「「スパイダーマン」と言う括り」スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース Uさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「スパイダーマン」と言う括り

2023年7月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

シリーズの第1作は観賞。時代と世界線を越えた、同名のヒーロー同士の連帯とか敵対とか、こんな物語も成立するのかと驚きました。
◉絆とは束縛
同じような能力や性格、意思や願望を持つ多くの仲間がもし居たら、心強く前を向く勇気も出るだろう。到達の喜びを共有できるし、心底から助け合える。しかし、たくさんの仲間を改めて見れば、それは手枷足枷にもなり得る。繋がりが緊密であるほど、重たい鎖に変わると言うストーリー。なにしろ、僕も君もあいつも、あの時会った彼も、皆同じ名前で認識されているのだ。うれしいのか、うっとうしいのか?

そうした「絆は鎖でもある」と言う力学を感じて、更にそれを越えて行けるか? の物語。おまけに、一人か世界かどちらかを選べなどと言う、ヒーローの存在自体を覆すような問いかけもあって……

仲間と一緒になって、一人も世界も全て救う……ぐらいのノリがあればOKなんでしょうか。いったんはヒーローと言う夢を壊して、その後、どう再構築して行くかの物語でもあるのか……などと、急展開に段々置いてけぼりになりつつ、感じていました。

◉抽象絵画の夜に消える
ヒーローと仲間の課題は、ひとまず彼らに預けるとして、私はマイルスやグウェンが身を翻して消えて行く夜の街や、時間の迷路に痺れていました。街も空も、光や暗がりも宝石以上に煌めいて、抽象絵画のように美しかった。
同胞の鎖を振りほどくように、「群」のスパイダーマンを離れて、「個」のスパイダーマンたちは天空に向かう。揺れる蜘蛛糸は、群から逃れ出た自由を表象しているようで、とても気持ちが良かった。

グウェン・ステイシーが何故これほどと感心するぐらい、女子としてスパイダーマンとして、美しかったですね。芸術的な細身。

Uさん
Qooさんのコメント
2024年1月3日

コメントありがとうございます( * ॑꒳ ॑*)⸝

多分、次作は面白いのでしょう。なんてったって前作で亡くなってしまった叔父さんが生きている世界、しかもダークな感じが漂ってましたよね。
今度こそ、復習して臨まないと忘れっぽい私は???となってしまうかも笑

Qoo
Mさんのコメント
2023年11月2日

何か斬新というか、映像が魅力的な映画でした。続きが楽しみです。

M
琥珀糖さんのコメント
2023年9月15日

こんにちは

完全にお手上げでした。
複雑すぎて、枝葉が分かれすぎて、私の脳みそはパンク。
(前作も観たのですが・・・)

たしかに映像は抽象画のように美しかったです。
グウェンもクールでいてハートは熱い。
魅力的なヒロインでしたね。

琥珀糖
やまちょうさんのコメント
2023年7月29日

コメントと共感いただき、ありがとうございました!
映像面でも静と動、明と暗のコントラストが鮮やかで大変美しい作品だと感じました。

やまちょう