「気づいたら5回鑑賞」すずめの戸締まり Turkishでらいとさんの映画レビュー(感想・評価)
気づいたら5回鑑賞
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新海誠作品とのことで、観たかった別作品の映画の合間に軽い気持ちで見に行ってみたら大当たりでした。
世界観は安定の薄暗さがありつつも、シリアスな部分と明るい部分を使い分け、新海誠作品の雰囲気も残しながら、重めのストーリーが苦手な人も見られる良い塩梅に落ち着いていたと思います。
前々作は一般受けに振り切りすぎて元のファンは離れたし、前作は元の作風に寄りすぎたことで伸び悩んだ、と思うので今回は上手いなと思いました。
そして今回、環さんが本当に大好きです。
新海誠作品は好きですが、映像美や世界観が良い反面、今まではキャラに魅力を感じる事が少なかったです。
鑑賞後も友人に環さんの話ばかりするほど環さん沼です。
深津絵里さんの方言が自然で心地良い。
調べてみれば九州出身の方ではないと知り驚きました。
すずめと言い合いになるシーンでは、私自身の過去の嫌な事を思い出してグサグサ刺さったほどに演技が素晴らしいです。
しつこく電話する、すずめを心配して暴走する、長文LINEを送ってくる環さんに、うわ〜面倒くさい親あるあるだわ〜と正直うんざりしつつも、苦悩などもしっかり描かれていたので、可愛らしく魅力あるキャラになったのだと思います。
そう考えると心理面の描写が今回は強化されていたのかもしれません。
最終的には公開初期に2回、環さん特典期間、芹澤特典期間、ラストランで計5回鑑賞していました。
地震アラートが苦手な人を誘えないのが悲しいところでしたが、堂々と好きと言える、人に薦める事のできる作品です。
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