「描きたい世界はなんとなくわかるが…。」サバカン SABAKAN caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
描きたい世界はなんとなくわかるが…。
おそらく、この脚本を見ると、よくできていると思ってしまうのかもしれない。
しかし、単調な音楽に、役者の演技に頼った演出が重なり、この映画を観るのに要する91分がとても長く感じる。
おもしろい掛け合いを作りたいのだとは思うが、しっくりはこない。
金沢知樹監督は元お笑いタレントで、劇団も作って活動しているらしい。
演劇の掛け合いを映画でやっても、あまりおもしろいものにはならないのだと思う。
みかんを盗んで追いかけられるシーンも、農家のオヤジが子供の足に追い付くわけない。
健次の家も貫地谷しほり演じるお母さんは夜、何の仕事をしているんだろう?「夜仕事だから」と言って出かけてしまったが、描きかたが足りないのではないだろうか。
ラストもぼやかして終わるが、それならば草彅剛はいらなかったように思う。
ただ、子役の演技もよかったと思うし、パーツなら映画になっていたと思う。
デビュー作で終わらず、次回作は長編としてまとめあげて良作に仕上げてほしい。
ぜひ、劇場でお確かめください!
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琥珀糖さんのコメント
2023年5月18日
こんにちは
2点ですね。ちょっと迷ったんですが、
子供2人が良かったですね。
タケちゃんのお母さんまで脚本で殺すことないのに!
ちょっと、あざといとか思ったのと、
サバの味噌煮を漁師のお父さんが、寿司ネタには絶対にしません、
とか思いました。
でも景色とか夏の思い出の冒険とか、ノスタルジーですね。
監督はお笑いタレントの人なのですか!
そんな感じもありますね。
またぞうさんのコメント
2022年8月21日
貫地谷しほり、夜も仕事をしていたようですが、昼の仕事はスーパー店員の描写がありました。私は子沢山母子家庭の母としてリアリティあると思いました。失礼しました。