劇場公開日 2023年12月15日

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「無垢なこころは貴重。伏線回収もうまいし、感動して泣けた」屋根裏のラジャー p.f.nagaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0無垢なこころは貴重。伏線回収もうまいし、感動して泣けた

2023年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

アマンダにしか見えないラジャーという少年。そういう子供の想像した存在を「大事なもの」として描くストーリーが良かった。ディズニーの「リメンバーミー」と似ているけど、もっと消えてしまいやすくて、はかなく切ない。子供の頃特有の無垢な心の貴重さを改めて想う。

妄想は、その人にとっては現実と区別できないことがある。特に子供の妄想は、その子にとって現実と言って良いくらいなのだろうと思う。
映画がラジャーの声で始まり、それがアマンダの想像の世界だと理解するまでに少し時間がかかるけど、そこがわかればストーリーに入って行けて、「夢の中って、こうだよな」と楽しめた。現実に戻って来るところもうまく表現できていたと思う。

最後のヤマ場の“レイゾウコ”。上手に伏線回収しているし、感動的。合言葉の「消えない・守る・泣かない」も伏線になっていて、特に「守る」の元の意味がわかった場面が泣けた。ラジャーが渡されたゴーグルのギミックも面白かった。

p.f.naga