「忍法・おやごころ」映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
忍法・おやごころ
年一の楽しみとなった映画クレヨンしんちゃん。
本作は劇場版第30作品目という節目であり、しんちゃんの誕生秘話が明かされるらしい。
一昨年の「映画クレヨンしんちゃん 激突!ラクガキングダムとほぼ4人の勇者」、昨年の「映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天かす学園」と最高級に面白かったため、流石に今年はこの二作品を超えることは無いだろうと思いながらも、劇場でしんちゃんが見れる喜びは大きく、期待はなかなか高め。
忍者というテーマの不安はあったが、お見事な出来で大満足のいく作品でした!いやぁ、しんちゃんすげぇや。
なんだか漫才を見ているかのような笑いのキレがあり、テンポもいいし爽快感までもある。かなりの小ネタが詰め込まれているのが本作の見どころのひとつ。しんちゃんらしさ満載で、親子で笑えるシーンがもりだくさん。劇場では爆笑の渦が。ゲーム好きの私が1番好きなシーンはもちろん、長老のゲームシーン。コンフィデンスマンJPといい、東宝は好きだねぇあのゲーム笑
今回のかすかべ防衛隊は、登場シーンはあまり多くなかったものの、一人一人しっかり爪痕を残してました。時々ネネちゃんをディスるマサオくんには笑えました笑 急にうさぎがぶっ飛んでくるのもめっちゃ好き。通常のしんちゃんを見ているのといい意味で何ら変わりなく、子どもでも大人でも大変見やすい作品でした。
今回はしんちゃん誕生のお話ということで家族愛が描かれている訳ですから、野原一家の活躍はお分かりの通り素晴らしかったです。ひろしとみさえはもちろんのこと、シロとひまわりまでも活躍。家族で見れば、もっと家族のことを大切にしようと絶対に思うはず。笑って泣けて心温まる。こんなにも幸せでいっぱいにさせてくれる作品はクレヨンしんちゃんしかありません。
ボスキャラの魅力がゼロであり、無駄なキャラクターや生かしきれていないキャラクターが多々。ラストシーン含めストーリー全体的に弱め。前作、前々作よりも比較的子ども向けに作られているため、大人にとっては少々物足りない。だけど、30周年記念にふさわしい作品だった。ジーンと来るシーンが多かったな。中盤で流れたしんちゃんのフラッシュバック。ファンとしてはかなりの鳥肌モノだったし、その後のしんちゃんの様子に涙が抑えられませんでした。涙が流れそうになった回数でいえば、ココ最近で1番かも。それほど、しんちゃん愛がすごい映画です。
家族でいいな、仲間っていいな、助けてって言えるって素晴らしいな。全世界憧れの家族・野原家。年齢は問いません。お子さんがいる方は是非見ていただきたい。お父さんお母さんも、お子さんも、家族がいることのありがたさを感じるはずです。