「松竹クラシックが好きな人にも観てほしい」恋は光 タカシさんの映画レビュー(感想・評価)
松竹クラシックが好きな人にも観てほしい
松竹のクラシックなラブコメを掘っている人にも観てほしくなるような映画。神保シアターとかで上映してほしい。平祐奈さんのモガっぽい着こなしも評価されるはず。
初っぱなから、ミルク入りコーヒーを頭にぶちまけられる女性のスローモーション。ここからしてテンション高くて良い。男の子がおじゃる丸、金色のガッシュベル、エヴァンゲリオンのマリみたいなである調、というかインチキ雅言葉みたいなのに付いていけるか不安だったが、時間と共に許してしまう。
一人はがっつき、もう一人は幼なじみ、さらにもう一人は明るいけれど浮き離れした変人。これは選べない。このオチ的には仁義通したってことかな。でも仁義を通すのが恋とも限らないよなと世の恋をみていて思う。また、恋は太古からあるように思う歴史観が見え隠れするが、史実としては平安時代の貴族からじゃなかったっけ。更に民主化となるとここ100年ぐらいで私の祖父母世代でも全員が恋をしていないかもしれない。今の時代だってそうかもしれない。
恋とはなんぞやをテーマに女性三つ巴で男を取り合うのだが、その三つ巴を好戦的に描かないのが新鮮に映る。男が主人公以外恋愛のプレイヤーとしても居ないし、どこにも出てこないのも驚く。
ハーレムものとしても見えるが、これならハーレムしていても自然というか、こういう恋愛もあるのかもしれないと思えてしまう。
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