「丁寧な伏線回収が光る良作。最低でもTVシリーズ予習は欲しい」グリッドマン ユニバース おにさんさんの映画レビュー(感想・評価)
丁寧な伏線回収が光る良作。最低でもTVシリーズ予習は欲しい
特撮版未視聴です
TVアニメシリーズからですが、TVアニメ版から既にかなり特撮版をリスペクトしてるのは調査済み
当時から伏線というか世界観回収は相当丁寧なものがあったが、今回の映画もそれの集大成といったもの
内容的には高校生の学校祭・恋愛あたりがバトル以外の中心的な話題だったが、ベッタベタな両想い構造だったので個人的には蛇足にしか感じなかった
まあどちらかというとTVアニメ版からその要素を強く押し出してきていたので、あくまでTVアニメ版のファンムービー的要素、いわゆるお祭りコンテンツというやつなんだろう
ちなみにTV版もダイナゼノンの恋愛要素もだるいなーと思って見ていたので、根本的にある程度趣向がずれていたという前提でレビュー書いてると理解してほしい
しかしながら、原作リスペクトと特撮が好きなのが良く分かる全体的なクオリティの高さが光る
本作中「本当に伝えたいのは新条アカネなんだよ」という趣旨のセリフがあったが、これがダブルミーニング的な、メタ発言的な意味があるように思えて、グリッドマンってこういう作品だったなーと思い出させてくれる
新条アカネが映画のHPに乗っていなかったので、グリッドマンって新条アカネ居なかったら語れなくない?と思っていたところで、アカネの登場
この辺り、期待を裏切らない
特撮版武史のリスペクトから、アニメーター見本市の武史のジャンクに入る演出があって、そして映画版での新条アカネの変身までつながるのは、本当に壮大な伏線回収でまさに集大成
約8年だろうか。よくぞここまで作ったと素直に感心する
個人的にあまり響かなかったのは、ラストの盛り上がりの主題歌ラッシュの部分で、盛り上がる動機付けが弱かったかなと思う
また序盤の展開が退屈すぎて眠くなってしまった…(あまりこういうことは無いんだけど)
作画も素晴らしかったし、トータルで良作だとは思う
良かった点と悪かった点が両方ある感じ
次回作があればまた良作を作ってくれるのだろうとは思うが、もう一歩何か超えてきて欲しいと無茶な要望だけは挙げておこうかと思う