「きれいなだけじゃなく、脚本も良い」すずめの戸締まり p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)
きれいなだけじゃなく、脚本も良い
画が丁寧できれいなだけじゃなく、いちいち構図がうまい。ロードムービーのように主人公たちが移動していくけど、それぞれの場所の名所を緻密に描いていて美しい。障害物を飛び越える時のキャラクターの動きなど、演技指導も完璧。ミミズは「もののけ姫」のシシガミを連想するが、大きさが迫力あり、ラスボスとしての緊迫感があった。
行った先々で、親切な良い人に出会うストーリーもあたたかくて、良い気持ちになった。芹沢君など、ちょっと良い人すぎる気もするけど。それから、肝心なことだけど、鈴芽が聡太を気に入って世話をやく理由が説明不足と思う。イケメンに一目ぼれ?
ダイジンという白いネコを追いかけていくことに、ある意味が隠されていて、うまい脚本だと思った。「生きること」と「みんなのために犠牲になること」を考えさせられるクライマックスや、鈴芽の幼い頃の記憶を最後に回収するところも感動的。
「君の名は」「天気の子」と比べるとこの作品が一番だと思う。
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