「星を追う子ども」すずめの戸締まり ひらぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
星を追う子ども
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アマブラの予告見てファンタジー色つよすぎの感があったが、予想どおり今回はまるで刺さらなかった。
ファンタジー色の強さに加え、主人公の行動に共感持てず、ダイジンの行動原理も意味不明。物語が3.11と関連していると知った時、軽い驚きを覚えるも、すでに前二作で3.11の暗示はあったので、正直「またか」と思ってしまったのも事実である。
映画見終えたあと、新海監督があるインタビューで、スタッフから「そこは恋愛じゃないでしょう」と指摘されても押し通したと述べているのを読んだが、見てる最中、私もスタッフと同じ違和感を感じ冷めてしまったのも事実である。
映像は大変すばらしく、随所に観客を飽きさせぬよう工夫されてるが、自分が新海作品に求めているのは、ファンタジーでなく、季節感溢れる背景と見事なまでにリンクした登場人物の心情であることを今回改めて確認できた。
秒速の「桜」や「雪」、雲海を突き抜けるロケット。言の葉の庭の「雨」。君の名はの輝くような都会の風景と紅葉と山頂、そして彗星。天気の子の「真夏の雪」とぞっとするほど雲一つない青空・・・台詞はなくとも一つ一つの描写が主人公の心情を代弁し、心に刺さったが、今回それらを感じられなかったのは残念である。
観終わった直後、この感覚は、星を追う子供を見た時と似てると感じた。
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