「敬老の日に」百花 またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
敬老の日に
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80で亡くなった私の母は認知症でもないのに整理整頓が苦手でかつプチ買物依存、家にはシャンプーなどの日用品が一年分以上あった。映画の序盤、家の中が片付けられず買い物も同じものを複数買ってしまい、それらをみた息子が面倒臭そうな顔をする、そんな描写に胸が痛くなり、しばらくは映画と並行して自分の内面を見る時間が続いた。おそらく同様に感じた方も多かったのではないだろうか。
筋はシンプルですっと見られてしまうが、旦那に苦労しているとかならまだしも、シングルマザーが可愛がっている息子を一人おいて出奔してしまう、それは流石に有り得ないだろうと感じた。
映画技術的には幻惑を誘うカットバックやトリッキーな撮影も効果的に働いたし、震災などのCG、背景のピントの合わせ方などはかなり上手いと思った。
原田美枝子はオレンジ50、青春の殺人者、あゝ野麦峠、勝新撮影の写真集、そして北の国からといった20代までの印象が強い年代。94〜5年設定の映像では、もっとずっと若かったはずだが、設定年齢が実年齢63歳よりかなり上なんだと理解。
実は♯河合優実を目当てで見に行きましたが、出ていたことは理解しましたが、アップどころかピントすら合いませんでした(笑)。岡山天音も北村有起哉もですが。
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