「映画「8番出口」の原型」百花 みるさんの映画レビュー(感想・評価)
映画「8番出口」の原型
映画評論家でもありラッパーの宇多丸さんがラジオで「映画8番出口の原型」と本作のことを語っていらしたで気になって視聴しました。
なるほど!めちゃくちゃ似てます。
映画8番出口と監督・脚本が同じなので似ていて当たり前なのですが、それ以上に似ています。リメイクと言ってもいいぐらい。
本作は母親が認知症になりその不安な状態を描いた映画ですが8番出口との共通する部分は以下があげられます。
・青年である主人公の妻が妊娠し、今度父になるが自分には父がいないため父親としてやっていけるか不安
・母親が認知症になりスーパーマーケットをぐるぐる回るが同じ場所に戻ってくるシーンの演出が8番出口と同じ
・母親が階段を上っても同じ階になる演出も8番出口と同じ
・主人公は子供の頃、母親に見つけてもらうためにわざと迷子になった
・クラシック音楽が8番出口と同じく効果的に使われている
などなど。
またこの映画で一番好きな部分は「認知症の人を忘れてしまう人と思っているけど本当に忘れているのはどちらでしょう?」という問いかけです。
いろんなことを忘れていく内容を描いた映画ですが、大事なことを思い出させてくれます。
コメントする