「観た人の宝物になるような作品」屋根裏のラジャー せっちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
観た人の宝物になるような作品
6歳の息子と観てきました。結論から言うと、映画館で観ることができて本当に良かったと思いました。
まず純粋に、映画に出てくるたくさんのイマジナリフレンドがかわいい!!
イマジナリたちがイマジナリワールドで過ごすシーンは、観ているだけで楽しくワクワクした気持ちになります。
息子は小雪ちゃん推し、私はサムライエッグ推しです(笑)
物語のストーリーとしてはファンタジー要素だけでなく、しっかりと現実世界の厳しさも描かれていて、母親の私としてはリジーの姿に何度も泣かされました。
そして謎の男バンティングのセリフには哲学的な要素もあり、深く考えさせられました。
ラジャーは、子供時代の気持ちを思い出させてくれて懐かしい気持ちになり、バンティングや現実世界のストーリーには生きる厳しさをつきつけられる。
子供の心にも大人の心にも残る作品だと思います。
絵はとても綺麗です。
光の表現、温もりを感じるキャラクターの質感、芸術的とも思える想像力が生み出す描写の数々。
日本が誇る手描きのアニメーションの、新しい世界が拓けた気がします。
そしてかわいいイマジナリたちの姿には、どんな子が生み出したイマジナリなのかなとこちらの想像力をかき立てられます。
まだ小さい息子でも飽きずに最後まで観れたのは、やはりこの魅力的な絵とキャラクターがあったからだと思います。
さらに音楽が壮大で、映画全体に厚みをもたらしていると感じました。
最後の主題歌「Nothing's Impossible」がたまらなく良かったです。
この曲を聴きながらのエンドロールは、ちょっと言葉では表現しがたいほどの感動でした。
ストーリー、キャラクター、映像、音楽、どれをとっても素晴らしくて、映画館に観に行って大正解の作品でした。
まだ映画館デビューして間もない息子と私にとって、宝物のような作品になりました。
息子にも、成長と共に何度も見返して欲しいと思うので、Blu-rayが出たら買う予定です!