「日本にかけられた呪縛は閉じていない」すずめの戸締まり saitofjさんの映画レビュー(感想・評価)
日本にかけられた呪縛は閉じていない
あの世界観に巻き取られながら進むロードムービーとしてとても楽しめます。曲で強引に引っ張り切らずともちゃんと、引っ張ってくれる引力があり心地よいです。最後までちゃんとつれっていってくれます。
が、最後の最後で、、、、個人的にテンションがガタ落ちに。ここからの感想は読む人によっては非常に不快なので注意。
いやわかるよ。あの象徴的な絵を使えば、人の記憶の扉を開き、ミミズが湧き出てきます。だからすいません。すいません。あなた達のことをわすれたわけではございません。そうやって扉をしめさせていただく。
感動タイムのようにみえた励ましタイムはさー違うよね、あれは謝罪だよね。
記憶の扉を開いてすいませんすいません。でも君らは強く立ち直ったんです。大丈夫。大丈夫。
ぜんぜん励ましてない。言い訳謝罪タイム。
物語の構造をメタ的にも取り込んでるしまってるせいで、悪意でもあるのかと穿ちたくなります。
ただ、それ以上にそうやらないと触れないモチーフとしてまだ、私達の扉は閉じられない無いのが。
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