「日本人では創れそうにないセンスあるグラフィック映像と音楽が融合したアート作品」スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5日本人では創れそうにないセンスあるグラフィック映像と音楽が融合したアート作品

2023年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ものすごい映像だった。

バースごとにタッチを変えるアイデアや過去実写映像やレゴでの表現など、さながらアート作品を観ているかのようだった。

CG技術の進化によりリアルなタッチに真っ直ぐ進んで行くと思っていたアニメ作品だが、そこに人のセンスやアイデアをしっかりと練り込むことでこんな方向にも進んでいくのかと前作以上に驚かされた。

2時間半という尺でも長さを感じさせないほどのスピード感だったが、途中でトイレに席を立つ人たちも多く、またアニメだからと思い子連れで来たお客さんも多かったが、中学生辺りでも内容を理解することは難しいと思われ、小さい子達には少しかわいそうな気がした。

自分はマーベル作品について思い入れも基礎知識もないが、結局本作や「スパイダーマン・ノーウェイホーム」、(DCだけど)「フラッシュ」などを観る限り、マルチバースを創ってしまう能力はスーパーヒーローしか持ちえない訳で、マルチバースに寄って引き起こされた様々なトラブルや悲劇は未熟なスーパーヒーローに原因があるという事に決まりでいいですかね。

カツベン二郎