「「どうせ子供向け」との妥協があったとは思いたくないが・・・」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
「どうせ子供向け」との妥協があったとは思いたくないが・・・
子供だけでなく大人が観ても楽しめるのがコナンの魅力だが、今回は、物語の作り込みの粗さ、雑さが目につく。
何よりも解せないのは、「被害者の会」の設定や描き方。あれだけの人数の外国人が、日本国内で違法行為に及ぼうとする時点で、公安は何をやっているんだということになるだろう。そもそも、復讐のためであれば罪を犯しても許されるのかという大きな疑問がある。真犯人についても、動機や手口に関して、納得できない点や辻褄の合わない点が多すぎる。対するコナンの推理にもキレがなく、あっと驚くどんでん返しもない。
いつもながらの荒唐無稽なアクションやスペクタクルは、アニメならではの見せ場として許容するとして、肝心かなめの謎解きやトリックがお粗末では、「大人でも楽しめる」という謳い文句が泣くだろう。
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