「そして、愛は残っていた 記憶のすれ違いで起こる親子愛の秀作」百花 ゆきとうさんの映画レビュー(感想・評価)
そして、愛は残っていた 記憶のすれ違いで起こる親子愛の秀作
ラストは涙が溢れそうな位、感動しました。
息子の泉(菅田将暉)が認知症になった母親の百合子(原田三枝子)を支える物語です。
2人の間には、泉が子供の頃、空白の1年がありました。
そのことで、記憶が曖昧になっても自分を責め続ける百合子。少し恨みながらも献身的に支える泉。
半分の花火の記憶が、2人の親子愛をしっかりと繋いでいたのです。
高齢化社会の日本は、これから認知症患者がどんどん増えていくでしょう。
本作の百合子は、決してほめられた母親像ではありませんが、泉を思う気持ちが随所に表れていました。ラストは何とも切ないですね。
2人の演技も素晴らしかったし、脚本やカメラの演出も上手いと感じました。
親子愛の素晴らしさを表現した秀作だと思います。
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