「ダイジンの優しさに全米が泣いた」すずめの戸締まり Yuki16さんの映画レビュー(感想・評価)
ダイジンの優しさに全米が泣いた
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前作天気の子は突っ込みどころ満載でも胸に迫るものがありました、
ですが今作、現実の震災を扱うには美麗な映像と音楽だけでは限界突破した脚本を抑えることが出来なかったように思います。
震災ってセカイ系の外にある絆みたいな縁をセカイと強制的に繋げてしまうものだと思うんですよね、だから主人公の周りの輪が狭いことにすごい違和感を覚えるんですよ、例えば女子高生なら父親を捜すんじゃないかとかおじいさんおばあさんはどこいったんだとか…
この話って閉じ師云々抜きにしたら思春期の県外避難者がヒッチハイクをしながら復興中の被災地を訪れる、ルーツを探すお話ですよね、
道中でふれあいしてるのに肝心の東北の被災地では主人公がセカイの外と交流しないのは片手落ちではないでしょうか。
家と親を流された子どもを出されたらそりゃ泣きますよ。でもそれはこの映画に限ったことではないし、ここだけの評価で泣ける映画ですというのも違うと思うんですが。「流された」って日本人なら思いますが海外の何も知らない人が見たら「燃えた」とも捉えられるんじゃないですかね。それならフィクションで良かったのではないでしょうか。
結局セカイ系に津波の描写一つ出来ない様な大人の事情が加わって狭い世界が更に狭くなってしまい、更に3.11を出したせいで現実が気になってしまって素直に物語に入れなくて序盤の追いかけっこ以外は楽しめなかったです。秒速的な丁寧な描写で描いて欲しかったです。
(某掲示板からの受け売りですが「要石になってください」ってジイさんに言ったら恐らく了承してたんじゃないでしょうか?大人の事情ですか?ダイジンはモノじゃない!でしょう)
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