「しつれいこかせていただきますよ」映画おしりたんてい シリアーティ かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)
しつれいこかせていただきますよ
監督は元OLという珍しいキャリアの門百合子。
【ストーリー】
ホーホー博物館の地下に眠る「お・パーツ」。
それを奪わんと侵入したものがいた。
だが一度は捕まえた犯人を、恐るべき科学者シリアーティ教授(声・ガリレオ)にさらわれてしまう。
国際警察ワンダーポールから派遣されたオードリーの要請で、おしりたんていと助手のブラウンは、シリアーティが目論む巨大な犯罪を阻止せんと知恵と勇気を振り絞る。
まずはおなじみおしりたんてい。
いつでもいいところをかっさらってゆく、説明無用の名探偵。
ワトソン役にはいつものブラウン。
かわいらしい解説役。
そしてライバルには、やたらめったらイケボのシリアーティ教授……おいおい、なんてこった。こいつはえっちだぜ……!
紅一点のオードリーも、見事なおみ足(短足)を披露してくれます。おいおい子ども向け映画なのに、こんなにえっちでいいのかよ。
ドーピング薬でパワーアップしたシリアーティ、両者の口(シリアナ)からふきだされるガス勝負に、おしりたんてい、一度は敗れてしまいます。
だがそんな事でへこたれる、われらがおしりたんていではない、みんなの声援を受けてふたたびシリアーティに挑むおしりたんてい、2度目の対決では二人のガス圧が拮抗する!うおおおおお負けるなおしりたんてい!がんばれ僕らのおしりたんてい!
声援を背に受けて、ついにおしりたんていはシリアーティを噴きとばして、海のもずくにしてやります。
やったぞ僕らのおしりたんてい!君は最高のヒーローだ!
……ふう、子どもと一緒に見たわけでもないのに、こんなにエキサイトするとは思わなかった。
めっちゃ応援しました。
クライマックスにはグランドフィナーレ感抜群のあの名曲『ププッとフムッとかいけつダンス』も流れて、テレビ版のファンへのサービスも十分。
テレビ放送で見ましたが、いやー正月早々いいもの見たなあ。
セットで上映された『おしりたんてい 夢のジャンボスイートポテトまつり』(20分)も、脇役キャラクターの説明ストーリーとして、うまいこと作られてます。
さすがに大人が熱狂する作品ではありませんが、まだ幼いお子さんと見るなら、きっといい思い出になってくれるでしょう。
離島に吹き飛ばされたシリアーティも、エゴと敗北の象徴たるえっちな仮装をもずくみたいに砂浜に捨てて、本来の姿・湯川教授へと戻ってゆきました実に面白い。ハイ適当書いてます。
50分と短いながらも、十分な盛り上がりと見事な大団円を見せてくれた、シリーズ最高傑作とも言われているこの作品。
今後もいい続編映画を、たくさん作ってくれることでしょう。