劇場公開日 2022年11月11日

「地震をテーマに取り上げる必要性」すずめの戸締まり アタマちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0地震をテーマに取り上げる必要性

2024年6月15日
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■3.11をエンタメとして消化には早すぎるのでは?

これは上映当時から思っていたこと。
3.11を風化させないため、みたいな意図かなとも思ったけど、そんなに風化してる?
ストーリー上も3.11について明言はされていないので、風化させないためなら、もっとしっかり明言すべきでは?と思った。
地震速報のアラームといい、いたずらに心を揺さぶられているようで、あまり良い気持ちはしなかった。

とはいえ、3.11から約10年経ち、3.11を経験していない子どもが既にたくさんいるのも事実。映画を通して3.11を知るきっかけになるなら、地震をテーマにした意味はあるかもしれない。

■誰かのせいで地震が起こったり、起こらなかったりするわけじゃない

これは私がフィクションとして作品を飲み込めておらず、頭が硬いからかもしれない。

でも、作中では閉じ師が扉を閉めれば地震は起こらない。誰かが要石になれば、地震は食い止められる。
逆に言えば、地震が起きるのは閉じ師が失敗したときだし、地震を食い止めるために誰かが犠牲となって要石になる必要がある。

フィクションなのはわかる、でも、現実は違う。
誰のせいでもなく、突然、地震は起こる。
だから、備えが必要なのだ。

■神話や儀式が元になっていたとしても

私は割とオカルトが好きで、それにまつわる儀式や習慣について関心がある。
なので、この話もそういった神話や民俗学的な元ネタはあるんだろうな、という気がしている。

だがそれは、昔、地震がなぜ起こっているのかわからず、神の仕業として対処していたときの話。
現実は(以下略)

とにかく、地震を誰かのせいにしていることが腹立たしいのだ。
フィクションだけど、そりゃそうなんだけど、作中の子たちがかわいそうなんだ。

アタマちゃん
アタマちゃんさんのコメント
2024年8月27日

てらさん、コメントありがとうございます。

同じ感覚の方がいらっしゃること、何より行動にうつしてそれを伝えてくださったこと、とてもうれしく思います。

フィクションと現実世界の狭間で、どうエンタメを楽しむか…難しいですよね。

この作品も「いやいや、フィクションなんだから😅」と言われればぐうの音も出ないのですが、3.11が絡むとやはり腑に落ちないストーリーだと思っています。

では、いま上映されているツイスターズというハリケーンという自然災害がテーマの映画に対して、腑に落ちないところがあるかと言われると、そうでもなく…。

これは日本に住む私にとって、身近で怖い、またその恐怖がくるかもしれない地震をエンタメ化されてしまう違和感だと思うので、結局は当事者意識の問題なのかもしれません。

つらつらと書き連ねてしまいましたが、改めてコメントありがとうございました!

アタマちゃん
てらさんのコメント
2024年8月16日

失礼します🙇‍♀️同感以外の何物でもありませんでした。頭が固い訳ではないと思います。やるならファンタジーの異世界でミミズを出せばいいことです。現実世界の自然災害をファンタジーで片付けられては困ります。現実はそんな甘いものではなく苦しみながら生きて、乗り越えなくてはなりません。

それに寄り添うどころか、ミミズのせいで地震が起こり、閉じしと要石が止めますよ!と言われても何も響きません。

今回の感想、理解できますしその通りだと私は思いました😌🙏

てら