「オーロラと傘」屋根裏のラジャー ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
オーロラと傘
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原作小説は、A.F.ハロルドの代表作
「The Imaginary」
イギリス文学協会賞受賞をはじめとする数々の賞を総なめにしてきた傑作ファンタジーだそうです。
加えて、スタジオポノック最新作!
ジブリ第三の男、百瀬義行監督と西村Pのタッグですもん。
期待しますよぉ〜!
超楽しみにしていました♪
私は子供の頃から空想好きで
「イマジナリーフレンド」ではないけれど、実在の人物を自分の都合の良いように登場させ、人気者になったり、モテモテになったり、救世主になったりしていましたw
自分の想像の中では無敵なので、今考えると、嫌な事があったりすると、空想世界に逃避し、心の均等を保っていたんだと思います。
本作もイマジナリーフレンドという存在を
「アマンダの想像上の友達=夢・友情・愛情」という、純粋なもの、という事だけにはしておらず、
アマンダに忘れられてしまうと
「消えてしまう」という設定にしている所が、何ともシビアで、大人になった私にも刺さりました。
子供達に忘れられたイマジナリー達が、図書館で楽しく暮らすファンタジーのように見せておいて、実は、人間の精神面にかなり触れているのが興味深かったかな。
バンディングの
「想像は、現実には勝てないのだ」なんてセリフも哲学的で面白い。
原作が童話なので、ぶっちゃけ何でもありなんだが、無茶な展開がやや気になった。
不明瞭な点も多いのに、ラストはありきたりで残念に感じた。
題材は好みなのにな。。
"喪失と再生"
ラジャーはアマンダの悲しみを引き受ける存在だったと思う。
だから
「イマジナリーフレンドが必要な子供達」
の理由!
心の深部をもっと描いて欲しかった!
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