すずめの戸締まりのレビュー・感想・評価
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好き嫌いが分かれるのでは
震災経験者ですが 緊急地震速報は ギンギンに鳴るわけではないから大丈夫です。
それより、これ子どもが見て内容わかりますかね…
君の名は、がいまいちと思って、違う作品なら?と思って観ましたが うーん さほど良いとは思えない…
合わないのかもしれません。
迫力あるアニメだとは思いますが 今後は観ません。
それが残念
こんな作品をずっと待っていた。
反対意見も山ほどあると思う。もしかしたら傷ついてしまった人もいるのかもしれない。けれどもそんなことを議論させる、ということも含めてこの映画の意味はあった。
緻密なリアルさを追求してきた新海誠が、「若女将は小学生」風とでも言おうか、艶のある、少し子供向けな作画をしていた。細かいリアリティはすっ飛ばして展開していく物語も気になったりはした。説明も多かったな。
でもこれって難しい表現を追求した上での’分かりやすい表現'なんだよね。だからただ単純な作品とは違って気になったとしてもそれで集中力が切れる、なんてことは起こらない。あえてこの分かりやすさへ挑戦したことに、新海誠がどれほど本気で創り上げたか、が凝縮されてると思う。
地震というテーマをエンタメとして描く無鉄砲さは充分理解してるはずだ。そこにあえて挑んだ。しかも人気を得てきた自らの美学、作風を捨ててまで、すべての人に観てもらえるような仕上がりになっている。
新海誠は評価されるためにこの映画を作ったのではない。見てもらうために作ったのだ。だから賛否などどうでもいい。この映画を観て議論させることが大切。そしてそれは実際今起こっている。ここまで含め新海誠という作家の力量だと思う。常に本気で挑むその姿勢に、作品から溢れ出すメッセージ性に富んだ熱量に、心を動かされた。素晴らしい。ようやくこんなアニメと出会えた。
もう久しく映画のレビューはしていなかったけれど、どうしてもこの作品に関しては書きたくなりました。ではまた今度。
ミミズは、村上春樹の「かえるくん、東京を救う」がオマージュ?
素晴らしい作品に尽きる。
タイトルから予想しなかった展開が繰り広げられ、日本列島駆け巡る旅は、面白おかしくも考えさせられ、最後にはハッと気づき涙が止まらない映画でした。
地震をテーマにしている映画に付き、日本人にとっては非常にセンシティブな内容で見る人にとっては、辛いと思う人も多いかもしれません。
それでも監督はあえて作ったといっても過言ではないでしょう。それは、忘れてはならないもの、ただ乗り越えていかないといけないもの。
映画を観終わって、エンドロール中に出ていく人が居ませんでした。それほど、日本人の我々には深く刺さる映画なのでしょう。
新海誠監督作品ということで、『君の名は』『天気の子』に続く3部作とも紹介されていたりしますが、前2作とは全く違う、そして別格な映画と思いました。ただ、この3部作は自然災害というテーマでは繋がってはいますね。
アニメーションの素晴らしさ、風景などの映像美、魅力的なキャラと演出と、新海誠監督の集大成!っと思える程の、素晴らしい作品でした。
希望に満ちた映画
この映画は「前へ進もう」というメッセージ性の希望に満ちた映画だと思う。
誰が見てもこの作品は東日本大震災について扱っていることがわかるだろう。震災から12年たとうとしている今、あの日のことを改めて考えさせ、前を向き明るい未来ヘ進もうとエールを送っているような素晴らしい映画だと思う。
すずめは幼い時に東日本大震災にあい、母親を亡くす。彼女はその後叔母に引き取られ、楽しく暮らしているように見えたが、実際は過去にとらわれていた。幼いころ母親を探し常世に迷い込んだときのことを、何度も夢で見るほどだ。
物語の終盤彼女は草太を助けるために、故郷である岩手に帰る。そこで彼女は今まで心の奥底に封印していた記憶を思い出すことになる。つまり震災と向き合うのだ。
ミミズを要石で倒した後、すずめは幼い自分と出会い、母親だと思っていた女性は自分だったと知り、やはり母親を亡くしていたと彼女は再認識し泣きそうになる。しかし彼女は幼い自分を前に我慢し、幼い自分を励ます。「未来はこわくない」と。「光の中で大人になっていく」と。2回目の鑑賞では個々の場面でボロボロと涙を流した。
ここら辺の話はいい意味で運命論を信じているのだなと感じた。あと小説を読んだほうがより感動する。
そして彼女はこれから前を向いて生きていこうと、「行ってきます」と言って扉の戸締りをする。
つまり「すずめの戸締り」とは、震災のつらい過去と向き合い戸締りをし、前を向いて未来へと歩んでいく映画なのである。
次はサダイジンとダイジンについて考えたい。
最初映画でサダイジンを見たとき悪役にしか思えなかったけど、小説を読んで、彼は二人の本音を引き出すために、すずめに自身の余裕のない突っ走った姿勢を気づかせるために登場したのだなと感じた。
またサダイジンは役割を放棄したダイジンを要石に戻すためにも表れたのだと思う。そんな彼の姿は我儘な子供を叱る親のようだった(小説でも親子のようだという描写がある)。
しかしダイジンがそんな我儘な態度を取ってしまうのも分かる。何年間も石の姿でミミズを止め続けるのは、ひどく孤独で退屈なことだろう。実際、すずめは草太が要石となって、孤独のなか地震を抑えていることに涙を流している。
すずめはそんな悲しい要石の役割を和解したダイジンに再度任せることになり涙を流す。感動的な場面ではあるが、結局人間中心主義で物語は進んでしまうのだなとも感じた。
最後に何故草太はすずめに魅力を感じているのかが少しわからなかった。彼女が自分のことを鑑みずに彼のことを助けてくれたからだろうか。しかし大体草太が悲惨の目にあったのは、すずめが原因だ。すずめは草太との出会いによって、本当の意味で前を向いて生きられるようになったが、すずめの存在は草太にどのような変容をもたらしたのだろうか。
新海誠の作品は神話と結びついていることが多いので、その辺の設定も今後新海誠本を読みながら考察していきたい。
消化不良な感じ。
新海さんって天才だな
草太は現世のダイジンは常世の魂の鎮魂か
低評価などを読んでいたのですが予想以上に良い映画でした!見終えた直後はダイジンの役割りが今ひとつなんだったのかモヤモヤしたのだけど配布された小説を読んだりして私が思い至ったのはダイジンは常世でまだ現世に未練を残している人々の魂の化身であり最終的には鎮魂であるということかなと。そして戸締りをする運命の草太は現世に遺された人々の魂の嘆きを鎮める役割なのかなと。いずれにしろこれは天災と鎮魂の物語なのだと思いました。RAD の音楽もこれまでに比べると全面に出ていないがそれでいて場面場面でとても重要なサウンドを響かせていて良かった。所々であれ?これジブリ映画?と思ってしまったが決して悪い意味ではありません
神木隆之介君が素晴らしい
新海誠監督は
なかなか日本で取り扱いが難しい
地震をテーマにしたアニメ映画
3.11のことを絡めていて
被災した人達のメッセージ、今を死にたいと思った人への応援と捉えている
子供のすずめと現在のすずめのシーンには泣いた
ダイジンとウダイジンの二人の関係がわからない。最初あんなに威嚇していたダイジン、でもそのあとは家族にみたいに寄り添って協力していてよくわからない。
ダイジンがセキイシにあっさりなる展開がえっ?あんなに拒んでたのになるんだとなんかあっけない笑
すずめがセキイシになるって言うからなんだろうけど、、、
主人公の恋愛要素はわたしはいらないなぁ
10代の観客の方はあった方が良いんだろうな
タイトルカットがカッコよくて好きですね
新海誠監督のスタッフ達は素晴らしい映像美を作り上げる優秀な人が多いんだなぁと
松村北斗君、深津絵里さんは好きな俳優なんで、声優だと物足りない😂三次元で観たい☺️
神木隆之介君はさすがですね
声優でも素晴らしい😉
ただ、この映画、実際津波を経験した人たちは観れないかもしれないと思いながら観ていた。経験した人が、観たらまた違う感想になるだろう。
ゴメン、何が良いのかわからん…
沢山の方に支持されてる作品を酷評するのは、すごーく気が引けるのですが…何が良いのか私にはさっぱりわかりませんでした。
すみません、ファンの皆様。
私の感性の問題なのでしょうかね…?
でも、あのストーリー、あまりに都合良すぎません?
会う人会う人、みんなスズメに親切過ぎるし。
御茶ノ水だったっけ?とにかく東京で都合よく芹沢君と環叔母さんに会うなんてあり得ないでしょ?
1匹の猫をSNSで追いかけてるなんて、いくら何でも有り得ん!とも思ったし…。
何より、あのミミズ…あれはなんなの???
意味不明で、私にはさっぱり…。
ちなみに私も「君の名は」は素晴らしいと思いましたよ。
だから今回も見たんですけど…。
うーん、やっぱ私が悪いのかなぁ…?
揺れは全国に…
意外とスッキリした終わり方
災害を引き起こす扉を閉める男と女の話。
賛否両論という意見をちらほら見たので
今回も考えさせられる終わり方なのかなと
思ったら全然そんなことはなかったです。
めでたし、という話だった気がします。
すずめの最後の決断の動機や
「もし失敗してたら?」という理由で
もやもやしている人もいるのかもしれないです。
個人的にはだいじんの言動が
一部腑に落ちないところはありましたが、
解説を読んでみようと思います。
全国各地にある扉を閉めていくという話なので
日本を旅していく感じも好きでした。
自分が知ってる街が出るとテンションあがります。
個人的には芹澤のキャラが好きでした。
昭和の曲を愛してる感じもいいし
環さんとくっついてくれーって思いました!
記憶を胸に抱きながら、明るい未来へ
2022.99本目
コミカルさやテンポ感がなかなか良くて、話自体も分かりやすかった。
「災害」「3.11」というテーマの重さは勿論あったし、途中での叔母さんとの会話で吐露される叔母さんの「見ないように、見えないようにしていた本音」も目を背けたくなるくらいリアルだった。
ただ、すずめの真っ直ぐ真っ直ぐ前を向いて進んでいく姿は希望で溢れていて、重くなりすぎないのが良かった。
終盤の、かつての自分との会話のシーンが特に印象に残ってる。
「あの頃の自分へ」という優しく力強いメッセージは、多くの人の心に響くものだったと思う。
日本列島を横断していくのも楽しかったし、そこで出会う人達の暖かさもよかった。エンドロールで再開しながら宮崎へ帰っていくのもよかった。
メッセージが誰にでも伝わりやすく、音楽、作画がとても最高。けど、展開自体は予想していた通りに進んでいくので、途中で中だるみした感じも否めない。もう1回観よう、とはならないかな
ファンタジーとリアルの関係
過去2作の裏テーマとして災厄との向き合い方を描いてきた新海監督が、風化しつつある東日本大震災の記憶を若い人たちに伝えていきたい、という強い思いを持っていることはわかる。でも、このような描き方で、その思いがうまく伝わっただろうか。
過去2作では「ファンタジー」を「リアル」に描くことで、人の想いの切実さや、一瞬のかけがえのなさを訴えかけてきたが、今作では「リアル」を「ファンタジー」で描く形となっていて、逆に訴求力が弱まり、言い方は悪いが「作り話」として流されてしまうおそれもあるように感じる。せめて、リアルに三陸を出さなければよかったのに。
ロードムービーにするアイデアは面白いが、最終目的地が三陸であることは最初から予想できるので、ハラハラドキドキ感はないし、旅先での出会いも深みがなく、全体として性急な感じ。
音楽と映像を連動させ、力尽くでカタルシスに持っていく新海監督の最大の持ち味が見られなかったのも、物足りないところ。
着想と意欲は理解できるので、もう少し時間をかけて練り上げてから、作品化してほしかった。
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