「エヴァであり、ジブリであり、ディズニーでもあった..。」すずめの戸締まり MOJAさんの映画レビュー(感想・評価)
エヴァであり、ジブリであり、ディズニーでもあった..。
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結論から言うと、君の名は、100点。天気の子、80点。すずめの戸締まりは、、60点、でした。
絵はいつもながら美しく、壮大で、音楽も良かった。
しかし、東日本大震災をそのまま追体験したような悲しみは、観ていて少々辛かった。後半に自然と涙は出たが、それはこの映画の内容に対してでは無く、震災で被害にあった子を思うと悲しくて泣けて来たような気がした。それでも強く、生きるんだ、というメッセージは分かるが、被災した方々が本当にこの映画を観て強い希望を抱くのかは、疑問に思った。映画として、エンターテイメントとして昇華させる以上、そこは隠喩であったり、もっと全体的に間接的な表現であって欲しかった。
そして猫のダイジン。どこがダイジンっぽいのだろう?最終的に良い猫?だったのなら、なぜ要石を押し付けたのか?要石は人の世の為にあるはずなのに、もはや呪いのように誰かが背負わなければならないものなのか?またダイジンを悪者に無理にミスリードするようなセリフも後で思い返すと、??なところが多く、スッキリはしなかった。
そして何より、
ミミズの描写はエヴァだし、
左大臣はジブリだし、
イスの動きはディズニーだし、、。
気にはしないようにしたけど、なんだかヒット要素を詰め込んだような既視感が少しあって、その辺りは少し醒めてしまった。
良くも悪くも「君の名は」が大きな呪縛となり、
自由なクリエーションが出来ないのか、
作品への参加者が増えたせいなのか、
もしかしたらこのままだと、次回作は映画館には行かないかも知れない。
でも次回作はもっと素晴らしいものができる事を祈りつつ、
監督やスタッフを応援することにします。
ありがとうございました。
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