「"日常"の大切さを感じれた作品」すずめの戸締まり あおさんさんの映画レビュー(感想・評価)
"日常"の大切さを感じれた作品
"日常"
人々が生活する上で大切なこと。そんなものを体感させられた映画でした。
◯君の名は、天気の子、すずめの戸締まり どれが良いか?
気になるかと思いますが自分はすずめの戸締まりは今までで一番良かった作品だと感じた。一方で物語の深さを感じるのは天気の子。誰でも分かりやすく親しみやすいのは君の名は。と感じました。それぞれの良さがある。
◯美術面
さすがは新海誠の映画。本当に綺麗な作画でした。声優さんもキャラクターと相性がバッチリでした。
◯内容面
前回作よりもより物語に矛盾性がなく一貫したメッセージが伝わってきた。物語の構成も素晴らしく主人公の心情がよく伝わり感情移入できる作品であった。
人よっては強引すぎる物語と評価する方もいますが全国を回り地域の人たちに助けられながら扉を締める旅は素敵ではないか。深く物語に対してツッコミを入れずにただ身を寄せてみると良い。
地震という映画では少し扱いにくいものではあると思うがすずめの戸締まりでは災害の悲惨さを伝えるわけでは全くなく、もっと自分たちに身近にある大切なことを見た人に伝えてくれた。
◯総合評価
前回作、天気の子では少しだけ酷評をさせて頂きました。しかし今回の作品は今年で見た映画の中で1番感動しました。出てくる登場人物の想いや考え。考えるだけ心にくるものがありました。また物語の構成がとても良かった。
映画を見た人に新海誠は何を伝えたいか。過去の新海誠の作品の中でも身近なものである日常。そして扉。人間が誰かに いってらっしゃい。 この言葉を告げる。当たり前の風景は大切であることを忘れてしまう。その当たり前を思い出させてくれる映画だと感じました。
鑑賞するか悩んでいる人はぜひ見て欲しい。震災を扱う部分もありますがそこを監督は伝えたいわけではない。もっと深くそして強くメッセージを出してます。明日を生きるための新しい自分が見つかるかもしれません。