「また予告詐欺」劇場版ラジエーションハウス よっちゃんイカさんの映画レビュー(感想・評価)
また予告詐欺
フジテレビの人気連ドラの劇場版。
連ドラは銭湯で第二期の1話分だけ見た事がある。
その時はチームの掛け合いやテンポ感がHEROを感じさせて面白いドラマだなと感じていた。
後に調べてHEROの監督が撮ってたと知って妙に納得した記憶がある。
さてフジテレビドラマの劇場版といえば「コードブルー」や「シグナル」等どうもドラマ版の評判と反比例するようにイマイチになることが多いが、この作品もその例にもれなかった。
特にどうかと思うのは序盤。
どうにも重苦しくてたまたま見たドラマの時のリズミカルなテンポ感が出ないのが困る。
ただ5分10分してくるとだいぶマシになってきて、八嶋さん、浜野さん、エンケンさん、浅野さん等々の活躍でクスッと笑えるシーンも増えてきてかなり良好。
さらに、冒頭の研修から繋げて交通事故で命を助ける順番、患者の優先度が提示され、これが後々予告編であった島での感染症で伏線として効いてくるのかななんて思ってた。
ただ、ここから様子がおかしくなってくる。
交通事故の件がいつのまにか立てこもりまで発展して無茶苦茶時間を食うのだ。
これに関しては製作陣ではなく島の感染症がメインですよみたいな予告編を作った宣伝の責任だろう。(まぁ実際僕もこの映画の内容で予告編つくれと言われたら同じようなことをしてしまいそうな気もするので難しいのだが)
結局島の感染症はラスト30分だけだった。
とはいえこの予告詐欺を除けば交通事故の件なんかは最高だった。僕自身途中泣いてしまった。
島の旧型のレントゲン?の使い方をラジハメンバーが教えるところも楽しく、かつチームワークなんかも感じられて上々のシーンだった。
ただ感染症辺りからまたテンポ感の悪さが再燃してくる。
というか冒頭から島の水を匂わせすぎである。
正直言って島の水が原因で感染症が起こるのがバレバレである。
この匂わせすぎによってラジハメンバーや甘春達がいつまで経っても気づかないバカみたいで少しイライラした。
匂わせすぎも良くないですね。
ただ、何度も言うようだが、役者さんのお芝居と掛け合いは楽しくサッと見られる佳作かと。