劇場公開日 2022年2月4日

  • 予告編を見る

「壮大に出鱈目かつ陳腐なおバカ映画」355 徒然草枕さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0壮大に出鱈目かつ陳腐なおバカ映画

2023年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ジェシカ・チャステイン主演だというので見てみた。
彼女は『ゼロ・ダーク・サーティ』でウサマ・ビン・ラディンの潜伏場所を探索するCIAエージェント役を演じて、リアリティのある演技を見せていた。
監督サイモン・キンバーグとは『X-MEN:ダーク・フェニックス』以来のコンビだろう。あれもいい特殊効果の映像を作り出してたし、顔ぶれだけでも期待できそうではないか。
ところがところが…いざ蓋を開けてみたら、予想外に壮大に出鱈目な作品なので、びっくりさせられたのであったw

いわゆるスパイものはリアル系と007のようなおバカ系に分かれるが、本作は完全に後者。ジェシカがCIA、他の女性4人は英、独、中国、コロンビアの情報機関エージェントで、力を合わせてCIAを裏切ったバカ男たちをボコボコにして、世界を恐怖に陥れる「デバイス」とやらを取り返す…といった話である。

おバカならおバカで、小道具とかいい男、いい女、面白いキャラクター、豪勢な特殊効果等で見せ場を作ってくれるのかと思いきや…ま、好き嫌いはあると思いますが、小生には魅力的な女性も面白いキャラクターも一人として見つかりませんでしたな。アクションも映像もありきたり、ネット検索技術を駆使してターゲットを追跡するシーンも二番煎じ、三番煎じの陳腐さ。こういう作品に一定の需要があるらしいのが不思議でならないのだったw

徒然草枕