「西野七瀬のベストアクト」恋は光 わたろーさんの映画レビュー(感想・評価)
西野七瀬のベストアクト
これは好き!この鑑賞後感は「恋だなっ!この映画に恋しちゃったんだなっ!」
恋とは何か?とはありふれたテーマで、何度もこういう作品を見てきたけども。情報量は多いのに、説明セリフ過多になってないのが素晴らしい。
たとえば神尾楓珠と平祐奈の出会いのシーンの会話は聴かせない。平祐奈が長い手紙を受け取ったその中身を全てははっきり見せない。余白としておいて欲しいところ、想像したいところはちゃんと余白。
加えて演出面もとても優れている。フード理論ではないけども、食べてるもの、飲んでるもの、飲んでるときに食べるもの。登場人物の立ち位置を暗に示すチョイスを見事にしている。
独自の文体があること。これは前作からも感じた。坂元裕二脚本を思わせる。リアリティーラインギリギリの浮世離れした語尾だからこそ感じさせるリアリティー。
西野七瀬のベストアクトではないだろうか。伊東蒼ちゃんも良かった。そこでサラッと異性愛に限定しない裾野の広さを感じた。
登場人物みんなが愛おしいが、強いて言うなら馬場ふみかは救われてないような…(笑)救われなくていいんですけども。
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