「圧倒的な絵力」すずめの戸締まり SHさんの映画レビュー(感想・評価)
圧倒的な絵力
ストーリーとか展開、音楽とか、絵にでさえ、見つけようと思えば粗はたくさんあるように感じましたが、その全てを凌駕するくらいの絵に見入りました。
常につきまとう影のようなもの、弱く健気で純朴な核、悲劇の中に見いだす希望・・・ここ最近終始一貫した作家の思いみたいなものを感じることができる良き映画だと思いました。
災害をたくみに作品に組み込んでいるので、必然的に興味を覚えましたが、それが追憶とか追悼、あるいは慰めになるのかどうかは分かりません。でも、避けなれない試練を生き抜いていくために、こういった作品もあっていいのではと─。
期待どおりでした。
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