劇場公開日 2022年6月24日

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「悪くはないのだが、なんだかイマイチ感」ザ・ロストシティ callさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0悪くはないのだが、なんだかイマイチ感

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

タイトル通り、この映画は別に悪いところはない。
ジャングルアクションは素晴らしい。登場人物は魅力的だ。悪役は期待された通りの悪役っぷりである。という良点オンパレードながら、なんというか、すごく及第点のハリウッド映画なのです。

どこをとっても明確に悪い所は無く、ちゃんと会話も楽しいし、笑いどころも用意してある。
なんていうか、なぜか不思議と笑えないし、ハラハラできない。なんでだろう。
つきぬけて「おおー!」って思うところが無いからかと思います。

ひょっとしたら「私たち観客の「こうなるだろう」という予想をことごとく覆し、まったく想像もしていなかった展開をこれでもかと魅せてくれる、驚くべきノンストップ・エンタテインメント」という煽り文句に
ちょろっと期待を大きくしすぎたからでしょうか。

なんとなく(確実ではなくとも)「こういうことになるんだろうな」という展開が読めてしまった感が強いです。
ネタバレを避けるため煽り文句の部分を使いますが「主人公の女性が狂気の大富豪に誘拐され、目が覚めるとそこはジャングル」というシーンについても、
「ほほう、そうきたか」とは思いますが、結局、なんかしらの力でジャングルに連れていかれるんだろうな、と言う予想はあたるわけです。

いや否定的なことを言っていますが、これは絞り出した否定的な部分です。
映画のどこをとってもそこの感想を言語化しようとすると「ちゃんと期待通りのハリウッド映画」をしているのです。
作品そのものに大声で批判すべき場所・つまらないと思った場所は見当たりません。

ですが、出汁を入れ忘れた味噌汁のような「すべてのパーツに文句はないんだけど、全体的になんかしら違うんじゃ…」という感想を持ちました。

call