劇場版ラジエーションハウスのレビュー・感想・評価
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フットワーク軽め
ドラマは1期は見ていた記憶がぼんやりと…。
ドラマの映画化は基本的にTVSPの枠を出ることのないのがお決まりだと思っていたのですが、予告を見る感じ割と映画にシフトしているのかなと思い鑑賞しましたが、うーんいつも通りTVSPでした。
まず全体的に医療者とは思えないくらい軽い作品でした。基本的に団体行動ばかりしていたり、感染症が蔓延しているかも知れない島に行くのに超軽装&マスクなしと色々と大丈夫なのか?と。院長の判断も突拍子の無いものばかりで、医者が不足するのはまだ分かるんですが、感染者ばかりいる島に当院の医者が行ったらこの病院に患者が来なくなるというコロナ初期のような考え方にちょっと引きました。しかもこれ真面目にやっている分タチが悪いです。その後改心したかのように医者を大量に送りますが、いやいやそれは大丈夫なのか?ととにかく粗の目立つ展開ばかりでした。
あと原作を読んでいないので申し訳ないのですが、ちょくちょく入る恋愛模様、あれはノイズです。ドラマならじっくり展開を見てはいけるのですが、映画だととんとん拍子に進みますし、最後のキスシーンはしょうもなと思ってしまいました。着地点が見つからないからってあんなキラキラ映画のような終わらせ方はアカンですよ。
役者陣の演技はとっても良かったと思います。それぞれのキャラクターに個性が立っていましたし、エンケンさんはやっぱりいると安心感があります。
トータルでは微妙な作品ですが、原作・ドラマのファンの人なら楽しめるのかな〜といった感じでした。
鑑賞日 4/29
鑑賞時間 10:00〜12:10
座席 J-6
それで良いんか?君たち、カッコ良いとは思うけど。ホンマにそれで良いんか?
などとなどとなどと。
いってしまえよー、とアオリ気分になっちまうよねー!なラスト。このままじゃ終われんがな。って事で、やっぱりキターw
壁壁壁としつこかったんで、壁で表現するのかと思ったら。水面に落ちる水滴で、溢れ出す心を表現。ルビコンです。川面に投げられた賽です。もう止めらない翼ちゃんw
冒頭の脚本のクササには逃げ出したくなります。2本分のドラマを一本にしました!なニコイチ建て付けも露骨です。こりゃダメかも、な匂いプンプンさせてますが、画が良いんです。撮影-照明は、江原祥ニさんと杉本崇さんのコンビで、明確にプロの本気が感じられる劇場映画クオリティ。これが救い。
とですよ。
一話目の泣かし方が反則です。コレにはやられました。もうね。隣近所から鼻啜り上げの音が聞こえて来ます。
後は、お約束の如き「お仕事物語りムネアツ・ワールド」全開で突っ走って、ラストの桟橋の抱擁。限界のクササから持ち直してホンワカ幸せ気分でお終いです。
期待値が低目だったのも幸いしたか、そこそこ楽しめましたが、もちろん細かいツッコミは無しが前提どす。
だって、なんか、よく分からん事ばっかし起きてますもん。DEデミオを、前突で、どうやったら前転させられるんw
【”医は仁術也” 様々な”難壁”を乗り越え、放射線技師や医者が人命を救うために、日夜奮闘する姿を描いたヒューマンドラマ。今更ながらに、医療に従事している方々への尊崇の念を深めた作品である。】
ー 原作やドラマを見ていないので、ストーリーについて行けるかなあ、と思いながら劇場に行ったが杞憂であった。
クスリと笑えるシーンも随所に織り込みながら、沁みるシーンも多くって・・。-
◆感想
1.臨月の妻ナツキを定期診察のため、「甘春総合病院」へ車で連れて行くケイスケ(山崎育三郎)の車に酔っ払い運転の車が正面衝突するシーン。
- 冒頭の講義で及川教授(高橋克実)が、説明するトリアージ(最初に処置すべき患者を決める事)。問いだされてオタオタする新人、裕乃(広瀬アリス)の背後に現れた五十嵐(窪田正孝)の”状況によって、トリアージは変わる・・”と言う言葉が効いている。
ベテラン医師は酔っ払い運転をした愚かしき男から処置をする。内心、それはオカシイだろう・・、と思ったが医療の世界のトリアージについて学ぶ。刑法とは違うんだな・・。それに憤ったケイスケの取った行動。(そりゃ、そうだろう。私でも同じ事をするぞ)けれど、ベテラン技師小野寺(遠藤憲一)の機転で、ケイスケは犯人としては扱われず、無事に子供の出産を見届ける事が出来る。奥さんは残念だったが・・。-
2.初めての手術に臨む新人、裕乃。そしてオペが上手く終わりチーフ医師(和久井映見)が、彼女に掛けた労いの言葉。
- 成程、この映画は若い技師の成長物語でもあるのだね・・。-
3.アメリカ留学予定の杏(本田翼)の元に、母(原日出子)から、父危篤の連絡が入り、彼女は急遽、父の診療所に飛ぶ。
- 臨終間際に、父が彼女に言った言葉。そして、島民の多くが心配そうに父を見る姿。
”医は仁術である”と言う言葉を思い出す。立派なお父さんだったんだね。少し、沁みる。
で、ここで初めて五十嵐は杏の事が好きなんだ、と分かる。
けれど、最初から五十嵐は杏がアメリカに立つ日をカウントしていたなあ・・。-
4.杏を歓待してくれた島の叔母さん(キムラ緑子)の胸の痛みの原因を、踵のレントゲン写真から五十嵐が当てるシーンも、医学用語満載であるが、面白かった。
5.大型台風が襲った後の、杏がいた島で急に多数の島民が起こした原因不明の腹痛。”井戸水”が滴るシーンが頻繁に描かれていたので察しは付いたが(隣のご夫婦は小声で言っていた・・)医療映画で、こういう分かり易い見せ方も良いモノである。
- 何より、五十嵐が風評被害を案じる甘春総合病院院長(高嶋政宏)の反対を、職を辞する事で跳ね除け、島に向かうシーンが良い。そして、ラジエーションハウスの面白き同僚たちも職を辞して追って来て、島の桟橋に降り立つシーンは沁みたなあ。
そして、院長の計らいにより遣わされた医師達。技師が予め原因を推定し、医師が処置をする。そのプロセスが上手く描かれている。
6.ラストも、佳きシーンであった。
- 五十嵐と杏は、小さい頃からの仲良し何だね。-
<鑑賞中は、屡、目が潤み、そしてクスリと笑い、鑑賞後は大変爽やかな気持ちになった作品。
そして、今更ながらに、医療に従事している方々への尊崇の念を深めた作品である。>
原作漫画もテレビも未視聴、でも面白かった!
多分面白そう〜と、何度も見た予告編だけで見に行きました!
八嶋さんとかはトリビアの泉を思い出したし、技師長さんはドクターXで見た医師を思い出して、警察官達をうまく誤魔化すための小芝居とか面白かったし、
和久井映見さんは久しぶりに見たけど貫禄のあるベテラン女医になってて、可愛い女の子のイメージだったのにこの年代の役どころか~、と感慨深く思い。
技師と医師の連携、島への派遣の是非、リアルな部分も漫画ならではの「そんなに都合よく行動出来るものなのかな〜?」という部分も含め、それでも見応えありました!
ただ最後、ヒロイン的な女医さん、海外留学捨てて島に残るの??せっかく海外での受け入れ体制あるのにこんなドタキャンする医師は今後大丈夫なんだろうか?もう海外行けないんじゃないかな?とやや最後に不安も残りましたが。。
脇を固める面々が安定していたのと、各々の患者達の深刻な状況があっても時折コミカルな演出を挟めるのも、重苦しくなりすぎず、良かったです。
「飲酒運転したやつなんか助けるな!」という被害者側の気持ちも分かるし、でも医療従事者としてはトリアージ順に助けなきゃいけない、という難しい状況も提示していて、今まで見たことないタイプの医療モノでした。
人は聴覚が最後に残る、というのは実際に体験したことがあるのでよく理解出来ました。目を開ける体力さえ無くても、こちらが呼びかける声には手を握り返して反応出来るんです。だから、自分ももし最期の際に意識は遠のいていても、声や音には反応していたいと思いました。
院長、常識は分かるけど経営者としてはカタブツでいるしか、やっぱり仕方ないかな。。?と思いきや、最後の英断はとても良かったです!現実の病院でどう対応出来るのかはおいといて、映画としては院長、やるじゃん!!と思いました(笑)
そうそう、技師長、ちょっとおちゃらけたキャラクターのフリして飲酒運転起こした患者に、現実を分からせるようにした行動にはあっぱれと思いました。
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