サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
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少年時代の一夏の思い出
長崎を舞台にした海に面した町での2人の少年たちの一夏の思い出を描いたもの。物語はいたってシンプル。小学5年生の冒険心を思う存分に昇華した夏休みの過ごし方を通して、昭和時代の家族の絆の深さや、少年期での友達の絆などを描写している。
個人的には主人公のお父さんの役柄が非常にハートフルで、鑑賞していて懐かしさと心の奥底からポカポカと温まるような癒しを感じた。
またね
鯖缶を見ると想い出す
小学校時代の友達との
出会いの物語でした。
人と親しくなるとき
なにがきっかけかといえば
面白そうとか
気持ちが楽とか
いつも一緒とか
いろいろあるけど
こいつは他のやつとは違うという
キヅナがあった人は
続いていませんか。
ほとんどの人は通り過ぎていくだけ
だけども。
同級生の嘲笑のなか、
久ちゃんは竹ちゃんの
家を笑わなかった。
そういう人としての素質が
大事なんだと表現している
本作にとても惹かれました。
ヤンキーとか
近所のおっさんとか
やばいものからなんとか逃げる場面は
あるあるで面白い。
ヤンキーを制裁してくれたお兄さんや
溺れてたのを助けてくれた
お姉さんの存在は、
あの時代に
当たり前にあった善意の象徴で、
ああいうかたちでは
ないけれども
何度も助けてもらったなぁ。
たぶん
人間普通に暮らしてたら
3回くらいは死にかけた覚えが
あると思うのですが
久ちゃんも、
そんな場面を何回も見せてくれて共感。
仲良くなったあとに
竹ちゃんの家での食事会では
サバカンってそう使うのか!
美味そう。
そういえば、
あの頃
河原で焚火で食べたチキンラーメン
凄くうまくて、
家でたべてもあれ程うまくない。
そして、
親父とおかんの存在と、
二人のやりとりにすごく安心感。
竹原さんの駄目感と
尾野さんのチャキチャキ感が最高。
そんな感じで楽しんで終わるのかなと
思ったいたら…
やっぱり悲しい場面も
ありで。
竹ちゃんとの駅でのシーンが
よくて、
「さよなら」じゃなくて
久ちゃんまたね
竹ちゃんまたね
って。
「またね」なんだな。
電車の中で
竹ちゃんと親戚の人が
おっさんが渡した
酸っぱいミカンが甘いといって
食べてたのが
泣けてしまいました。
おすすめ。
あ。
最後まで席たったらだめですよ
ブーメラン島に向かう海岸の壁で
彼らが何を描いたかわかりますよ。
スシローじゃなくて
普通に劇場でパンフレット
売ってほしいなぁ
買えなかったー。
忘れられない、あの夏の日々。
少年の一夏の大切な日々を真正面から素直に描いた傑作。スクリーンから青空が広がり、海の匂いや波の音までもが伝わってくるようだ。奇抜なことが起きるわけでもなく、それでも涙が溢れて余韻が強く残る。草なぎくんのモノローグがとても心地よく、邦画にしてはカラッと爽やかなラストもよかった。大人のタケちゃんの顔をあえて映さないのも上手いよね。その方がいいと思う。
偶然にも今夏公開の、女の子が主人公の「凪の島」と連作になりそう☆あちらもとてもよかった。
ちょっとペンペン叩きすぎかな、というのとキンタ◯、チン◯の連呼が気になりはしたけど、ま、そんな家庭もありそう、と許容範囲かな☆
わたしは主人公より少し下の世代なんですが、それでもAXIAのカセットテープはエモさの極地でしたw
茹だるような夏の日を少しだけ好きになる
昭和の夏、田舎の夏、小学生の夏を堪能できる作品。
劇場版ぼくのなつやすみ、みたいのを期待して観に行くと良い。
敢えてケチを付けるなら、大人になった時の私生活描写の不要さとタイトルのサバカンの扱いくらい。サバ缶なんか見なくても夏が来る度に思い出しちゃうだろ。
両親役の尾野さん、ピストルさんも素晴らしい演技なのだが、やはり番家君&原田君のキッズコンビがMVPだろう。上手いと言うかイキイキとしていて見ていてウキウキ出来る。
中盤の久ちゃん、竹ちゃんが「またね」を互いに言い合い続けるシーンが「R.O.D -THE TV-」の最終回ラストの様で心にグッと来た。
追記:内田のジジイは救い。
子ども時代の自分を重ね合わせる時間
1980年代の長崎、そののどかな景色ともに、少年たちの友情や冒険、そこに暮らす家族を描いた映画。
子ども時代に過ごした夏休み、何も考えずに楽しかった時間、とても仲良くした友人との別れなど、少し切ない記憶を心地よく思い起こさせる映画。
子役たちの演技が素晴らしく、少年時代の自分を重ね合わせることが出来た時間。
エンディングの再会は余計。ここはそのまま終わって欲しかった。
竹原ピストルさん!!!
ストーリーがわからず出演者に惹かれて見に行きましたが、竹原ピストルさんの演技の上手さに引き込まれました。最初どなたかわからず、誰だろうこのインパクト強い役者さんと思って見てました笑。やんちゃなお父さんですが
心の温かいお父さんだとわかった時はこちらの気持ちも温かくなりました。ロケ地の景色の美しさも見どころだと思います。2人の少年がみかん農園のみかんを泥棒するのですが2人にお仕置きしたおじさんが少年の1人が引越す時、ふくろ一杯のみかんを渡し際すっぱいみかんだからなと言ったのに食べたら最高に甘いみかんでおじさんは貧しい家の少年がみかんを盗んでいた事最初から許していたんだなと思った事も心の温まるエピソードでした。子供同士の友情のストーリーなのでアニメ化して子供達にも見て欲しいと思いました。草彅剛さんの優しい笑顔に癒された事はいうまでもありません。世の中戦争やコロナ子供への虐待自然災害などいいニュースあまりなく、つらく悲ししくなりニュースが多いので、映画を見る時は優しい気持ちになれるもの笑ってみてられるものがいいと思っているので今日は優しい気持ちになれて嬉しかったです
よかった
田舎や海は見ていて気持ちがいいし、ノスタルジックな感じもよくて最後は泣いてしまったのだけど、それだけに気になる点が多々ある。
基本的に方言なのに竹本が吐く暴言が標準語だ。暴言こそ方言の方が生々しさやえぐみが出そうなものなのに、謎だ。
途中で現れる不良高校生が度を越えて粗暴だ。子ども相手にあんなに狼藉を働けるものだろうか。ひどすぎるし、ステレオタイプで表現が雑だ。
お姉さんの胸をガン見することを主人公が指摘されるのだけど、けっこう控えめな胸でそこは爆乳じゃないとダメではないか。シナリオが先行してキャスティングが追いつかなかったのだろうか。
竹本のお母さんが死んでしまうのが悲しすぎる。兄弟なかよく暮らしていたのに切ない。
80年代へ瞬時にタイムスリップ
誰にでも別れの経験はあるだろう。SABAKANのクライマックスの駅での別れのシーンでは、みんなそれぞれの経験と照らし合わせて涙するのではないだろうか。
私の場合は小学校時代の中盤に父の転勤で転校したことがある。久田君のようにやや大人しい性格で、場の流れで友達のように付き合う子もいたけれども、特定の親友はいなかった。しかし転校のとき、それまで親しいと思っていなかった子らが大勢、家まで付いてきたその光景が瞬時に思い浮かび、涙が止まらなかった。それは私も80年代後半の当時『チャイム』というタイトルのCDアルバムを持っていたが、斉藤由貴のスケバン刑事2エンディング曲『白い炎』が流れる5年前のことである。
私の両親はあんなバンカラではなかったが、久田の両親のオノマチと竹原ピストルがハマっていて、80年代の雰囲気が良く出ていた。
子供のはじめての実写映画
傑作です。
子供が主役の映画です。
だけど、わたしは、この映画は、胸が焦がれるくらい故郷に帰りたいけど、もう戻ることのできない、大人の物語だと感じました。
だから、とても美しくて、儚くて、たまらなく優しいんだと思います。
もう戻れない幸せな日々を思い出すことは、時には、すぐに引き戻される現実に、座り込むくらい苦しいときもあると思います。
だけど、その痛みおかげで、無くしたくない自分の原点を思い出して、進むべき道に戻れるように思います。
子供は、どう見るのかな。
はじめて見る大人の映画に、「どうしてだろう」とか、「あれはなんだ」とか、「なんでこうしないんだ」とか・・・かな。
わたしも竹ちゃんと同じく、友達を上手く作れない子だったから、羨ましく感じるかな。
夏休みに、久ちゃんの家に勇気を出して行った竹ちゃん、かっこよかった。
ちょっと気弱な久ちゃんが、「俺たち友達ばい」って怒るのは、涙がでた。
子供に、失敗の恐怖で教えたり、ガチガチの道徳を振りかざして説教したりしないのが、とってもいいな。
自伝的なのに、自分自慢でないとこも、いいな。
こんなふうに、たくさん失敗できる環境で、子供を成長させていけたらなと心底思った。
「子供のはじめての実写映画にしてほしい」とのこと。
こういう映画があったなーと、ふんわり覚えていて、いつか自分のこととして思い出せるような、まさにそんな素敵な映画になってます。
文句なしです。
仲良くしたってな、タケダ。
主人公と同い年。しかし、共感できる部分は当時の世相のみ。というのも惜しむらくは少年2人(というか子役全般)。演技は申し分ないが、たたずまいがどうしても平成なのよねぇ。テーブルでの食事しかしたことねぇんだろうな、みたいな。
スタイルが良すぎて半ズボンが浮いてるよう。
こればかりはしょうがないのかもしれないが(‘~`;)
もっと素朴な地味ダサの子役はおらんかったか。むしろ素人起用でも良かった。
物語上疑問だったのは、竹本母の突然の(交通事故?)死。展開それしかなかったのかと。カップケーキを死亡フラグにするとは。そんなに交通量多くなかったやん。ヤンキーのし返しか?
友情が続いているのは良い展開。お前まだ寿司屋行ってなかったんかい(笑)
文学小説「サバカン」が売れたから、合わせる顔ができた。ということか。
地方の駄菓子屋はまず万引きを疑うのがデフォルトなのか(笑)
褪せないね〜
誰しもがある少年少女時代、そんな少年少女時代の忘れられない思い出ってありますよね!?
そんな思い出を思い出させてくれる映画でした。
断片的ですが姿が見えなくなっても声が届く限りまたね~、これ自分自身もやりました。
あと近所の家にできてるミカン、イチヂク、ザクロなど勝手に取って食ったりと、、、やる事みんな一緒なんだなと思い観てました(笑)
キャストの方は全員いい味(鯵)だしてました!(サバカンだけに)
竹本の最初のまたね~は良かった!
岩松了さんの役もたまらなかったです。
あと草彅剛さん!褪せないし、演技はナチュラルでいいし(作風に合ってる)、ナレーションも素晴らしい!
冒頭のナレーションで泣きそうでした。
公開前にサバカンのフライヤーを見たときは何だよサバカンってセンスの無いタイトルだなって思ったんですが、、、
いざフタを開けて観たら(サバカンだけに)なかなか出会えない素晴らしい作品でした。
上映時間約2時間、素敵な時間をありがとうございました!
愛おしさが滲む友達、親子、家族の距離感
新たな夏のマスターピース✨
自分にとって今まで夏の傑作は
岩井俊二監督の「打ち上げ花火〜」でしたが
新しく「サバカン」が加わりました。
健次と孝明の少し特別な夏が
自分も少年時代に引き戻してくれました。
ほぼ同世代なのでキン消しネタでいきなり共感。
キン骨マン3連チャンは確かにキツい😭
久田ファミリーがとにかく素敵で
尾野真千子と竹原ピストル含む
4人のやり取りは永遠に観ていられます☺️
大人の描き方が本当に魅力的で
今の時代では見ることがなくなった
親子や夫婦の愛おしい距離感。
そして全く知らなかったからこそ
素直に感情移入出来た主演の子役2人。
上手さとはまた別の自然体の魅力。
素敵な夏の思い出が増えました。
一つだけ残念だったのは誰の命も奪わず
感動させて欲しかったことです。
男子たるもの、小さい頃からもれなくおっパイは大好きです!(笑)
率直に言いまして、号泣しました。
その前のシーン辺りから予感はしてたんですが、迎えに来ていた父親役・竹原ピストルの姿が見えた瞬間、涙腺は崩壊いたしました😭😭
唯一の不満は、なんで今でも友達関係が続いてるのにまだ寿司屋へ行ってないのか!?って事です。
家族だった3人で仲良く食べに行けると良いですね♪
口も悪いし手も早い母親役の尾野真千子さん、ハマり役でした(笑)
またねー!
小学生青春ムービー📽
ちょっと懐かしい
そんな映画
番家兄弟が兄弟役
可愛い二人❤️
主人公の子ども時代のひさちゃん(番家一路)
あの情けない表情がなんとも面白い
竹原ピストルと尾野真千子の夫婦が、こーゆーケンカばっかしてる夫婦をリアルに演じてる。一番リアル笑
草彅剛、少しの出番だけど、ナレーションもしていて、存在感もしっかり有り、やはり良い味出す俳優さん
以下ネタバレ
海辺に住んでいる子供たちは、ブーメラン島まであんなに距離あるのに泳げるものなのかと疑問。笑
女子高校生?のユカも浮き輪🛟持ってたけど、泳げる距離?
大人になったたけちゃん
顔が出てなかったのが残念
子供の心情を絶妙に描いた良作
主人公の久田が小学生の頃、夏休みに竹本という友達と冒険する物語です。私が調度この世代に入ってきます。
全体的に子供の心情を上手く描いていると思います。子供って、純粋だけど素直になれない所があるんですよね。竹本が、久田を素直に友達と認めない所がそれに当てはまります。
最後の方の駅で、久田が竹本と別れる場面が最大の見せ場です。この場面で、自分の体がフワッと浮くような感動を覚えました。
但しこの感動は、先日観た「ハウ」の方が上回っています。
気になったのは、1980年代の時代を描いた作品なんですが、少し違和感を感じました。
例えば駄菓子屋のような商店で、2人のやや若い夫婦が経営している所です。私が子供の頃、商店はだいたいお婆さんか、お爺さんがよく経営していました。
あと、注目してほしいのが、エンディングでりりあ。ちゃんが歌っていたので、心地良かったです。「バブル」のサントラのCDを買ったのですが、りりあ。ちゃんの声は、車の中で何回聴いても飽きません。
結論としては、純粋な子供の心を見事に描いた良作です。
サバ缶の美味しさがわかる小学生
時代背景もキャストも凄くはまってた。
1人1人が魅力にあふれていて全員が気になる。
予告でもしかしたらたけちゃん亡くなってしまうんじゃないかと心配してたけど、ずっと仲良しで良かった。
眩しい少年時代の情景に感動!
草彅がゴーストライターの職で、いつかは自分の作品を上梓したいという設定です。愛娘とは会えるけれども、離婚状態。自分の作品を表すことによって、妻も認め始めるのです。その作品の内容が、メインストーリーとなります。少年時代の夏の期間だけの男の子らしい友情の形成の物語に心を掴まれました。誰しもが通ってきた友達の存在の大切さを、あくまでピュアに美しく描いています。タイトルのサバカンは、今でも庶民の食卓を彩ってくれますが、この作品の中では、寿司が大好きな主人公のために、友達がサバを乗せた寿司を握ってくれるのです。それがたまらなく美味しくて、おそらく忘れ難い食事だったのでしょう。私たちも、いろんな食事の思い出を持っています。それも大好きな人と食べたからこそ覚えているのでしょう。まして登場人物たちは貧困の中にいますから尚更なのでしょう。その大好きな友達との別れは辛いものです。父親の胸の中で泣いている主人公の姿に泣きました。思うに、貧乏や交通事故や、いろんなことが人生には起きますが、生きていること自体はこんなに幸せで美しいのか、ということを教えてくれる作品だと思います。そして人生に対する見方を変えれば、何が起ころうと、生きているだけで100%幸せであるということは、多分間違い無いと思いました。
ひとことReview!
これは2020年代版『スタンド・バイ・ミー』かと思わせる大傑作。子役の2人の眩しい演技が印象的。尾野真千子と竹原ピストルの存在感も凄い。「またね!」の言葉にグッとくる。
眩しい少年時代の情景に胸打たれた!
草彅がゴーストライターの職で、いつかは自分の作品を上梓したいという設定です。愛娘とは会えるけれども、離婚状態。自分の作品を表すことによって、妻も認め始めるのです。その作品の内容が、メインストーリーとなります。少年時代の夏の期間だけの男の子らしい友情の形成の物語に心を掴まれました。誰しもが通ってきた友達の存在の大切さを、あくまでピュアに美しく描いています。タイトルのサバカンは、今でも庶民の食卓を彩ってくれますが、この作品の中では、寿司が大好きな主人公のために、友達がサバを乗せた寿司を握ってくれるのです。それがたまらなく美味しくて、おそらく忘れ難い食事だったのでしょう。私たちも、いろんな食事の思い出を持っています。それも大好きな人と食べたからこそ覚えているのでしょう。まして登場人物たちは貧困の中にいますから尚更なのでしょう。その大好きな友達との別れは辛いものです。父親の胸の中で泣いている主人公の姿に泣きました。思うに、貧乏や交通事故や、いろんなことが人生には起きますが、生きていること自体はこんなに幸せで美しいのか、ということを教えてくれる作品だと思います。そして人生に対する見方を変えれば、何が起ころうと、生きているだけで100%幸せであるということは、多分間違い無いと思いました。
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