「面白かったのに皆さんの評価は低いんですね! なんでだろ? 久しぶり...」バブル panpan00さんの映画レビュー(感想・評価)
面白かったのに皆さんの評価は低いんですね! なんでだろ? 久しぶり...
面白かったのに皆さんの評価は低いんですね!
なんでだろ?
久しぶりの映画鑑賞でした。前情報は無し。普段から事前情報は入れずに観に行くスタンスです。それが楽しむために一番かなと。
この映画を見て泣けるか?、感動するか?と言われると、そんな気持ちにはなりませんでしたけれど、泡に包まれた世界観は良かったと思いました。クリストファー・ノーランのインターステラーが好きで、宇宙関連は面白いので、そういう意味で言うと、バブルのブラックホールみたいな蜘蛛の巣とか、世界は破壊と再生を繰り返すってところは良かったです。
パルクールの映像も良かったし、音楽はオープニングもエンディングも良かった。
何が駄目?強いて言うなら先の読める展開だったことかな?ウタがヒビキに振れると触れた指が少し泡になって、あぁこの子はヒビキに触れられないんだなと理解したら、人魚姫の話が出てくる。きっと最後にウタは泡になって消えるんだろうと、結末が見えてしまっていて、裏切られることもなく消えてしまった。
ヒビキはウタに好意を持っていたので号泣するんだけど、あの短期間で、しかも知性を持たない女性を好きになれるかな?
ヒビキはSLAM DUNKの流川楓みたいなクールな奴だ。クールなキャラで行くのかと思いきや、ウタに王子様と言われると顔を赤くしてクールキャラが崩壊する。
ウタは歌う。ラララと歌いながらパルクールする。それは流石に無理だろう(笑)
ウタは知性がない。最初の登場時は獣みたいな行動を取り言葉を話せない。エヴァンゲリオンの綾波レイみたいで心が無いが獣なので更にヒドい。
ヒビキは、ヘッドホンを常にしている。ヘッドホンを外すとヒビキの耳は、周囲の音、会話などをかなり拾ってしまうようだ。子供の頃にバブルの爆発に巻き込まれたことが原因でそうなったと思いきや、それより前からそうなった。すると普通に障害なわけだけど、そのような症状の障害を私は知らないから、ご都合主義みたいな設定で、おかしいと感じてしまった。
DEATH NOTEのLみたいなのがいた。後で小畑健が関わってることを知り納得した。
結局、泡が降る理由とか、泡の中心にいたものが何かはさっぱりわからない。蟻地獄の中もよく分からなかった。
東京のバブルが消えて再興するけど、建物を1から作り直すわけではないところが疑問だった。あそこまで破壊されてて大丈夫なのか?
あと、東京の中心はやっぱり東京タワーなんだなと改めて思いました。東京スカイツリーではない。
最後にバブルの中心のアレは一体何?
ざっくりストーリー
5年前に世界中で泡が降る現象が発生。やがて東京に泡が集まった。東京は首都機能を失い荒廃している。降り積もった泡は水になり、東京は水没している。
その東京に行き場を失ったような若者達が集まる。そこでは食料を掛けてパルクールのチーム戦が行われる。街のある地点にフラッグが立っているのでそれを先に取ったほうが勝ち。
パルクールチーム、ブルーブレイズにいるヒビキは子供の頃に音が沢山聞こえる障害?を持っていて常にヘッドホンをしている。その障害が理由で母親から愛されていないようだ。パルクールの実力はかなりのもので、周囲とは別格だ。
ヒビキはバブルの中心である東京タワーから歌が聞こえてくるので、気になって接近する。過去、何度もチャレンジしているが一度も中心に辿り着けない。今回も辿り着けず、水没してしまう。服が引っ掛かり抜け出せず、溺死仕掛けるが、泡から生まれた少女によって救われる。
少女は会話ができず、人らしい振る舞いすらしていない。ヒビキは仲間の元に戻る際に少女を連れて帰った。ヒビキは少女の名をウタと命名する。ヒビキはウタにパルクールの技を習得させチームのメンバーとして育てる。
ウタは女性科学者マコトに人魚姫の話を聞き、自身を人魚、ヒビキを王子様に見立てる。徐々にヒビキはウタに惹かれていく。
ウタはヒビキに触れると泡になってしまう制約がある。彼女の左手の一部は既に泡になっている。
ウタはバブルの中心に戻ることにする。5年前同様に爆発が起きそうな予兆が現れる。ヒビキはウタを追って仲間達とバブルの中心へと向かう。ヒビキは仲間の協力もあり、バブルの中心へと進む。バブルの中心である東京タワーの展望台には、当時そこにいた人たちが蝋人形のようにいて、幼い頃のヒビキもいる。当時の記憶が蘇る。窓の外の泡がヒビキに近付いてくる。どうやらウタのようだ。ガラス越しに泡と少年ヒビキの手が触れた瞬間に大爆発が起きる。
記憶が呼び起こされると、蝋人形のような過去に展望台にいた人たちが消えていく。すると、そこにバブルの中心核が現れる。実際に何かは全く不明。それにウタが捕らえられている。
ヒビキは救おうとするが、また水没してしまった。ウタはヒビキに触れると消えてしまうことを覚悟してヒビキを救いに行く。結果、ヒビキを救えたものの体の殆どは泡に戻ってしまい、やがて全て消えてしまった。ヒビキは悲しみに耐えられず声を出して泣いてしまう。
東京のバブルは消えて、再び世界中に泡が降り出した。
やがて東京の街は復興のため建設ラッシュになっている。ヒビキは相変わらずパルクールを続けている。彼の後を一つの泡が追っていく。