「誰にでもそれぞれのサバカンがある。」サバカン SABAKAN 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
誰にでもそれぞれのサバカンがある。
冒頭からいかにもノスタルジック感満載の音楽で、ちょっとやりすぎなんじゃ、と思ったけどまんまと引き込まれてしまった。
主役の子どもたちがふたりとも特別に上手い訳でもかわいい訳でもないのに、画面から、ふたりの冒険から、目が離せなくなった
海も空も山も、沈んでいく夕陽もきれい。
竹原ピストル、尾野真千子、貫地谷しほり、三人とも既視感はあるけど最高のはまり役。
先生も、助けてくれたお兄さん・お姉さんも、ライバルの内田のじじいも、大人はみんな優しい。
酸っぱすぎて売り物にならない蜜柑はさぞ甘くて美味しかったろうな。(あれは泣かされた)
またね。またね。
またねー。またねー。
またねーー。またねーー。
またねってこんなにいい言葉だったんだ。
夏休みの劇場、ロビーは夏休み映画に詰め掛けた人でいっぱい。今作こそが家族で観たい夏休み映画ですよ。
それでも、小学生の子どもを連れた家族連れが何組かいました。いいお父さん、お母さんだ。あの子どもたち映画好きになるだろうな。
大人にはみんなそれぞれのサバカンがあり、書き残してきた落書きがある。それを思い出させてくれる、そして少し前へ進ませてくれる映画です。
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