「色んな国のおばさんがいっぱい撃つやつ」355 よねさんの映画レビュー(感想・評価)
色んな国のおばさんがいっぱい撃つやつ
全くリアリティのないメカニズムで世界を破壊する秘密兵器を巡って米英だけでなくドイツ、コロンビアそして中国の諜報組織が暗躍する話にもやっぱりリアリティがカケラもなく、正直スパイ映画としてもサスペンスが中途半端で、中盤に至るまではやっぱり『X-MEN:ダーク・フェニックス』を壮絶な駄作にしたサイモン・キンバーグなんかに身銭を切るべきではなかったなと途方に暮れ、中盤で満を辞して登場するファン・ビンビンの勇姿にやっぱり中華資本が入ってるとエゲツない忖度が入るなぁと大きな溜息をつきましたが、終盤でフランス映画が得意とするような冷たいバイオレンスが突然発動。そこからのクライマックスはそれまでのダメダメを全部チャラにする痛快なものでした。「色んな国のおばさんがいっぱい撃つ」映画にはまだまだ未来があるなと思いました。個人的にはダイアン・クルーガーがとにかくカッコよくて惚れ直しました。
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