恋は光のレビュー・感想・評価
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セリフのリズムと開放的な岡山ロケが良い
予告をみて気になっていたが、リピーターが多いという噂を聞いてセカンドランで観賞。
原作マンガは愛媛が舞台だが、2021年夏のCOVID-19流行状況によって、オール岡山ロケで撮っている。
晴天の岡山の開放的なショット、大学の階段や坂を利用したショット、主人公の部屋の大きなガラス戸から望む山並み、室内でも高めの天井が好んで取られ、画作りは美しい。
理屈っぽい男の子が「恋」の談義が進み、セリフと対話には独自のリズムがある(落語を参照しているという)。
情欲や恋の駆け引きを後退させ、他の恋愛映画にない軽妙なロジカルコメディになっている。
「泣かせ」や「共感」疲れにも効くかも。
鮮やかで爽やかな恋愛映画
恋愛映画というと、やたらドロドロなリアリティを追求しているか、キラキラで非現実的なザ・少女漫画のような実写映画が最近は多い様に思う。
そういった意味で、本作は恋している人が光って見えるというファンタジー要素を扱いながらも、その実は大学生の爽やかかつリアルな恋愛群像劇。やっぱ、恋愛映画は良い人ばかりの作品が良いですね。
西条・北代・東雲・宿木、何れもキャラが立っていて良い。名前まで魅力的に思えてしまう。個人的なお気に入りは宿木かな。寝取ってばかりのとんでも無いキャラなのに、案外純真で憎めないのよね。そして、メインヒロインの北代は断然可愛い。間違いない。
西野七瀬さん、ちょっと前まではアイドル上がりらしくしょうもないドラマのしょうもない役ばかりだったが、良い女優に成長して良い役を貰いましたね。これからどんなドラマ・映画に出演していくのか、とても楽しみです。
東雲さんの魅力
光にもいろいろありまして。。。
「殺さない彼と死なない彼女」が大好きな私は期待大で鑑賞です。
この監督は恋か友情かのギリギリ(今回は憧れって感情もでてきますが)のこの言い表しにくい感情をうまく映像に溶け込ませますよねー。「殺さない〜」のときも感じましたが、気づかない気持ち、伝えられない気持ち、揺れる気持ち、自分自身の中にも確実にあったと思える、何処か遠い記憶の彼方に行ってしまったものを見せてくれるんですよね原作未読です。同じ展開、決着なのかな?それはさておき、監督への期待裏切られませんでしたよ。初めて他人を好きになったかもー?なあの頃を思い出させてくれる作品です。本作、好きです。
簡単に言っちゃうと、西条くん達の恋愛入門物語ですね。そこそこみんな不器用でいい感じです。蒼いわぁ(笑)原作が秀逸なんでしょうかねぇ。ラストの「光」の落とし所が見事だったんです。蒼さが全くないおじさんの僕ですが西条くんが気づいた時のセリフがグッときちゃいました。
そう、恋は光。確かに「光」なんですが「光」にもいろいろあるんです。それに気づいていく道のりをちゃんと描いてくれています。そしてそして、人を好きになるって辛いことなんだってこともしっかりと。
あぁ、あぁ、悶え死にしそうになりました。これはキュンキュンくるとか、そーいうのじゃないのです。自分が経験したことがないような絵空事、少女漫画の世界の恋を見てドキドキするやつじゃぁないのです。あぁ、「これ知ってる!」ってやつなんです。だから、心のどこかにある遠い恋の記憶がくすぐられ悶えてしまうのです。
演者さんたちがみんな良かったなぁ。西野さん、「孤狼の血」よりこういう役どころの方が現段階はFITしている気がしました。個人的には宿木さん推しですね。馬場さんがうまかったんでしょうね。憎めない寂しがり屋な感じがとっても良かった。
やっぱね、人を好きになるって(気持ちに気づく含め)素敵なことですよ!うん!って気分になっちゃうハッピーな映画でした。おすすめですね。
当方キラキラから遠ざかっておりますので(^^;
率直に面白い
"恋をしている人から光がみえる"
そんな特殊能力をもつヲタク気質のある西条(神尾楓珠)と、想いを打ち明けられない北代(西野七瀬)、恋を探求する東雲(平祐奈)そして、人のものを欲しがる宿木(馬場ふみか)の4人で繰り広げられていく様々な恋の物語。
ありきたりな恋愛映画ではなく"恋とは"と哲学として考えていく流れが面白く、少し難しかったりもしました。
ですが、今までにない作品で個人的にはとても面白かったです。
キャストとしては、神尾楓珠さんがとてもいい味を出していた印象です。彼には良い意味でも悪い意味でも"顔が美しい"というハンデがあるのでどのようにそれを隠し、癖のある主人公を演じていくのだろうと思っていたのですが、その面影はありつつもしっかり西条に染まっていました。
他の女性キャストも個々のキャラがたっていたので3人でのシーンなどでは異色の3人が集まったことによって化学反応がおきる、会話のラリーもとても面白かったです。
何より、恋を探求していくうちに自分が見ているこの光は本当に恋の光なのか?それを深く考えていくというストーリーの流れも面白く、何より西条が北代の打ち明けられない想いに気づいたシーンがとても印象的でした。
時が止まったような素敵なシーンでした。
この作品は恋をしている人でも、してない人でも、恋って何なんだろう?と思う人でも見る価値があると思います。
オススメの作品です。
そしてタイトルが「恋の光」ではなく「恋は光」という所がまた深いなと思いました。
これは良いものです
原作漫画とは違うエンド。にも関わらず、何としっくり来ることか。違和感ゼロ。そうなんだよ、北代なんだよ。素晴らしい補完をありがとうございます。
追記 最初に見たとき、何も事前情報を入れないで観に行ったので、北代エンドだとわかったときの衝撃は大きかった。改めて鑑賞したくなり再度劇場に。こんなに完璧な原作「通りの」サイドストーリーを映画で見られる幸せを噛みしめた。二人の行く末に幸多かれ。
ももいろそらを に感謝
7月7日7回目鑑賞後のレビュー
原作は未読
昨年観た小林監督の「ももいろそらを」が好きになり、期待して観ました。良いとか悪いとかではなく、大好きな映画に会えました。
「いい恋をしました、いろいろあって結局別れました、素晴らしい思い出です」みたいな恋愛映画が苦手な方🙇♂️、絶対お勧めです。
以下、細かい小ネタを4つ、既に気がついている方も多いでしょうし、また、間違っていたらご容赦を
①冒頭(飲み物を)頭からかけられた宿木嬢とかけた花園さん、ラストで同じ場所の同じテーブルで仲良く向かい合っています。
この作品宿木さんで始まり宿木さんで終わっています。
②西条&北代さんが話ながらアーケード街を歩く背景の画廊に央さんの「初恋」がチラッと映っています。
③西条&東雲さんが向かい合う学食の場面で西条さんが恋のイメージを「ただ会いたい、ただ触れてみたい」と話す視線の先にさりげなく映っている後ろ姿の女性は北代さんだと思う。
(考え過ぎかも)
④北代さんがある時、東雲さんをお嬢様呼ばわりしますが、世が世ならば彼女は天領の庄屋のお嬢様。
これは掘り出しモノの巻
まぶしい
登場する大学生がお肌つるつるでみんな美しくて、特殊能力がなくても光って見える。意地悪な馬場ふみかちゃんですら、友達がちゃんといて、心を通わす。自分の知っている大学生はまったくそうじゃなくて、あのような輝かしい人たちを見ていると悲しい気持ちになる。自分がもはや恋愛の現役ではなく、若者ですらまったくないこともあって、見ていてどんどん悲しくなる。
広まって欲しい。
恋は光、希望そのものなんだ
昭和初期のように丁寧な言葉遣いと恋をしている人の光が見えるというファンタジックな設定ですが、すんなりと物語に入り込めました。
時代錯誤なキャラクターが話す会話に思わず笑いながらも微笑ましく、どこか見守るような気持ちで鑑賞。
恋とは何なのか?
昔からすべての人が考え尽くしてきた問いに真正面からぶつかる若者たち。
かなり理詰めで考える流れが続くので、人によっては途中でイライラするかもしれません。
しかし、恋に対する真摯な姿勢と純粋で言語化しにくい感情に振り回される様子はどこか懐かしくて、かつて自分の中にもあった無防備で壊れやすくてでも爆発しそうな熱量を持った気持ちを思い出させてくれます。
恋をまだした事がない人も、たくさん経験した人も、きっと心揺さぶられる映画だと思います。
そして、ものすごく岡山へ行きたくなる!
大きな嘘をつくためには小さな真実の積み重ねが必要。残念ながら・・・
誰の言葉か忘れましたが、大きな嘘をつくためには小さな真実の積み重ねが必要とされるそうです。
この作品は、恋をしている女性が発する光が見えるという、特殊な能力を持つ青年が主人公の物語です。
こういう特殊能力があるという設定はいいのですが、登場する女性が美形ぞろいすぎるし、ましてや男性とつきあったことがないというのはありえない。
小さなところでリアリティがないと感じると、あとは話の根幹である恋する女性に光が見えるという設定が非常につまらなく感じられました。
あと、人間ではなく〇が光を発するのは理解不能です。
評価は高いけどあくまで恋に恋する女性向けのお話なんだなというのが、恋の光を見ることができない♂の感想でした。
美術館ではお静かに🤫
キャストの色がハマっててすごく良かった🤭
個人的に北代のサバサバ感はすごく好きです✌️
あと『シーローキータ』と『美術館で座る』ところは心の中で思いっきりツッコませて頂きました🥸
テンポもよく、飽きない映画です!
西野さんの関西人役と馬場さんの可愛い役も見てみたい🤭
斜め
あまりにも周りの評判が良かったので、急遽見に行くことにしました。
もう終わりかけ、1日1本しかやっていないような状況ですが、ちらほらとお客さんが入る様子を見て期待値を高めていました。
恋愛している人が光って見えると言う特異体質を持つ主人公西条が、些細なことをきっかけに知り合う東雲と恋愛の定義を探していく映画
特に大きな波がなく物語は進んでいくのですが、それが見るものの心地よさの評価を変えていくのではないかと思いました。
「恋とは、誰しもが語れるが、誰しもが正しく語れないものである」
作中の名言のように自分自身も過去の経験と重ねながら見ることで入り込むことができるかと思いますが、読める展開に少し飽きてしまった私がここにいます。
でもこの映画で定義されていた恋愛について終わった後考えさせられました。
自分の恋愛に置き換えて、素敵な恋していきたいな
一体どんな結末を迎えるんだぁ
作者との知恵比べ
西条は恋する女性が光って見える能力の持ち主なのね。
で、このキャラ配置だと、最後に幼馴染の北代と結ばれるのは明らかなの。しかし、西条が見ると北代は光っていない。その理由はなんでなんだろう? と倒叙ミステリーっぽく作者と知恵比べする感じもあったな。
登場人物のキャラを作り込み過ぎていて現実感が薄いとかあるんだけど、見ていられんの。テーマが『恋』だと引っ張る力がやっぱり強いね。
そして西野七瀬(北代)が良かった。シーン毎の表情の変化でもっていかれる。「北代が幸せになって欲しい」と思って観るからね。
北代が光って見えないのは、北代が放つのは『母性の光』だからだというのは「?」だったんだけど、もうその辺では「北代がんばれ」になってるから、スルーできたよ。
感情というものが今ひとつ分からない理系キャラが頑張るというありがちな話ではあるけど、西野七瀬・平祐奈・馬場ふみかが適材適所にはまって、観てて面白いよ。
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