「世界観が安っぽいのはどうにもならない」ザ・ロストシティ 耶馬英彦さんの映画レビュー(感想・評価)
世界観が安っぽいのはどうにもならない
全体に安っぽさが漂う。主演のサンドラ・ブロックの衣装は敢えてチープ感を出したのだろうが、プロットやストーリーといった肝腎の部分の世界観が安っぽいのはどうにもならない。職業が恋愛小説家であっても、還暦近い女性が純愛物語に簡単に感動するのはリアリティに欠けるのだ。
かといってスラップスティックにしては破茶滅茶ぶりが足りない。終始、不完全燃焼の鑑賞となってしまった。この作品の製作予算は7800万ドル。その大半がロケーションとブラピのギャラに消えたとしてもおかしくない。面白さには反映されなかったようだ。
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