「ファーザーにはなれず」百花 ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
ファーザーにはなれず
2022年劇場鑑賞205本目。
アルツハイマー病を患った母親と息子の物語。アルツハイマー病の患者が見える世界も描かれていて、不思議な感覚を味わえるところがアンソニー・ホプキンス主演の傑作「ファーザー」を彷彿とさせるのですが、あの映画の持つパワーと比べるとどうも薄ぼんやりした感は否めません。恐らく忘れていく母親が無抵抗にそれを受け入れているのが大きいのでしょうか。受け側の菅田将暉演じる息子も、設定的に素直に悲しめないので、こちらも分かってはいるけどカタルシスがないままあっ、映画終わっちゃったという感じでした。
若いメイクの原田美枝子は美人でした。
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