ヘルドッグスのレビュー・感想・評価
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室岡くんの天国と地獄
坂口健太郎くんがかわいすぎた。
どぎつい映像の中の癒し。
重鎮があっさり殺されちゃって、これならさっさと始末できたんじゃ?と思わないでもない。
金田さんも良かったな。
おもしろかった!
早口がどうのとか結構書いてありましたが、レビュー読んでから観たからか特に違和感は感じませんでした。
ああいう役なんだなとすんなり入ってきた。
ヤクザ映画っぽくないお洒落でかっこいい映画でした。
ぐちぐちねちょねちょしてなくてスッキリサッパリなアクションシーンで見やすかったです。
もう1回観れるし観たいと思いました。
「セリフ良く聞こえない」問題
「あ、これ原田監督なんだ。で、(主演は)岡田君なのか」
最近、どんどん前情報を入れない傾向が強くなり、予告も殆ど観ないため、前週火曜の番組更新でそのことに気が付き、予定を調整して劇場鑑賞です。
いやぁ、裏切らない。岡田准一さんこだわりのアクションは、今作において自ら「技闘デザイン」も務めています。今作のアクションは正に「肉弾戦」であり、岡田さんは勿論のこと、坂口さん、MIYAVIさんをはじめ皆さん迫力抜群、見応え十分。巧みなカメラワークも相まってもう大興奮です。
原田監督作品の「セリフ良く聞こえない」問題は、ヤクザシーンにおいてはむしろ流れこそ重要であったり、(言い方は悪いけど)粗が見えにくくてむしろ効果的と感じます。
逆に非ヤクザシーン、室岡(坂口)が杏南(木竜)に連れていかれる会合での「複数人が順番にセリフを言う」段取りにこそ、この演出は若干イマイチと感じました。ま、こういうのは原田監督に限らず「ありがち」ですけど、やっぱり不自然ですね。
兎も角、この設定と内容を見事138分にまとめ、面白くしているのはあっぱれで、役者も本気になって皆さん「良い表情」の連発。
なんなら、設定、関係性の複雑さや「セリフの聞き取りにくさ」も含め、繰り返し観直して楽しみたい作品に仕上がってます。勿論、初回は劇場で観てよかった!
バイオレンス・アクション・ヤクザ映画
岡田師範の格闘技と坂口君のキレっぷりを楽しみましょう。やくざ系の映画が大嫌いなら見るべきではありません。セリフが聞こえにくくて、ちょっとストーリーのディテールのわかりにくい部分があったのは残念。特に坂口君が三上を殺すシーンは、その理由がはっきりわからなかったです。日本語でも字幕が欲しい。あの男が潜入捜査員だったとわかるのは意外性があって面白いと思いました。
1時も目をはなせない
バディを組んだ2人が駆け上がるように登っていく快進撃はみてて面白い
番宣でのサイコパス坂口健太郎
ちょっと思ってたのとは違うかったけど
坂口健太郎さんの魅力を残しつつ
新しい役柄に挑戦した感じ
とても良かった
岡田准一さんのプロ以上のアクションを
また見れた
身体つきも素晴らしい
やっぱり北村一輝さんは
コテコテのヤクザ似合うわ〜
今回同じ日の上映日の映画
どちらも北村一輝さん出て
ドラマでも見ない日はないぐらいの活躍されてるけど
コテコテ好きだわ
松岡茉優さん
ドラマ初恋の悪魔での名演で注目してたんだけど
素敵な女優さんだなぁ
はんにゃの金田やMIYAVIさんも味のある役どころで
映画始まってから終わりまで
ずっと目が離せない
アクションも内容も
ただ、登場人物が多いので
整理できてませんが
もう一回ゆっくり観たいかな
破滅的な虚無感
原田眞人監督の前作の「燃えよ剣」のときも感じたんだけど、彼の描く暴力の背景には破滅的な虚無感を感じて、見てて気持ち悪くなる。暴力がエンタメに昇華してたり、教訓が含まれてたりするとそうでもないんだけど、こうした「うすら寒い醜悪な暴力性」みたいのは見たくない。
必殺!?
なかなかハラハラさせてくれましたね。
正義だか責任だか命令だから知らないが命賭けてまでヤクザに潜入する、こんな警察官本当にいるのかね?
大竹しのぶが「鼻無し」を殺すシーン、まるで必殺仕事人だね。
けっこうよかった
岡田准一の映画で初めて面白い。しかも本当に強く見えるし、素早い格闘アクションがかっこいい。特に車の中でヤクザを倒すシーンが素晴らしい。
はんにゃの金田が憎々しくてとてもいい。
深町秋生原作の映画なので駄作だったらどうしようとハラハラしていたのだけど、とても面白い。けっこう長いのが不安だったが、充実していて長く感じない。女殺し屋が自分が入れた毒を飲まされそうになって嫌がっている場面が面白い。ただ、あのヤクザ組織、警察につながりがある者が組長を入れて4人もいる。
岡田准一が元警官だからと言って即潜入捜査官であるというわけでもないので、ちょっと判断が雑ではないだろうか。
これも犬、あれも犬、たぶん犬、きっと犬
直近で「潜入捜査官」と言えば、
どうしても〔土竜の唄〕を思い出す。
原作がどうかは知らぬが、映画版は
『宮藤官九郎』脚本だけあり、
お馬鹿でお下品なギャグが満載の三部作。
とは言え、その中でも、所謂「兄弟」関係が
物語の主軸に据えられているのは、本作と同様。
この手の潜入モノを成立させるためには、
便利且つ重要なファクターなの?と
思ってしまう。
実際の出来事にインスパイアされたと思わしき、
新宿のスーパーマーケットで
何れもパートの主婦と女子高生数人が銃殺された事件。
動機も犯人も不明で、結局は迷宮入り。
が、その女子高生の一人と恋仲だった
所轄の警官『出月梧郎(岡田准一)』は職を辞し独自に捜索を開始し、
犯人集団を全て討ち果たし、復讐を遂げる。
そんな『出月』に目を付けた警視庁組織犯罪対策部の『阿内(酒向芳)』は
言葉巧みにリクルート、指定暴力団の「東鞘会系神津組」へと潜入させる。
タイトルの「ヘルドッグス」は
当該の組の最前線で汚れ仕事を一手に引き受ける部隊の俗称。
『兼高』と名前を変えた『出月』は
そこで弟分の『室岡(坂口健太郎)』とコンビを組み、
殺しをいとわぬ働きぶりでめきめきと頭角を現し、
組の上層部にまでのし上がる。
当初の目的は、上部組織を含めた情報の横流しも、
中途新たなミッションが。
それは、「東鞘会」のトップが秘匿すると言う、
警察の恥部を纏めた秘匿ファイルの強奪。
自身の素性を悟られぬまま、『兼高』は件のファイルを入手できるのか。
秘匿ファイルは物語の最後の最後に、ちらとだけ登場。
しかし、その内容を知った時に、確かにこれが世間に開陳されれば、
警察組織の面目は丸つぶれになるだろうと思える素晴らしい設定。
〔ジョーカー・ゲーム(2015年)〕の「ブラックノート」のように
得体のしれぬモノだったら笑ってやるぜ、と思っていたら、
豈図らんや納得の内容。
そして、そのファイルに書かれている中身こそが、
本ストーリーの底に揺蕩う暗部であり、貫くテーマでもある。
どのような志を持って「犬」となることを呑み込み、
自らを省みずに危険に身を投じるのか。
その意志が弱ければ、魅入られ、木乃伊取りが木乃伊になる可能性も否定はできず。
とりわけ個人の才覚で権力を手にする機会が回って来れば、
それに抗うことは、常人であれば困難だろう。
とは言え、本作で描かれている通りに
「犬」が至る所に跋扈している状態は、やや不自然さも感じはする。
そして片方のテリトリーに居る分だけ、
反対側にも居ないとアンバランスなわけだが・・・・。
メッチャ面白い極道映画! 本年度ベスト!
お気に入りの役者さんが数多く登場!
最近のお気に入り。
木竜麻生さんも登場。
一人の警官が救えなかった命のトラウマからある組織に潜入いていくストーリー。
出だしから終始テンポの良い展開。
全く飽きる事もなく鑑賞出来た印象。
全てのキャストの方の演技に圧倒。
岡田准一さん。
相変わらずカッコ良い!
彼が演じる元警官の兼高。
責任感強すぎ。彼をあそこまでする理由が良く解らないけど迫力がありすぎた。
坂口健太郎さん。
こんな坂口さんを観たのは初めてかも!アクションが出来る役者さんだったのね(笑)
松岡茉優さん。
お目当てだったけど久し振りにスクリーンで観た感じ。
色っぽいさが倍増した感じ(笑)
金田哲さん。
インテリア風なヤクザがメッチャお似合い。
お笑い芸人とは思えない迫力ある演技に圧倒。
大竹しのぶさん。
普通でした(笑)
兼高と坂口健太郎さん演じる室岡が初めて出会うシーンも良かった。
後半で兼高が言う「○○ドッグで始まってヘルドッグで終わる」みたいなセリフがカッコ良い!
心に残ります( ´∀`)
和彫りと洋彫りどっちが強い?
テンポが早いが新しいヤクザ映画。何十人殺されたか分からない(2回目観るとき数えてみよう)ヤクザ組織の複雑な人間関係を理解するのに苦労する。多くの方のレビューにあった早口の聞き取りずらさ。かなりでしたね😂特に酒向芳
は何言ってるかほとんど分からないぞー。他の演者のシーンでもボソボソ。それでも最後まで観れるのがすごい。やっぱり岡田准一の見事なアクションがそうさせたのだろう。彼の総合格闘家のような動きは秀逸だ。真面目な制服警官だった兼高が狂犬に堕ちていく姿を回顧するシーンがあれば良かったし、室岡(坂口健太郎)の生い立ちをもっと深掘りして欲しかった。その2点があれば、2人の相性が98%であることに納得できたかもしれない。久々に目まぐるしいドンパチ映画でした。
岡田准一アクション&内容良かった
前編初パナからワイルドジュンイチ登場
初めは内容が分からないまま見てくうちにだんだんはまりこんでいき最後はあ〜そうなんだ‼️で終わる面白い映画でした。おすすめ映画です。( ¯▿¯ )
犬🐕の意味もよくをかりました。(^-^)
潜入捜査ノワール、の雰囲気の、カッコいい映画
自分的に「カッコいい、雰囲気、の映画」というカテゴリーの原田眞人監督作品。ロケ地、美術、衣装、どこにそんな世界があるんだろうかという、ある意味ユートピアな場所が毎回見どころだ。今回は廃屋廃墟に装飾を置いてヤクザな世界を演出。こんな場所をそんな設定で?というのは黒沢清と双璧かも。出てくる裏社会のメンツもカッコいい。オペラ?をカラオケで歌うヤクザ。見てる間はテンポはいいし、視覚的にもかっこいいので飽きないのだけど記憶にも残らない。毎度。有象無象の暗黒集団はかっこいいのだけどさすがにあのリーゼントの女性込みでの葬儀シーンは皆キャラが強すぎて笑ってしまう。
岡田准一はかっこいい。坂口健太郎もかっこいい。松岡茉優は生気がない。言われてるようにセリフは聞きづらいが、たぶん聞けなくてもいいや、というしつらえの「雰囲気の映画」なので気にもしなくなる。主人公のマッドドッグぶりの理由づけもあまり乗れるものでなく、潜入捜査官になる理由もあまりパッとせず、アンダーカバーばかりとなる後半の前にそもそもミステリー要素はセリフが追いきれずあんまり驚きの要素はない。バレるバレないを愉しむようにも作られてないし。
という全体的にカッコいいを楽しむ映画。
終始何を言ってるのかわからない。アクションシーンはさすがは岡田くん。
とにかくセリフが聞き取れない。序盤の警官がおおかたヤクザのことを説明してくれるけどボソボソで何を言ってるのかわからない。坂口くんのトイレのシーンや岡田くんと坂口くんが雨の中会話するシーンもかなり大事なシーンなんだろうがセリフが本当に一言も聞き取れなかった。
一番残念なのはSE。銃声のキツすぎる金属音はどうやったらあれでGOが出るのか謎。初めて映画で耳を塞いでしまったしせっかくの銃撃戦のシーンが本当に台無しになっていた。
あと内部構想だけとかならまだしも他の組も出してくるのは詰め込みすぎ。ごっちゃゴチャになってるわ。
岡田くんのアクションや坂口くんの演技は良かった思う。
「俺はあの家族のために」とかいってた岡田くんがあっさり坂口くん殺して自分も死のうとしたのは笑ってしまった。結局女がそれ止めてEND。いやー、、、素直に草です。復讐の動機も女子高生だしね。笑
配信が開始されたらもう一度見てみないとこの映画が面白いかどうかは正直わからないってほどに何が起きているのかわからなかった。セリフが聞き取れなかったり内容が複雑だったりで誰にも感情移入できなかったけど岡田くんのアクションでなんと持ち堪えた感じ。
かっこいいとしか言いようがない
ジャニーズというアイドルの域を完全に超えた、俳優岡田准一と、清純派主人公から狂気まで演じ切る坂口健太郎の2人の演技は最高だと思う。同性ながら、憧れてしまう、私もこういう男になりたいと。
特に岡田准一に関しては、俳優として、改めて新しい一面が見え、俳優としての成長を垣間見える。日本を代表する、いや日本を超えて、世界に出ていく俳優になることを期待したい代表作だった。
一方で、坂口健太郎は、私のイメージは、誠実なキャラを演じるイメージが強いが、こんなにも狂気じみた演技もでき、今後も、どんな演技でも演じ切れると思うし、どんどん映画に出て行ってほしいと思った。
なお、脇をかためている俳優も、彼らを引き立てる為に、安心感ある演技だった。
その上で、アクション好きの私にとっては、最終盤は、もう少しアクションが欲しかったし、岡田准一と坂口健太郎の2人の感情や戦い、葛藤を映したシーンに当てて欲しかったと思う。
そういった意味で、全ての俳優が、老若男女関係なく、かっこよかったというのが、私の感想となる。
続編とかあって欲しいと思いつつ、今回の完結の方が綺麗なのかなぁと思って、最後まで観ました。
名残惜しい
安定の面白さ。
ストーリーの流れとアクションは気持ちが乗る心地よさがあった。
坂口さんのキャラがもっと個性的なのかと少し拍子抜けしました。
年のせいか聞き取りにくい?セリフがあったのは早口だったからかな?
エンドロールで「あぁ終わってしまった。。もっと観たい」と放心していました。
地獄で会った狂犬バディ
『関ヶ原』『燃えよ剣』の原田眞人監督と岡田准一が、3度目のタッグで現代アクション初挑戦。
警察vsヤクザで、潜入捜査モノ。
プロット的には映画十八番のジャンルだが、原田監督“らしさ”も相まって、よくある同ジャンルとは一線を画す作品となった。
潜入捜査モノは古今東西。
香港映画の名作で同ジャンルの傑作でもある『インファナル・アフェア』、それをハリウッド・リメイクした『ディパーテッド』。人種問題を織り込んだ『ブラック・クランズマン』。
海外に比べ邦画は数多いとは言えないが、コメディとして描いた『土竜の唄』。
そもそも日本では潜入捜査は認められていない。その上で、本作は邦画で異色ジャンルを描いた際の違和感を排し、スタイリッシュでクールな洋アクションを意識した作りとなっている。
幾つかの潜入捜査作品を例として挙げたが、特に彷彿したのは韓国映画の『新しき世界』。
潜入捜査の過程で出会った組織の一員との男二人の絆、内部抗争、交錯する駆け引き、警察の思惑、主人公ののし上がり、ラストシーンは主人公二人の出会いのシークエンスで締め括る。
邦画に於いて警察vsヤクザでは『孤狼の血』が近年あったが、潜入捜査モノでやっと気合いの入った本格的な作品が登場したと言えよう。
主人公像も異端だ。
大抵潜入捜査する主人公(刑事)は多少訳ありでも、正義感を持っているキャラが多い。展開していくと共に任務を続ける中で極限状態に追い込まれ…。
が、本作の主人公・兼高はすでに“堕ちている”。
元警察官。過去のある事件をきっかけに正義も人間的な感情も捨て、ヤクザへの復讐のみに生きている。度々回想シーンとして挿入されるも、ちと感情移入出来るまでの描写に欠けた気もするが、その無鉄砲さ、怖いものや命知らずが警察組織から目を付けられ、潜入捜査という危険任務を命じられ…。
兼高が接近し、バディを組むのが、“サイコボーイ”と呼ばれる若いヤクザの室岡。警察のデータ分析で二人の相性は98%!(…って、どんなデータ分析??)
毒には毒を。強大ヤクザ組織には狂犬コンビを。
再三、日本ではリアルで絶対あり得ないかもしれないが、それを前提に、“狂犬コンビによる潜入捜査”という面白味と魅力を抑えたアクション・エンタメになっている。
岡田准一が出演している作品のレビューを書く時いつも言っている気がするが、そうなのだからしょうがない。
アクション!
現邦画アクション・スターの代表格である、その繰り出すアクションの数々はもはや頼もしさすら感じる。
格闘デザインも担当し、キャラごとに殺陣を変えるこだわりようだとか。劇中のアクションの数々も華麗で迫力あるというより、リアルで痛みを伴う。血湧き肉躍るだけじゃなく、怖さすら感じさせる。
岡田准一にとってアクションは演技やキャラ表現の一つ。加えて、重厚な演技力も申し分ナシ。日本が誇るノースタント・アクションスター代表として、トム・クルーズに見出だされハリウッド・デビューして欲しいくらいだ。
そんな岡田のアクション指導に鍛えられてか、坂口健太郎も新境地開拓。
今春公開の『余命10年』など恋愛映画や青春映画での好青年のイメージが強く、本格アクションも本作が初。岡田との“相性98%”の男臭いバディやり取り、濡れ場や鍛え上げられた肉体美も披露。何よりハイテンションで、暴力に恍惚の表情を浮かべる怪演が印象的。これまでのどの役よりも魅力的でセクシーさも滲ませ、初めて彼に男惚れも感じた。
にしても、冒頭の岡田と坂口の格闘訓練シーンはもはやドキュメンタリーみたいに見えて…。
他キャストではやはり、MIYAVIだろう。
潜入するヤクザ組織の、異例の抜擢でのし上がった若き会長・十朱。ゴリゴリの強面ヤクザとは違う、寧ろこういうインテリヤクザの方が恐ろしいと思わせる不気味さと不敵さと非情さ。あのハイキックは圧巻!
北村一輝、村上淳、酒向芳は『沈黙のパレード』とキャスト被り。あちらとは対照的な役柄を各々巧演。
男臭い世界の中で、松岡茉優、木竜麻生、大竹しのぶらも印象残す。
はんにゃ金田も光り、個性派キャストと一癖二癖あるキャラがしのぎを削る。
台詞の応酬、早口、快テンポの展開はすっかり原田監督のスタイル。
インテリで気取ってるとも揶揄され、時折賛否分かれる原田監督のこの演出スタイルだが、時代劇前2作より本作に合っていたと思う。
監督自身も本格アクション初挑戦。もっとバリバリのアクションで、東映ヤクザ映画の流れを汲む…と思いきや、そう非ずなのが原田監督らしいミソ。
バイオレンスなアクションもあるが、それ以上に主人公らの野心、組織内で交錯する思惑、駆け引き、スリリングなドラマに重点が置かれている。ここら辺、社会派作品で振るった手腕の賜物。
アクション・エンタメではあるが、万人受けするような取っ付き易い作品ではない。『孤狼の血』のようなKO級インパクトにはちと欠ける。早口台詞は聞き取り難く、展開に追い付いていくのもやっとで、原田監督のこの作風はやはり好き嫌い分かれるだろう。
でも、危険で熱い世界観にしびれる。
十朱の側近となり、組織内でのし上がっていく兼高と室岡。
周りは敵だらけ。気に食わない者、不審者、裏切った者には死を。
素性が調べられ、遂にバレる。しかもそれが、バディにも知られる…。
驚愕の正体。実は十朱は…。松岡演じる兼高とも関係を持つ幹部の愛人・恵美裏は…。
潜入捜査の目的は、“秘密ファイル”の奪取。その内容は…。
警察組織とヤクザ組織。どちらが善で、どちらが悪か。
生き残るか、死ぬかだけの地獄のような世界。
信頼出来るのは自分か、バディか。
過去に苦しみ、復讐に生き、警察に使われ、飢えた野獣の巣窟に放り込まれながらも己の度胸と腕力で地位を築き、その中で見つけた“絆”…。
が、それも…。確かなものだった絆に終わりが訪れ、対する事に…。
それだけに、ラストシーンの“出会い”が悲しく、切ない。
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