「恋がなければ人間は絶滅してる?」恋は光 アローさんの映画レビュー(感想・評価)
恋がなければ人間は絶滅してる?
独特なキャラで恋してる人の光が見えるという特殊能力を持つ西条(神尾楓珠)とその幼なじみの北代(西野七瀬)と文学少女の東雲(平祐奈)と略奪愛クセがある宿木(馬場ふみか)の面白くも切ない四画関係のお話。正直、西条はモテモテだ。宿木意外は恋愛経験がないが、恋とは何かをそれぞれのアプローチで追求していくとこが面白い。特に、東雲の考えは生物学的でさっぱりしている。恋は遺伝子を残す為のもので、本能として備わっている。それに加えて、子供を育てるには愛が必要だと言う。本の知識だけで考えるとこうなってしまうのだろうが、真剣に語ってる姿がなんとも可愛い。
最後まで、西条が誰と本当の恋仲になるのか分からなかった。3人の女性がそれぞれ魅力的に見えてくるんです。西条と同じ光が見える能力がある画家の女の子と出会い、北代が綺麗に光ってると告げられるシーンからラストに向かっていく。できれば、西条が光ってる北代を見れるシーンが欲しかったな。画家の女の子役の伊東蒼ちゃん、見たことあるなと思ったら「湯を沸かすほどの熱い愛」の寡黙な少女を演じてた子役さんでした。大きくなって立派な俳優さんになりましたね。
西野七瀬さんは、もはや元アイドルという肩書きを忘れて本格俳優としてどんどん成長しています。平祐奈さんは今回はかなりハマり役だったと思います。(生駒ちゃんに少し似てるなあ)神尾君は今回は独特なキャラでしたが、幅広い演技を今後も期待したい。馬場ふみかさんはヒールなのになにか憎めない役で、この作品のストーリーのテンポに欠かせない立ち位置にいて良い演技してましたよ。