたもので、
悪く言えば、この映画に新鮮さはまるでない。
本作は企画書映画なので、超ご都合主義で、リアリティもない。
よって、個々のあまりにも"選ばれしひと"設定には興ざめした。
脚本も全体的に甘き進行に ごり押し気味多々ある ロードムービーになった。
ダイジン・ウダイジンは 主人公 鈴芽(すずめ)を どうしたいのか?
彼らは旅の青年 草太を邪魔にし
逆に、鈴芽を呪縛=裏扉まで導くことで、鈴芽を閉じ師にさせない様に仕向けたようだ。
この映画を観たら、「君の名は」「天気の子」を もう1度鑑賞しなおして、見比べると良いでしょう。
けっこういいぞ
実はあまり期待していなかったのだが、結構いい。
導入部はちょっと強引で、もう少しすずめの行動力の理由付けが欲しいところなんだけど、
駄目ってわけではない。
そこから高校生にしてみれば大冒険と呼べるものを繰り広げていくんだけど、
この辺は新海節。いつものノリです。
震災がテーマということなんだけど、その取り上げ方、触れ方はかなり良いセンスをしていると思う。はぁぁぁぁぁすずめちゃぁぁんってみんな思える。登場人物の描き方の良さも相まって、強く感情を感じられるのだ。この点のみを考えてみた場合は新海作品史上一番の出来と言えるかもしれない。涙の出る作品になっている。
あとは、、車内でかかる懐メロが微妙に時代をハズしているところなんかが面白い演出だと思いました。ちょっと古すぎるんだよね。
あと苦言を言うとすると、絵、音、ノリのいわゆる新海節が型にはまり過ぎていてマンネリ感が出ていると思う。キャラデザを別の人にやってもらうとか、劇伴をRADから代えてみるとか、なにかするとまた新鮮な印象がでてくるんじゃないかなあ。
ともあれ、面白かった。
松村北斗くんの声が良かったです。
君の名は、と、天気の子と。どうしても比べてしまうけれど、どちらの要素もやはりかなりありましたね。
それ以前の情緒的なナレーション多めのものより、君の名は以降は、最終的にかなりどっかーんとくるって感じですがまあ映画としてはそちらの方がエンタメ的に見応えはありますよね。
で、そういった同じ要素を詰め込んでいるというレビューもみて行ったけど、確かにとは思いました。ですが音楽でも作った人の色や傾向が出るのは当たり前だしそれを叩こうとは思わない。
私的には不気味な空に出てくるものが鬼滅の刃の無限列車のグロいのとかぶりました。
神社と、空高く舞い、落ちる、スペクタルアクション的な動きはアニメで堪能できる楽しさ。過去と未来、身近なひととの関わり、新海監督の描くところ、宇宙的なファンタジーになっていますね。
でも嫌いでないし、相変わらず美しくて。
そしてボーイミーツガールの要素。
終始私は松村北斗くんの声がよくて、イケメンて声もイケメンなんだ…と感心しちゃってました。表現力も素晴らしかったと思います。
やはり愛する人との出会いって、全てに象徴される、運命ですもんね。んー、でも正直今回の女の子は、愛するイケメンのためならって何も恐れないってところ、監督の理想なのかな?とかちょっと思いました。だとしたら女性に夢を見過ぎかと?若いから故の純粋さを描きたいのかな。
まあ、でも恋するふたり、そこに行き着くのも悪くないと思います。最後ほっとしますもんね。
結局一回観ただけだと整理できてないけど最後ウワーっときて何か揺さぶられて感動して泣いていました。
責任感と思いやりの強い主人公が良かった☆
タイトルなし(ネタバレ)
初めは、前2作に比べてキャラの引きが弱いかな…すずめがそうたが気になって追いかけるほどの出会いだったかな…という印象で割と淡々と進んでいく気持ちだったけど、
だんだん物語が進むにつれて引き込まれた
椅子になっちゃうのとダイジンはコミカルでかわいい
扉を閉める時の人々の日常の声や思い出のシーンが毎回ぐっときてしまう
当たり前にあった毎日のあたたかい記憶
いってきます、ただいま、おかえりって言葉達の尊さ
それを一瞬で失くしてしまうことの恐ろしさ、それを失った悲しみすらも風化していく哀しさ
これまですずめが「死ぬのは怖くない」と言いきってしまえたのは、母を失ってしまった突然の出来事でずっと自分の人生に密かに絶望してたから
自分の身を投げ売ってもいいとなりふり構わずに飛び込めるのは、守りたいものを失くしたから
だけどちゃんと叔母にも大切にされてることに改めて気づいて、大切な人ができて、死ぬのがこわい、生きたいと泥臭くなっていくのには胸打たれる
叔母との関係も、綺麗事だけじゃないのがよかったな…
いろんな想いを抱えてもなお、大切にしてるからこそ本当に大事ってことなんだよ
ラストの過去のすずめと出会うシーンは泣いてしまった
絶望を味わってもこれまでちゃんと生きてきた人達への祝福の言葉を、幼いすずめにかけているように思えた
生きて今いるだけで、それだけで希望になる
どんな辛いことがあっても大切な人には出会えて、生きたいって思えるよって言ってくれている
過去の自分を救えるのはこれまでがんばってきた自分自身だ
いろんなことがあった自分達が、ここまで生きてきて、この映画を観れていること、それだけですごい偉いんだよ、希望なんだよって言ってもらえた気持ちになった
ただすずめとそうたが惹かれ合う説得力がもう少し欲しかったかな…
でもとてもよかった…
新海監督のって、二人だけしか知らない世界がよく描かれるけど毎回好きだなって思う
他の人には理解されない、知られないなかで大きなものとたった二人で戦っているエモさ…
主題歌の歌詞が最高すぎてまた泣いた…
なんで泣いてるのと聞かれて答えれる涙なんかじゃ
僕ら出逢えたことの意味にはまるで追いつかない
映像、音楽は素晴らしいが...やはり脚本能力...
個人的な好き嫌いになってしまうのかもしれないが、登場人物の性格(喜怒哀楽があることでわかる部分)の設定が非常に浅く感じてしまう。全て喜怒哀楽が前フリもなく突然やってくるため登場人物の情緒がグワングワンしてリアリティに欠ける印象を受ける。リアリティに欠けるため登場人物への感情移入もなかなか出来なかった。
そして、前半中盤と和やかなシーンとシリアスなシーンが交互に訪れるが、会話のスピードや映像の展開のスピードが一定のため飽きを感じてしまう。(和やかなシーンもシリアスなシーンもずっとドタバタしてる印象だった)和やかなシーンには間を多く入れ、シリアスなシーンは早くして疾走感を出していくといった工夫があればもっとよくなる気がする。
新海監督作品を秒速5センチメートルから見続けているが、美術、キャラデザ、景色そう言った映像美は一級品だ。そしてそれにマッチする音楽やその音楽を入れるタイミングなども非常に心地いい。がしかし脚本という点に関してはかなり弱点だと感じる。シリーズ構成さんといった脚本の専門職を付けた方が安定するのでは?と思う。ただそれをしたら新海監督らしさが消えてしまうというのならもしかしたら自分の好みにはあってないのかもしれない。
プロデューサーなど製作陣に実力のある方々がいっぱいいるので、次の作品からは大きく改革してみてはいかがだろうか? 「日本の長編アニメと言えば新海誠である!」 「ポスト宮崎駿である!」 脚本を改善しない限りなかなかそういった国民的アニメ監督にはまだなれない気がする。
3回目いつみよう…
君の名は。でそれまでとは違う新海さんの作品を見て衝撃を受けた。
天気の子は、決して褒められた事じゃない、いい子ではいられないからこそって言う新海の性癖(?)を見た。
そして今回、10年以上が経ってしまった今だからこその作品だった。
時間が経つのは早くて、何も出来ないのに日々は進むから時間だけが過ぎて、見ないフリや現実逃避の毎日でも、それでも生きてるだけが救いになる話で。
今、公開したことに意味があり救われたのだと感じた。
いつからか、情勢や病気や戦争や、いろんな事が積み重なって疲れて忘れて無かったことにされたことや気持ちや場所が増えてることにも気付かされて、悲しくもなって、だからこそ鎮魂していく2人の姿に救われた。
と、まぁ…色々書いたけど、
とにかくすずめと草太さんのコメディちっくな旅や出会える人たちが楽しくて可愛くて、
中でもダイジンとサダイジンがかわいい…
ずっとかわいい…
ここから下は音楽の話。
回を増すごとにRADWIMPSというイメージが無くなって、その映画にのめり込むようになってる。
君の名は。から天気の子の時も感じてたけど、さらに映画に音楽が溶け込んでて劇伴なるほどってなったし、RADこんなメロディ作るんやっていう驚きもあったし陣内さんのゲーム音楽からきた神秘性の説得力みたいなものも感じて、なるほどーー!ってなった。
先日見た関ジャムで2人の制作風景を見たが、新海さんと野田洋次郎は作品の作り方が似ているのかもしれない。
最初に絵コンテで音楽・セリフの入ったアニメを作ってしまう新海さんと歌詞よりも最初にメロディや響きを重視する洋次郎。2人の掛け合いを見て、出会えるべくして出会った2人なんだな。ってすごく感じて相棒で兄弟のようで恋人のようなやり取りだった。
ドルビーシネマしてくれたら、もっかい見る。
最高傑作
深刻な自然現象とその原因を本筋としていますが、主人公とその周りのキャラクター達は皆優しさに溢れており、懐かしくて温かい気持ちになれます。
特に主人公である鈴芽は楽観的で明るく他者への思いやりに溢れており、思春期の未熟さを孕みながらも舞い込んだ使命を果たすべく決然と前へ進む勇敢な少女です。
災害で母と故郷を失った過去から時折歳に見合わないほど達観した心情を覗かせますが、この鈴芽の過去が物語において非常に重要なファクターとなります。
そして、本作のメインテーマは「地震」。
前作、前々作に引き続き自然災害を軸としてストーリーは進行しますが、こと日本でこのテーマを扱うのは正直けっこう攻めてるな、と思いました。
事前情報にはなかった3.11の描写がかなりしっかりありますし、ほとんどの日本人にとって新海誠作品史上最も"重い"作品であると言えます。
賛否分かれそうな部分として、どちらかというと恋愛要素よりも老若男女を問わない人と人との情がフォーカスされているため、新海誠作品特有の爽やかなボーイミーツガールを期待すると少々物足りないかもしれません(ちゃんと相思相愛ではあります)。
過去作と比べてファンタジー色が強いし、また前述した通り心にずっしりと圧が掛かる丁寧で残酷な描写も多いです。
テーマ的に万人におすすめできるかは微妙なところですし「面白かった」という感想は少し違うかなと思います。
ただ、深く心に留まって忘れられない作品であるのは間違いありません。
どんどんダイジンが可愛く見えていく
猫のダイジン。はじめは目がデカくて怖い。。という印象だったけど、ダイジンの感情を知っていくほどに可愛さと愛おしさが増していく!!
そしてダイジンとすずめの関係は、すずめと叔母さんの関係に類似する点が多いことがわかった。(映画を見終わってから。)
冒頭、「うちの子になる?」とすずめが猫に言った瞬間、猫はソウタを排除しすずめのことが大好きになってしまった。
一方、中盤で明かされる東日本大震災直後のシーン、叔母さんはすずめに、「遅くなってごめんね、うちの子になりなさい」と言い引き取ることを決意する。
また、スマホの情報を駆使してダイジンを探すすずめ、そのすずめを探す叔母さん。
そして、「あなたなんかいなければ。。。」とダイジンに言ってしまったすずめとすずめに言ってしまった叔母さん。
あなたがいなければ、もっと平穏な普通の幸せを手に入れられたかもしれない。
でもあなたがいたから、新しい大切なものを見つけられたんだ。
というようなサブメッセージ的なものも受け取れた。
面白いトリックだなと思い、映画鑑賞後に高揚感はさらにアップしました。
テイストは少し違いますが、「君の名は」を超えるポテンシャルを持つ映画だと感じました。
バランスのとれた満足感
笑い、感動、バランスのとれた作品だったと思います。久しぶりに1人映画だったのですが、世界観に入り込めて楽しかったです。やっぱり絵が綺麗ですね。最初のシーンで水に入った最初の後ろ戸を閉める際に靴と靴下が濡れたのですがその後その足のまま家に上がっていて少し気になりました。2時間という丁度良い時間。満足できる内容でした。
全1249件中、481~500件目を表示