「ブラピ&チャニング・テイタム鑑賞用ポップコーンムービー」ザ・ロストシティ ニコさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラピ&チャニング・テイタム鑑賞用ポップコーンムービー
豪華出演者によるおバカ映画が大好きなので、そういう方向での期待がつい大きくなった。
全体の印象は悪くない。何も考えずに見られる感じ、どこかで見たような展開、細部の適当さも、このタイプの映画ではむしろパロディっぽさやお笑いポイントになるので好印象。
ただ、結果的にはちょっとはじけ足りない感じかなあ。後半で尻すぼみになってしまった。結末も大人しすぎる印象。もう少しアホになってほしかった。
前半の、長髪チャニング・テイタムの登場シーンと、ブラピが写っているシーンが一番の見どころ。2人が出会った時のテイタムのリアクションは笑った。
ブラピもメインキャストならたっぷり見られるなあ!とか油断していると、あっという間に退場する。こんなことなら、あり得ない身体能力のアクションを短時間のうちに詰めてこなす雄姿を、もっと集中力を上げて見るべきだった。退場時の雑な扱いは、びっくりしたけどちょっとブラックで好き。
アランの小心キャラは見た目とのギャップが面白いが、話が進むにつれ彼の優しさが見えてきて、かなり好感度が上がる。古い男らしさがなくて(内面の話で、ガタイはよいというのもポイント)、根は真面目で前向きで、ここぞという時に励ましてくれたりして、こういうのが現代の王子様なんだろうなあという感じ。ロレッタのためにだんだん臆病を克服してゆくのもいじらしい(小心なままでも面白いとは思ったが)。テイタムの好感度まで上がった。
ロレッタは作家なのに話の大半でキラキラのジャンプスーツ。正直主要キャラの中では一番定型的な印象だった。サンドラ・ブロックが年齢相応の華を保ってラブコメを成立させているのはすごい。と思っていたら彼女、本作の撮影後休業宣言をしたという。「燃え尽きた」「立ち止まって、ひとつのことをしっかりやりたい」などと話しているそうだ。彼女のキャリアは量的な面だけ見ても走り続けてきたという印象なのに、50代でこんな体を張ったアクションラブコメをやってたらそりゃ余計に疲れるだろうとも思う。
アビゲイルを演じたダニエル・ラドクリフは、弟に本家の事業を取られた屈折した御曹司の雰囲気がよく出ていた。でも、救助された船の上で取り押さえられるという最後が何とも地味。悪役に小物感が出ると作品のインパクトも弱まってしまうし、悪役が派手に死なないと、ブラピの死が悪目立ちしてしまう。
秘宝が貝殻の王冠というのも、美しい話ではあるけれどこの手の映画としてはビジュアルが地味だし、優等生っぽくまとまり過ぎている気がした。愛に勝るお宝はない、それは確かに正論なんだけど。
貝殻だけかと思いきや隠し扉が開いてレッドダイヤモンドや金銀財宝がざっくざく!喜んだのも束の間、すったもんだで財宝もアビゲイルも溶岩流にのまれ、断末魔の声が響く中、伝説は一瞬にして幻に……といった派手な絵面が見たかった(超私見)。
エンドロールのおまけ映像、あれはどういう世界線なのかよく分からないまま終わったが、要はブラピのシーンが少な過ぎて物足りない観客へのサービス、なのだろう多分。素直に嬉しかった。
コメントありがとうございます😊
チャニング・テイタムもダニエル・ラドクリフも素晴らしかったです♪
ラドクリフ君には、このままマッドな役柄を追求していって欲しいものです。
本作くらい肩の力を抜いて観られる映画って、なんか良いですよね😆
人間は、普段、脳の一部(10%?)しか使ってない。誰もが未知の凄い潜在能力を持っている。
というのはよく聞く話ですが、10%なら、吹き飛ばされても大丈夫⁉️
いやいや、そういうことじゃないから😆
というラストのブラピサービスは、楽しかったです‼️
マリアビートル。
ブレットトレインの公開予定が9月なので、私もまた読み直すつもりです。